5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

祭囃子は町民文化

2007-04-23 21:31:19 |  文化・芸術

わが町の神社の春祭りは5月の連休が恒例になっている。



駅へ通じる道沿いに5つある旧町連の一つの集会所がある。墨で書かれた祭礼寄付御礼の張り紙がいつの間にか横の塀を埋め尽くすほどに増えていて、昨日は山車の花飾りを拵える若者が見られたし、この1ヶ月ばかりは夕方から囃子の稽古に余念がない。始めはおぼつかなかった太鼓も三味も、練習の効果か少しは聞けるものになりつつあるようだ。



この春祭り、自分が子供のころはすでに今とほぼ同じように行われていたのだから結構な歴史があるようで、携わる町役も梶棒も囃方も人形浄瑠璃も世代を越えて引き継がれて来ている町民文化である。



近頃の梶棒若衆連は脚がすらりと伸びた分、からだの構えがおぼつかなくなっているようだし、囃し方もロック世代な割には昔よりリズム感に欠けるのは何故だろう。ロックドラムを先生にした方がもっとパンチのある囃子になって、梶棒も喜ぶかもしれない。などと傍目八目のケナシは別にして、若い当事者たちは結構一生懸命に祭りに参加しようとしている。彼らの地域連帯がこうして毎年繰り返し作られていくのは大変けっこうなことではないか。



先の県議選挙で我々が択んだ新しい民主県議の先生は祭りに参加してくれるのだろうか。町が拡大していき、いまや団地や造成宅地など新町域にすむ人たちの方が、旧町に住む年寄り連よりも多くなってきている。町民文化を軸にした市民の連帯をめざすのなら、旧町氏子の祭りでなく、新町の住民もいっしょに楽しめる参加型の祭りにカタチをかえていく必要もあるだろう。山車をつくる予算が無いのなら、踊り連として新町仲間(たとえば団地のブラジル連とか会社連など)の参加を促すこともやってみたらどうだろうか。神様はにぎやかなことがお好きだと聞く、手踊りが増えても文句は云われないだろう。



ゴールデンウイークの手直なレジャーのひとつとして祭り見物に訪れる人も結構ある。駅には町の観光協会発行のまつり案内(A4の4面カラーだから結構金は掛けたのだろう)が置かれているが、祭りの詳細については触れておらず観光客にとっては面白みに欠ける。アクセスマップが小さく英語で入っているが、他は全部日本語なのだから、外国人向けの案内にもなっていない。ウエルカムの気持を出すにはもう少し拘って作ってほしかった。



この祭りが町民文化をPRするチャンスだとするなら、街のボンランティアをたのむのがよかろう。たとえば、祭り用のブログを立てて、それに外部からコメントやトラックバックをしてもらうのはどうだ。写真愛好家や郷土史研究者、その他大勢のまつり好きに自由に書き込んでもらうだけだから手間も暇もかからない。役人や代表県議は率先して地元の文化振興をバックアップせねば。



ともあれ、今年のゴールデンウイーク、晴れてくれるといいのだが。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿