午後のマクドナルド。若いビジネスマンの姿が多く、殆どがコーヒーを片手に、ラップトップやスマートフォーンの画面を眺めている。
PC電源のあるカウンター席に座った自分の両隣でも、コンサバ・スーツの男性がPCのキーボード入力に忙しい。企画書を書いているのか、はたまた営業日報か。レポート作りに不足した情報なら、WEBで検索することで、いとも簡単に手元に引き寄せられる。
情報検索が自由に出来るPC環境に、去年からはスマートフォーン人気が加わって、いまや「何でも調べたい」日本人がどんどん増殖しているようだ。
今日の朝日新聞WEBページ《asahi.com》 「食と料理」コラムには、「詳しすぎる日本酒ラベル」と題して栃木県のローカル情報が掲載されている。
この、宇都宮大学農学部と「四季桜」のブランドで酒づくりをする宇都宮酒造の連携プロジェクトでは、酒ビンに貼るラベル作りで知恵を出し合って、情報満載の「新酒」のマーケティングにトライしようとするもの。
日本酒のラベルには、銘柄と製造元、原材料、アルコール度数が表示されるのが、長い間の基本ルールだが、消費者意識の高まりとともに、従来のラベル情報だけでは不十分。幅の広がった消費者層には判り難く、酒造者側からのきちんとした説明が無いままでは、購入には繋がらないとして、新ラベルの開発に取り組んできたのだという。
学生、蔵人、県職員が一緒になって、酸味や甘み、なめらかさなどの9項目を他社の純米酒と比較。味の特徴をグラフ化してラベルに盛り込んだ。世の中の健康志向にあわせ、活性酸素を抑える働きを示した健康指標の「ORAC値」やアミノ酸度も表示。さらに詳しい情報にアクセスできるように宇都宮酒造のQRコードも印刷してある。
味や健康指標やQRコードまで、情報たっぷりラベルを貼った「生もと純米酒」は、「四季桜」ブランドの新酒で、500ミリリットル1000円の売値。「桜のイメージ通りのさわやかで優しい味わい」を表現したいと、鮮やかな桜のデザインも新しく、建築設計のプロに依頼したのだという。
「データによる科学的裏付で酒の中身を情報化」し、「酒離れが云われる若い人々の意識を引き戻したい」というのが、大学と酒造会社の共通した思惑というわけか。はたして狙いはあたるのだろうか。
健康関連の指標や味の特徴、料理との相性など、酒を巡る周辺情報はタントあるはず。それらを、ラベルに刷り込んだQRコードを通して、潜在利用者の掌中に収まった携帯電話やスマートフォーンから取り出させるのは、おもしろそうな「IT的マーケ手法」だと思った。
若者の間では一般化した(マクドナルドにもある)ディスカウントクーポンなども、こうした携帯情報機器を使っている点では同じだろう。解りやすいコンテンツや、購入に直接つながるプロモーションなども盛り込めば、清酒のQRコード化もおおいに有効かもしれない。PRしだいでは、他の業種業態でも応用ができるアイデアである。
「PCでクイックに調べて、ちょっと解った気になりたい人々」が増殖中の日本列島。そんな意識を販売促進と情報検索を巧みにミックスすることで売り上げを伸ばしている賢い企業も多いのだろう。知り合いのNさんの「フローズングルメ」なども、この味や健康指標やQRコードによる「情報販促」をしたら面白かろう。いちど、アドバイスしてみようか。
PC電源のあるカウンター席に座った自分の両隣でも、コンサバ・スーツの男性がPCのキーボード入力に忙しい。企画書を書いているのか、はたまた営業日報か。レポート作りに不足した情報なら、WEBで検索することで、いとも簡単に手元に引き寄せられる。
情報検索が自由に出来るPC環境に、去年からはスマートフォーン人気が加わって、いまや「何でも調べたい」日本人がどんどん増殖しているようだ。
今日の朝日新聞WEBページ《asahi.com》 「食と料理」コラムには、「詳しすぎる日本酒ラベル」と題して栃木県のローカル情報が掲載されている。
この、宇都宮大学農学部と「四季桜」のブランドで酒づくりをする宇都宮酒造の連携プロジェクトでは、酒ビンに貼るラベル作りで知恵を出し合って、情報満載の「新酒」のマーケティングにトライしようとするもの。
日本酒のラベルには、銘柄と製造元、原材料、アルコール度数が表示されるのが、長い間の基本ルールだが、消費者意識の高まりとともに、従来のラベル情報だけでは不十分。幅の広がった消費者層には判り難く、酒造者側からのきちんとした説明が無いままでは、購入には繋がらないとして、新ラベルの開発に取り組んできたのだという。
学生、蔵人、県職員が一緒になって、酸味や甘み、なめらかさなどの9項目を他社の純米酒と比較。味の特徴をグラフ化してラベルに盛り込んだ。世の中の健康志向にあわせ、活性酸素を抑える働きを示した健康指標の「ORAC値」やアミノ酸度も表示。さらに詳しい情報にアクセスできるように宇都宮酒造のQRコードも印刷してある。
味や健康指標やQRコードまで、情報たっぷりラベルを貼った「生もと純米酒」は、「四季桜」ブランドの新酒で、500ミリリットル1000円の売値。「桜のイメージ通りのさわやかで優しい味わい」を表現したいと、鮮やかな桜のデザインも新しく、建築設計のプロに依頼したのだという。
「データによる科学的裏付で酒の中身を情報化」し、「酒離れが云われる若い人々の意識を引き戻したい」というのが、大学と酒造会社の共通した思惑というわけか。はたして狙いはあたるのだろうか。
健康関連の指標や味の特徴、料理との相性など、酒を巡る周辺情報はタントあるはず。それらを、ラベルに刷り込んだQRコードを通して、潜在利用者の掌中に収まった携帯電話やスマートフォーンから取り出させるのは、おもしろそうな「IT的マーケ手法」だと思った。
若者の間では一般化した(マクドナルドにもある)ディスカウントクーポンなども、こうした携帯情報機器を使っている点では同じだろう。解りやすいコンテンツや、購入に直接つながるプロモーションなども盛り込めば、清酒のQRコード化もおおいに有効かもしれない。PRしだいでは、他の業種業態でも応用ができるアイデアである。
「PCでクイックに調べて、ちょっと解った気になりたい人々」が増殖中の日本列島。そんな意識を販売促進と情報検索を巧みにミックスすることで売り上げを伸ばしている賢い企業も多いのだろう。知り合いのNさんの「フローズングルメ」なども、この味や健康指標やQRコードによる「情報販促」をしたら面白かろう。いちど、アドバイスしてみようか。
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