5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

緑の山のご馳走

2021-05-05 22:03:31 | たべもの

GWも今日で終わりの5日。コロナ状況は、全国で4025人(延618298人)の感染と58人(累10558人)の死亡が確認されたた。愛知県では224人(延34972人)の感染と1人(累639人)の死亡の発表があった。

奈良県桜井市の山の中にある尼寺では、3人の元気な尼僧が仲良く暮らしている。彼女たちは揃って料理上手。寺の周辺に自生する山菜や、里から届けられる野菜を使ってつくるのは極上の精進料理だ。その究極のスローライフを美しい映像でまとめたというのがNHKの「やまと尼寺精進日記」だ。

5月3日の「皐月の緑まぶしい山のごちそう」と題されたBS放送を見る機会があった。住職が季節の山菜を摘み取って台所に戻れば、アシスタントの二人がテキパキといろいろな料理を仕上げていく。新鮮な食材を使い手際よい調理法で仕上げるのだから、見た目からして美味いわけである。ユニークなデザートとして、自生する山帰来(サンキライ)の葉で包んで蒸した餡糯が提供された。

山中に遺棄された梅毒患者がこの根を食べて病を直し無事に帰還できたというエピソードがこの名前(生薬)の由来だとか。薬効は解毒、利尿、浮腫、腫物。別名の猿捕茨(サルトリイバラ)は、棘があるから猿が捕まるという意味だから面白い。

丸に近い楕円形をした光沢のある葉が特徴的で、西日本ではこの若葉で端午の節句の餅を包み柏餅にもするというが、尼さんたちは柏餅とは呼ばなかった。

その番組を見たから、名古屋駅に出たついでに、キオスクで売られている山帰来の麩饅頭を買った。久しぶりである。名鉄犬山線の布袋に本店のある老舗の和菓子屋。その自然な甘みの麩饅頭を好む人々に支持されている。六個入りで1000円。今日は端午の節句だから、柏餅の代りだ。

JR名古屋駅のコンコースはやはり混雑している。三喜羅(この店は商品をこう漢字表記している)の袋を手に提げて早々に帰路につく。

駅の階段の途中で二人の若者に続けざまにクシャミを浴びせられた。通り過ぎて行く彼らは悪びれることもないが、コロナが不安な年寄は持参のマウスウオッシュでクチュクチュとやって気を鎮めた。

 


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