5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

台湾鳳梨

2021-07-07 21:22:15 | たべもの

7日のコロナは、全国で2191人(延81228人)の感染と14人(累14916人)の死亡が確認されている。このうち、愛知県では85人(延51453人)の感染、死亡は2人(累978人)と報告された。熱海の土石流のつぎは松江の線状降水帯。つぎつぎに列島を襲う豪雨の被害は他山の石ではないと覚悟すべし。

季節の果物、パイナップルといえば、東日本大震災に積極支援をしてくれた台湾の人々への「恩返し」として、中台対立で中国市場をうしなった台湾パインを買い支えて応援しようと動いた被災地のクイックな対応がニュースにになったことだ。

そんな話題になったこともあって、街中のスーパーに置かれるまではしばらく時間がかかったし、古参のフィリピン産に比べて比較的強い値付けだったが、半年経過した今では、各所で台湾産が売られて価格も落ち着いてきているようだ。珍しかった台湾産もパインの定番として日本人の食卓に登るのだろう。

以前は高価なくだものとして、生パインが庶民の口に入ることはなかったと、「ことばの歳時記」の金田一先生は書いている。そういわれれば、たしかに自分が子供の頃には、パインは缶詰で食べるものと決まっていた。

パイナップル、英語の語源を分析すれば、パイン+アップルで松の林檎だが、形も味も林檎とはまるで違う。これは、イギリスに限らず欧州一円で林檎はくだものの代表だということに係る。たとえば、フランスではトマトをポムダムール(愛の林檎)というし、じゃがいもはポムドテール(地の林檎)と呼ぶのはみんな知っている。

日本語では、林檎ではなく桃がもっとも標準的なくだものとされていたらしいが、高知の山林に多いヤマモモ。これはむしろイチゴに似たカタチで桃とは大分違うし、コケモモという高山植物も桃に似ているとは言い難い。

ところで台湾語でパイナップルは何というのだろうと調べると「鳳梨」だとあった。彼の地では、林檎でも桃でもなく梨が標準的なくだものとされているのだろうか。

 


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