愛知県では、名古屋市で11人、岡崎市で1人、豊田市で1人、他の市町村で10人の、あわせて23人がコロナ感染を確認された。これで累計は4932人である。
「大坂全米オープン二度目のV」と「自民議員総会で菅新総裁選出へ」というのが今日の夕刊一面のリード二本だ。二十二歳のテニスプレイヤーと七十一歳の老練政治家のニュースだが、紙面の扱いは大坂の勝だ。
路地道にならんだ家庭園芸、そういえば、ヘチマを見ることがなくなったなあと思ったのは、金田一京助先生の〈ことばの歳時記〉9月13日の項が「ヘチマ」だったからである。
ヘチマが棚からぶら下がって秋風に揺れている光景は、この季節の愛すべき風物詩だと先生は言う。昭和40年のころは、ヘチマ棚はどこにも当たり前にあったものだ。
「ヘチマはもともと糸瓜と書いてイトウリと言っていたものだが、いつの間にかイが取れて、トウリとなった。トはイロハというとヘとチの間にある。だからこれをヘチマというようになった」
という珍語源を紹介したあとで、「いでて」のいを省いて「でて」というし、「いばら」のいをぬかして「ばら」というのだから、「いとうり」のいが落ちても不自然ではないと、納得気味の金田一先生。ここでもうひとつの珍語源を紹介してくれる。
山の神というのは奥さんの卑称とでもいうべきものだが、この名を奥さんを前にして口を滑らした亭主、その理由はと責められて、「奥さんのオクはイロハでいえばウイヰノオクヤマ、つまりヤマの上にある、だからヤマノカミというのさ!」
ヘチマの花言葉は「悠々自適」だそうである。
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