5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

「チョー」迷惑な地球温暖化

2014-02-14 21:57:40 | 自然
今日は未明から雪が舞い始めて日出の午前7時ころには家の廻りは白一色になった。隣の駐車場の車の屋根は、韓国詩人・尹東柱が「雪」でそう詠ったように、「寒そうだからと被せてくれた掛蒲団みたい」なこんもりとした格好になっていた。

車道を走る車の雪を踏むシャリシャリという音が聞こえ、普通は近付かない小鳥たちが我が窓近くで羽音をたてている。

雪降りは10時前くらいまで続いた。お仲間のMTさんは「羽生選手が見事に世界一で舞いました。それを祝してか雪も舞います」とツイートしたが、大振りなぼたん雪は、空中を舞うモンシロチョウの乱舞のようでもあった。

今日のNHK名古屋は「外来蝶 名古屋で繁殖確認」というニュースを公開している。

中国や台湾に分布する「ムシャクロツバメシジミ」という名の2センチほどの小型蝶が、名古屋市内の川縁で確認されたのは去年の10月。卵も幼虫も近くで見つかり、この蝶は繁殖を続けているのが明らかになった。

この蝶が日本で見つかったのは初めてで、どうやら輸入園芸植物に紛れて日本にやってきたのだろうという。

環境省の準絶滅危惧種に指定された日本産の「クロツバメシジミ」と種が近いため、雑種が生まれれば生態系を乱す危険性があるのだということから、県の環境保全団体は名古屋市や愛知県と協同で、蝶の羽化が始まるこの春には駆除をすることを決めた。繁殖地域が限定されているので今、駆除出来れば分布拡大を抑止できそうだという。

今日は寒い雪の日だったわけだが、暖かい南方の蝶が日本の厳しい冬環境でも生き残り繁殖を続けられるというのも、地球温暖化による環境変化が生態系にも影響を与えているということなのだろう。

蝶の世界も環境適応に必死ということか。

先月末のNYTには、北米のカナダからメキシコまで4000キロ以上を自力で飛び渡る「モナーク蝶」が最近ではその個体数を減じて来ているが、その原因は気候変動や生活域縮小であるらしいというニュースが載っていた。

北米大陸は「骨まで凍りそう」と云われる厳冬が続く。モナークが越冬をするメキシコでは餌場の環境がどんどん小さくなって、寒さが和らがなければ蝶は北へ飛んでゆけない。体内時計のズレも蝶の個体数を減らす遠因になっているはずだ。

モナークにせよ、ムシャクロツバメシジミにせよ、「チョー」迷惑な人為による地球温暖化の業に巻き込まれたかたちである。






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