里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

「奇跡のりんご」映画化

2013-06-29 07:23:33 | Weblog

木村秋則さんの著書「奇跡のりんご」が映画化された。

思えば、7年前、NHKの番組プロフェッショナルで無農薬のりんご栽培農家として紹介された木村さんの映像を見て、矢も盾もたまらなくなり、有機農法に取り組んでいた仲間4人で青森まで車を飛ばした。

テレビで紹介されたことで一躍、「時の人」となり、木村さんとりんご畑を見たいとのオファーが殺到し、いろいろなツアーが

計画された。そのツアーの一つに幸運にも参加できたのである。

実際、木村さんにお会いし、りんご畑を見学し、昼食は木村さんが作ったりんごスープを弘前のレストランで頂いた。

すっぱくて甘い、あのスープの味は今でも覚えている。

木村さんは、その後の私の梨栽培に大きな影響を及ぼし、自然農法に取り組むきっかけを与えてくれた人である。

今、木村さんは1年間の約半分を講演と自然栽培の普及に費やしている。

りんご畑にいられる時間が少なくなり、自分を取りまく環境の激変をどう捉えているのだろう。

ふと考える。

あの時(自ら死のうと思った時)、本当に死んでしまったら、「変人がいたなあ。」で終わっていたかも知れない。

しかし、神(自然界?)はそうはさせなかった。
 
木村さんをして、自然栽培という農法の存在、農薬や、化学肥料を使わない農業の可能性を知らしめたのである。
 
今後も木村さんの全国行脚は続くだろう。
 
使命を果たした後、、奥さんと共にりんごの木に向き合い、穏やかな生活に戻られたらいいな。と思う。
 
私が自然農法に取り組んで、5年目である。 無肥料ではあるが、無農薬ではない。
 
昨年は黒星病の蔓延で全滅した梨農家が多数あった。
 
無農薬で作物を作ることが、どんなに大変で、どんなに勇気のいることか、思い知る昨今である。
 
本当に土が健康になり、いつか必ず、完全無農薬で本物の梨を作りたいと思っている。

 

 


企業との共催

2013-06-24 07:17:39 | Weblog

7月15日(月・祝日)に「地球温暖化と里山の生物の関係を考えよう」と題して、NPO法人里山を守る会・NPOセンター・コモンズ・日本NPOセンターの共催 協賛・損保ジャパン・日本興亜損保で開催される。

里山を守る会と他の団体の共催・協賛は初めての試みである。お話があったのは4月のころだったと思う。 NPOセンターコモンズの事務局(大野さん)の方が、五郎助山に来訪くださり、企業の協賛も得て行なう事業に里山を守る会も参加しませんかとお誘いがあった。

イベントの内容は当会が企画し、開催に係る費用は協賛する企業が負担してくれるという。

相談の結果、平成26年2月に行なう100人以上の参加者を想定した大規模な里山環境保護運動「落葉さらい・枯れ枝拾い・腐葉土作り」そして「落葉の焼き芋」を計画。

そのプレイベントとして今回の「地球温暖化と里山の生物の関係を考えよう」を企画した。

内容はホームページのスタッフブログに詳しく出ているが、昆虫(蝶・トンボ)を少数捕獲し、どんな種類の昆虫か、植物と昆虫の関係、地球温暖化と生物の関係、など県自然博物館の学芸員のお話、そして昆虫博士の黒岩おじさん(会員)の作った蝶やトンボの貴重な標本も当日、展示する予定。

顕微鏡で蝶のりんぷんを見たり、標本の作り方も教えてもらう。

これを機会に、企業とのコラボレーションを積極的に図って行きたい。

 


第4回里山キャンプ Ⅱ

2013-06-18 08:38:18 | Weblog

第4回里山キャンプを締め切った。担当者からの連絡によると2日前に45名となり、すでに予定人数を5人オーバーしたという。

予定の40名で西、東の担当の先生方に〆切をお願いしたのだが、結局5名オーバーの45名で平成25年度のキャンプは開かれる。

うれしい誤算である。

今年のキャンプの特徴として、昨年まで3年連続キャンプに参加した「里山キャンプ名人」3人(内女子1名)と班長経験者の男子(2名いずれも現在中学1年生であるが、今回のキャンプにスタッフの一員として参加してもらうことである。キャンプ担当の中山、山人が、生徒の自宅に訪問し、御家族の快諾も頂いたそうだ。

部活の関係があるので、中学校へ訪問し、事情をお話して、キャンプ参加の協力をお願いすることになっている。

中学生となったキャンプ名人たちは今回、スタッフの一員として後輩の面倒を見ることになる。こうした連鎖が将来に亘り持続するこ

により、層の厚い組織として発展できると考えている。今回はその出発点である。

中学生の諸君にはやりがいのある仕事を用意し、共に楽しいキャンプとなるよう、心がけたい。

尚、今回初めて参加する東小学校の児童は9名であった。本人そして御家族の勇気に感謝したい。

これを契機に、次第に参加者が増えることを期待している。

 


里山キャンプ

2013-06-14 04:48:04 | Weblog

第4回里山キャンプの申込みが順調である。

去る6月10日に、キャンプ担当の中山、山崎のお二人と、私で西小、東小に訪問し、開催の趣旨・日程と申込書を担当の先生に御渡した。翌11日に子供たちに配布と伺ったが、なんとその11日に17名の申込みがあり、現在30名の申込みがあるとの連絡を担当者より受けている。

しかし、ほとんどが西小の児童のみで、今のところ東小の児童の申込みが無い。募集人員は40名であるから残すところあと10名の枠である。

今年度から東小の児童まで対象を広げたが、活動エリアの丸山は知っているが五郎助山を良く知らない児童が多いことがこの結果に現れたのかもしれない。また初めての体験ということで御家族の心配もあるのかもしれない。

一方、3年間のキャンプを通じ、お兄ちゃんやお姉ちゃんからキャンプの様子を聞いている西小の子供達の参加意欲はとても強い。

4年目にしてやっと合同のキャンプが実現したが、東小の児童にはもう少し時間と五郎助山での体験が必要かもしれない。

定員まであと10名、東小の子供たちの参加を願っている。

今年の参加の結果に関係なく、これからも両校の児童の参加を募って行く方針に変わりは無い。

近い将来、1泊から2泊、そして市内全児童を対象にした里山キャンプを目標に、あせらず、ゆっくり進めて行きたい。

キャンプは究極の自然体験である。  

 

 


ホタル鑑賞会

2013-06-12 07:18:45 | Weblog

6月7日~9日、源氏ホタル鑑賞会が五郎助山で開催された。大変多くのお客様が訪れ、飛び交うホタルの優美な世界を楽しまれた。

今年は梅雨に入っても雨が無く、ホタルの飛翔にどんな影響が出るのか心配していた。しかし杞憂であった。

5月末から数頭(ホタルは匹ではなく、頭と数えるそうだ)飛び立ち、来る鑑賞会に確かな手ごたえをひそかに感じていたのである。

ホタル部会の会員は誘導灯を手に、入り口、駐車場に分かれ、来訪者の誘導に当たった。

駐車場から懐中電灯を頼りにホタルが飛び交う場所にくると皆さん、異口同音に感嘆の声をあげる。「わーすごい。」「こんなにたくさ

ん飛んでいるとは思わなかった。」「私、何十年ぶりです。」「私は初めて・・・」 子供たちは偶然自分の手に止まるホタルに興味

津々、声を出すのを忘れるほどホタルに見入っている。

今年のホタルは常時30~40頭活発に飛び交い、観客の皆さんを魅了し続けたのである。

市広報室の担当者も熱心に高感度カメラをホタルに向け、その軌跡を撮っていた。

三日間で約400名以上のお客様がお見えになり、優美なホタルの舞いに心を癒してくれたようだ。

約1年かけてホタルを育て、私たちに感動を与えてくれた水辺環境部会の皆さんに感謝、感謝である。

部会の皆さんは、来年に向け、すでにその準備に取り掛かっている。

昨晩も孫を連れ、落ち着きを取り戻した五郎助山のホタルに会いに行った。約30頭のホタルがまだ元気に光を放ち、優雅に飛んでいた。

独り占めの夜と思っていたら、二組の御家族も同じ思いでホタル川に来たそうだ。しばし、和やかにホタル談議に花を咲かせた。

この分だと来年は更にお客様が増えることだろう。これからこの場所は筑西市の大きな観光スポットになる予感がする。

行政との協同も視野に入れ、大切にこの環境を守り、育てて行きたい。

 

 


JT(日本たばこ産業)2013年度受賞式

2013-06-10 05:47:49 | Weblog

2013年度 JT NPO助成事業 受賞式が6月6日(木)水戸支社で午後2時から開催された。

当会からは理事長以下、事務局3名の計4名で出席した。昨年に続き、2年連続の受賞となり、

大変名誉なことであり、感慨もひとしおである。

会場には昨年同様、齋藤剛支店長を始め、鈴木業務部次長、糸井課長が御出席され、来賓席には「大好きいばらき県民会議」の事務局次長 鈴木紀一氏、県社会福祉協議会主事 鬼沢 直臣氏、NPセンターコモンズ事務局長 大野覚氏も御出席された。

  理事長による2012年度事業報告

 山崎事務局長による2013年度事業内容の説明

 マスコミ関係者は、常陽新聞社が御出席され、早速、翌日の新聞に授賞式の写真が掲載された。

今年度は全国で269件の応募があり、内46団体が受賞。2年連続は「里山を守る会」のみと報告がされた。

昨年の事業が評価され、今年度の連続受賞に繋がったと思うが、大変な栄誉であり、その分責任が重い。

そのことをしっかり受け止め、期待に恥じない事業を展開したい。

今年度は新たに「わんぱく自然塾」が事業に組み入れられ、6/9日に第2回目が開催された。

また、第4回目となるキャンプも7月に予定されており、今年度は対象となる児童の枠を広げ、

より多くの子供たちにキャンプ体験の素晴らしさを感じてもらおうと企画している。

これまでの事業を総点検し、改良を加え、より洗練されたものにして行きたい。

また、新たな企画を常に模索し、自立できるNPOを目指して行きたい

   齋藤支店長より受賞書の授与  

  

 御出席者の皆様と

 


ゲンジホタル飛翔

2013-06-02 05:47:59 | Weblog

昨晩、事務局長の山崎さんから午後8時ごろ電話があった。「理事長、ホタルが飛び始めましたよ!」

五郎助山からの携帯だった。丁度食事中だったが、そそくさと切り上げ、五郎助山に向かった。

山崎さんは御家族と一緒で、現場に着くと、お孫さんの頭の上を2匹の源氏ホタルが悠然と飛んでいた。

草むらの中でも2.3匹が独特の光を放っている。

6月7日から9日までをホタル鑑賞会と設定し、HP等で皆さんにお伝えしているが、気候に左右される為、う

まく合致するか気をもんでいたが、「これはいける!」と感じた。

ホタル部会の会員が手塩にかけて育てたホタルの幼虫が4月に放流され、幼虫から蛹、そして成虫となって

飛び立ち、私たちに感動を与えてくれる。

この取り組みを始めて10年余を経過するが、完全な自然発生までは、まだまだ道のりは遠い。

しかし、根気良く、環境を整えることにより、それは必ず果たせると確信している。水辺環境部会の皆さんの

苦労が報われ、多くの方に感動与える日が近づいている。

感動と共に、自然環境について考えるきっかけになったらもっといい。