木村秋則さんの著書「奇跡のりんご」が映画化された。
思えば、7年前、NHKの番組プロフェッショナルで無農薬のりんご栽培農家として紹介された木村さんの映像を見て、矢も盾もたまらなくなり、有機農法に取り組んでいた仲間4人で青森まで車を飛ばした。
テレビで紹介されたことで一躍、「時の人」となり、木村さんとりんご畑を見たいとのオファーが殺到し、いろいろなツアーが
計画された。そのツアーの一つに幸運にも参加できたのである。
実際、木村さんにお会いし、りんご畑を見学し、昼食は木村さんが作ったりんごスープを弘前のレストランで頂いた。
すっぱくて甘い、あのスープの味は今でも覚えている。
木村さんは、その後の私の梨栽培に大きな影響を及ぼし、自然農法に取り組むきっかけを与えてくれた人である。
今、木村さんは1年間の約半分を講演と自然栽培の普及に費やしている。
りんご畑にいられる時間が少なくなり、自分を取りまく環境の激変をどう捉えているのだろう。
ふと考える。
あの時(自ら死のうと思った時)、本当に死んでしまったら、「変人がいたなあ。」で終わっていたかも知れない。
しかし、神(自然界?)はそうはさせなかった。
木村さんをして、自然栽培という農法の存在、農薬や、化学肥料を使わない農業の可能性を知らしめたのである。
今後も木村さんの全国行脚は続くだろう。
使命を果たした後、、奥さんと共にりんごの木に向き合い、穏やかな生活に戻られたらいいな。と思う。
私が自然農法に取り組んで、5年目である。 無肥料ではあるが、無農薬ではない。
昨年は黒星病の蔓延で全滅した梨農家が多数あった。
無農薬で作物を作ることが、どんなに大変で、どんなに勇気のいることか、思い知る昨今である。
本当に土が健康になり、いつか必ず、完全無農薬で本物の梨を作りたいと思っている。
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