去る17日(木)午後3時より国家公務員初任行政研修として3名の方が総務課の課長さん外3名の案内で五郎助に来られた。
2週間ほど前、総務課より「自然環境に関する研修地として里山を希望しますが受けてくれますか?」と言う問い合わせが私のところにあった。
詳しくお話を伺うと、文科省、厚労省、経済産業省のいわゆるキャリアといわれる、今年入省の初任公務員が地方自冶体実施体験として筑西市に派遣され、4泊5日の日程で、地方自冶の勉強をするということである。
その研修地のひとつに里山が選ばれたと言うことである。
「え、なぜ里山?」と言う気もしないではなかったが、大変名誉なことであると言うことにほどなく気づき、快くお受けした。
とは言うものの「何を聞かれるのかなー」といった不安も頭をよぎったが、とにかくありのままの「里山を守る会」の活動をお話しすることにした。
午後2:50分に一行は五郎助に到着し、里山を守る会からは私と山下副理事長、日向野事務局長、森事務局の4人でお迎えした。
それぞれの自己紹介の後、当会の設立の経緯、活動の概要を説明し、その後、質疑応答が始まった。里山の保全と子供たちの自然体験の支援を柱とした活動をしているとの説明で、やはり関係する文科省の方が熱心に質問された。
平成20年より文科省で実施し始めた「小学校長期自然体験活動支援プロジェクト」の話になり、学校側ではその意義は認めているものの、「教員の負担増」、「授業時間数の確保」、「健康、安全」の面から実施困難とのアンケートが出ている旨のお話をした。
実際、活動を続ける中で、自然体験そのものが乏しい先生方にいきなり1週間の子どもの自然体験のバックアップは到底無理だし、その部分をまさに私たちが担っているわけである。
そのことを率直に申し上げた。 このプロジェクトを進める上で、ポイントはいかに質の良い自然体験活動の指導者を養成するか、また併せてその体験する場の確保と、活動団体への助成も必要であり、心豊かな日本人を育成する為には是非必要な措置だと言うことも併せて申し上げた。
「本省に帰ったら今日の話を申し伝えます。」といってくれたが、期待をしていいのかな?
いずれにしろ、これから国の行政を担う若い官僚が、現場の声を聞くことはとても良いことだし、定期的に現場に顔を出し、自分の目で確かめることが行政と現場の溝を埋めることにつながるような気がする。