里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

突然の雹

2011-04-26 08:20:03 | Weblog

4月24日午後3時10分、雨がぽつぽつ降り出したので、家に引き上げお茶をしていた。受粉の手伝いに来ていた妹が、「あ、雹だ」と叫んだ。地面を見つめると小さい、白いものがぽんぽん跳ねている。まさしく雹だ。次第にその粒が増し、勢いよく地面をたたいている。かなりの時間が過ぎた気がした。「これはまずい。」とっさに梨の花が散っている姿を連想した。同時に里山の近くの山下さんから電話が入り、「今、雹が降り、庭一面雪が降ったようにまっしろになっている。梨の花びらはなくなってしまった。」との一報。ただ事ではないと悟り、直前まで受粉していた梨畑に向かった。多少花びらは散ったが思ったより被害は少ないようだ。

ほっとして家に帰ると、まもなく梨選果場の部会長と副部会長が血相を変えて家に入ってきた。梨の様子を見に来たのだった。道すがら梨畑を見てきたが場所により甚大な被害が出ているとのこと。すぐに役員が招集された。集まった方々の話を総合すると、旧関城町では下町、桜塚、板橋、花橋、付近がもっとも被害が甚大で、花田、関舘も相当の被害が出ているようだ。下妻の一部もかなりやられたらしい。

やっと花が咲き、葉も出てきたこのとき、機関銃のように空から雹が振って来たのである。やわらかい花はひとたまりもなかった。東北の大震災に続き、ここ関城の特産物の梨も甚大な被害をこうむることとなった。このところ梨農家は五年連続自然災害が続いている。

地球全体が狂いだしたような気がしてならない。

                                  

                 4月24日午前10時

                 受粉作業は順調だった。

                                 

 

 

4月25日午前7時撮影 

                                    

 (選果場付近・被害が大きい圃場)

梨の花びらが殆ど無くなっている。

 

葉もぼろぼろだ。 花は皆無に等しい。


2011-04-19 09:16:29 | Weblog

今日は久しぶりの雨でほっとしている。昨日は子供たち全ての家族がそろったので近況報告を兼ね宴会となった。久しぶりの全員集合で3人の孫たちともじゃれあい、楽しくなってちょっと飲みすぎてしまった。

里山でも私の畑でもいよいよ春本番である。梨の花もこのところの温かさで一気に進み、昨日は新高(晩生)の受粉作業をした。この分だと主力の豊水、幸水も今週中に満開になるだろう。私の地区は梨の本場であるから、この時期、梨畑は一面真っ白になる。花を見ながら一杯といきたいところだが、受粉作業でそれどころではない。交配の適期を逃さず行う作業なので、梨の花を愛でる余裕はなく、作業が終わりほっとした頃、花は散り始める。傍で見るほど優雅なものではないのである。

里山でも確実に春を見ることが出来る。ヤマザクラが満開を過ぎ、花びらを散らし始めた。ノビル、野カンゾウの群生が芽を出し、森の木々も一気に芽を吹き出し、徐々に緑が深くなってきた。まさに森が動き始めたと感じる季節である。人間もその中に入ると元気をもらえるような気がする。これからが里山の一番すばらしい時期だと思う。

トンボ池に写る新緑の里山。カメラを持って是非遊びに来てほしい。

 

わが家のはな桃

豊水の花

トンボ池

春の草花の群生が見られる。

きれいに整備された五郎助山

ノビル、野」カンゾウの群生