里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

コロナ禍での自然体験

2020-07-21 05:22:12 | Weblog

7/18日(土)午前6時30分。 川島保育園(年長さん30名)がお泊り保育園明けのイベントとしてカブトムシやザリガニの捕獲体験に五郎助山に来訪。

生憎の小雨模様で、実施できるのか気をもんでいたが、事務局より予定通り、保育園をバスで出発。の一報が入り、急いで五郎助山に向かった。 早朝なので、私と竹澤事務局長で対応した。

新型コロナの影響で、地元小学校、保育園の自然体験は軒並み取りやめとなっているが、川島保育園は昨年に引き続き、実施された。

五郎助山(里山)は三密になりにくい場所で、感染予防に万全を期すならば、運動不足や、心を癒す場所として最適の場所であり、当会のホームページでも利用を推奨している。

さて、冒険広場に集合した園児たちは捕中網や虫かごを持参し、一刻も早くカブトムシやザリガニを捕まえたいとの思いがこちらにも、伝わってきた。

 竹澤事務局長の自己紹介

森班(カブトムシ、クワガタ)、小川班(ザリガニ、小魚)に分かれ、早速スタート。

事前にカブトムシがいそうなクヌギを確認したがこの時は数匹しか見つけることが出来なかった。 園長先生の「さあ、ゆきじいの後について行っていっぱい捕まえてね~。」との言葉に大いなる責任を感じながら、目ぼしいクヌギの木を目ざした。

 

すると、子供たちの声を聞きつけたのか、カブトムシの雄が数匹、樹液を吸っていた。「ほら、あそこにいたぞ!」と指をさす。「ワー!」という歓声とともに何本もの捕虫網が一匹のカブトムシに覆いかぶさった。「僕が捕った! 僕だよ!」 言い争いが起きた。(いつものことだ)一番下の網を持った子が最初の捕獲者となった。

 1匹目をゲット

 

それからの園児たちの目つきが変わった。私の後を小走りでついてくるようになり、ぴったりと離れない。有難いことに次のクヌギにもカブトムシが待っていた。事前に下見した時よりも数倍のカブトムシに出会い、園児たちもまずまずの成果にご満悦の様子。

小川班の方もザリガニをかなりの数を捕獲し、こちらもまずまずの成果だ。

約1時間の早朝自然体験だったが、先生も園児も満足の顔で保育園のバスに乗り込み私たちに手を振りながら帰園された。 

コロナ禍にもかかわらず、五郎助山での自然体験を実行された保育園の勇気に感謝をするとともに、こうした場所が子供たちの心を癒し、元気にすることを改めて感じた次第である。

 

 

 

 


コロナ禍での自然災害

2020-07-13 04:56:37 | Weblog

九州では豪雨により、甚大な被害と多くの犠牲者が発生した。 被害を受けられた方や、お亡くなりになった方々、ご家族には心からお悔やみを申し上げる。

千年以上続く温泉街のご主人はコロナが落ち着き、お客さんの予約がやっと入り始めた矢先の災害にがっくりと肩を落としていた。その無念さがひしひしと伝わってきた。

特にここ数年、異常気象による豪雨の災害が日本のみならず世界で起きている。新型コロナ禍の中で二重苦、三重苦の状況ではないだろうか。

中国では長期間の大雨による世界最大級の三峡ダムの決壊が心配されている。また、サバクトビバッタの異常発生でアフリカやインド、パキスタンでは穀物の壊滅的な被害が出ているという。

正に地球規模の災害がここ数年連続で発生し、我々人間を含めた地球上のあらゆる生物にとって危機的状況になっている。

その大きな要因として地球温暖化が根底にあると感じている。

今まで経験したことのない豪雨もサバクトビバッタも気候変動による産物と言ってよいだろう。

ソビエトで発生した軽油の流失事故も、永久凍土が解け、地盤沈下による事故との報道もある。

新型コロナの発生で世界経済が止まり、かつて人類が経験したことのない状況が、今起きている。

この危機をどう乗り越えるのか、乗り越えることができるのか? 

神がいるとして、人類は最後の試練を与えられているのかもしれない。と同時に、これは地球からの最後の警告かもしれない。

昨年、地球規模の森林火災が多国(アマゾン、カリフォルニア、ドイツ、ソビエト)で発生し、地球の「肺」がかなりの面積で消失し、その影響が懸念されている。

その復活には何十年、何百年も要するのである。

この地球から21世紀のノアの箱舟で脱出する日が迫ってきている気がしてならない。

コロナで経済が止まった時、中国の上空は見違えるようにきれいになり、宇宙船からはっきりとその大地が見えたという。

この危機的状況を踏まえ、一人一人が地球環境を100年前に戻す努力を今から始めなければならない。川を汚さない、木を切らない、木を植える。やれるところから始めよう。