11/21(水)から22日(木)にかけ、那須高原自然学校への研修と慰労を兼ね、旅行に行ってきた。宿泊は母畑温泉・八幡屋である。
参加者は10名。(男8名、女性2名)10人乗りのワゴン車で朝7:00にペアーノを出発した。研修先の那須高原自然学校の都合でこの日になった。
土日が絡めばもっと参加者が多くなったかもしれない。
研修目的は・主な収入源・若いスタッフが集まる理由(コツ)・イベント参加費の決め方である。
当会は平均年齢が70歳を超え、会員の高齢化と後継者育成が課題となっている。 平均27歳という若いスタッフが集まる理由とその活動資金の内容
を知りたくて研修先に選ばせていただいた。
事前に研修内容をお伝えし、数回連絡を取り合った。 当日は予定通りの時間に到着し、代表者の真山高士(さなやま たかし)さんにお会いした。
「若い!」。しかし、しっかりとアイデンティティを持っていた。
男3人、女性1人のスッタフはどなたも若い。子供か孫の年齢だった。
さっそく研修に入った。パーポイントによる映像をもとに那須高原自然学校の生い立ち、そして現在に至る過程。さらに核心となるテーマについて丁寧
に、率直に説明してくれた。
講義の前に、スタッフの自己紹介があった。驚いたことに地元(栃木)出身の方は一人もあらず、東京、新潟、島根出身の方だった。
いずれも自然とのかかわり、こどもの自然体験の重要性に共感してこの自然学校に就職したという。
まず、「就職」という言葉に「給料」という文字が浮かんだ。 果たして4人の給料はいずれも15万~20万を超えていた。
その理由は指定管理者の受託にあった。環境省や那須町から2か所の施設の管理運営を委託されており、人件費もその中から支給されている。
2か所から年間3千万近い金額が管理委託料として支給されていた。そのほかに自主事業で約200万その他で約200万。合計約3500万の収入がある。
支出のうちやはり人件費が6割を占めている。指定管理を受けたことで4人の専従者が確保されている。
当会では総収入が約300万~500万。その年によってばらつきがあり、ほとんどは使途が決まっている助成金である。給金という人件費はほとんど出ない。
会員の方には各種イベントの時の交通費として1,000円、一部2,000円を支給できるようになったが、微々たるものである。毎月の定例作業はボランティアで行っていただいている。
栃木県は観光名所も多く、キャンプ場や、自然学習施設も各地にあり、その施設の充実度は本県と比べ物にならない。
多くの自然学校はほとんどその地域にある公共の施設の指定管理を受託し、運営をしている。逆に考えるとそうでないと運営がままならないということである。
私たちの周りではそれに類するものはなく、その指定管理は受けようもないが、せめて核となる数名の日当を払える財源を確保しないと、私たちに続く後継者の確保、そして活動そのものが危うくなるという危機感を持った。
積極的に財源を確保する具体的な案件として樹木の伐採、処理、環境整備の出張、スズメバチの駆除等が話題に上がり、今まで培った技術、ノウハウを活かし、収入に繋げる手立てを具現化しようということになった。