里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

助成金贈呈式

2012-03-24 06:53:24 | Weblog

3月23日(金) 午前11時より、東茨城郡茨城町にある茨城県指定自動車教習所協会、総会会場において「NPO法人里山を守る会」に対し、助成金の贈呈式が行われた。

式には中川と岩月前理事長、日向野事務局長の三人が出席させていただいた。総会の冒頭、塚田長剛(ツカダ ナガカタ)会長より目録の贈呈があり、代表で私がお受けした。お礼のご挨拶を申し上げ、会場を後にした。

 助成金(30万円)の目録を頂く

このたびの贈呈は長年の里山環境整備に対する報奨というご説明であったが、自動車教習所経営という事業の上で、車の排気ガスの問題、地球温暖化に関連する団体として、森林整備は間接的にその浄化、および低減に寄与するとの考えから、自然環境整備に携わる「里山を守る会」に注目していただいたようでまことに光栄でありました。

 左が塚田会長

塚田会長は古河自動車教習所のほか県西自動車教習所も経営されており、関城地区とはご縁のある方でした。そのご子息は教習所近くで当会が植林した造成地の下草刈に社員を同行し、ボランティアとして参加されました。

岩月前理事長ともご縁のある方でした。

 自動車教習所協会の方々

 お礼のご挨拶をさせていただきました。

このだびの贈呈は思いがけないご褒美でしたが、これを励みとして、さらに会の充実を図り、贈呈してよかったと言われる団体にならなければと強く感じたしだいです。

 


筑西市里山交流会

2012-03-23 20:00:10 | Weblog

3月21日(水)午後1:30分より市役所武道館3階で初めての筑西市里山交流会が行われた。市農政課の呼びかけであるが、県、林業振興j課の菅井さんそして県議の設楽さんも出席された。

森林ボランティアの団体からは嘉家佐和西山の会(旧下館)、NPO法人里山を守る会(関城)、つくば森林づくりの会(協和)、あけの元気館周辺里山整備実行委員会(明野)、ぶっぺいの会(明野)、誇れる城山を育てる会(協和)の6団体、そして県の事業、「身近なみどり整備促進事業」の助成を受けて山林(竹林)の整備を行った3地区の代表者も参加し、20名を超える会議となった。初めての企画にしては大変盛況であった。当会からは中川、飯田理事、日向野事務局長の3人が出席した。

まず、主催者である市農政課、箱守課長より本日の趣旨が述べられ、続いて県林業振興課、菅井さんから各種助成金の内容、申請方法についてご説明があった。

その後各団体の自己紹介と活動内容、現在抱える悩みについて発表があった。私たちに対する質問が多く寄せられ、わかる範囲で丁寧にお答えした。

それにしても森林の環境整備に係わっている関係者が一同に会し、情報交換、質疑応答をする今回の企画はまことに有意義であり、どんな方がどういう理由で活動しているのかとてもよくわかった。

同じ志を持つ仲間がこんなにもいるという現実に大変感銘を受けた。これを機に筑西市での交流を定期的に開くことを農政課にお願いし、その窓口となって頂くことを要望した。

設楽県議の働きかけも大きかったようである。 いずれにせよ初めての顔合わせは期待以上だった。

今後が楽しみである。


あれから1年。

2012-03-12 05:33:06 | Weblog

あれから1年。 3月10日、義母の一年祭(一周忌)に行く。義母は3月12日の未明に亡くなったが、前日の大震災の余震が続く病室の中で、

どこにも連絡が取れず、遺体を移したものの、電気も水道も止まった状況の中で、果たして葬儀の準備が出来るのかまったく見当がつかなかった。

明るくなるのを待って、母を実家に移した。 とりあえずの食料を奇跡的に開いていた一軒のコンビニで調達し、なんとかしのぐことが出来た。

車で親戚の家を廻り、母がなくなったことを伝え歩いた。一夜明けた日、葬儀場から何とか営業が可能との連絡が入り、ほっとしたことを思い出す。

昨年の3月11日。私は近くの梨畑にいた。突然の揺れに驚いたが、そのうち収まると思っていた。揺れは想像を超えるほどになり、道行く車は全部止まり、上下左右に大きくバウンドしていた。

事の重大さに気づき、梨の木につかまりながら家に急いだ。妻は病院に、母だけが家にいた。無事だった。今思い出しても震えがくるようだ。

今年の3月11日。やはり梨畑でその時間を迎えた。ラジオで天皇陛下の追悼の言葉が流れている。2時46分、サイレンが鳴った。

私は北に向かい、手を合わせた。心から冥福を祈った。

 

 


植樹

2012-03-09 17:34:25 | Weblog

3月7日(水) 今日は西小4年生による植樹が五郎助山で行われた。5日に予定していたが、あいにくの雨で、今日になった。事前に準備をしていたので焦ることはなかったが、二日間の雨で焼き芋用の枝や落ち葉が濡れてしまったので、うまく焼けるか心配だった。

午前9時10分、子供たちの声が森の中に響いてきた。4年生のお出ましである。いつものようにベンチのある広場で待つ。到着すると2列横隊に並び、元気よく「お願いします。」と声を合わせた大きな挨拶が森にこだました。1年間の里山体験のお礼ということで歌のプレゼントがあるという。予期しない展開に、会員一同、顔を見合わせてしまった。先生が持ってきたラジカセから伴奏が聞こえてきた。

 大きな声で感謝をこめて歌ってくれた。(初めての経験)
 
思いがけないプレゼントを頂 会員一同、感激。
 
 
私もとてもいい心持で挨拶をし、続いて、今日の担当の中山さんから作業の内容、手順について説明があった。今回はクヌギ、コナラ、いろはもみじ、山桜の苗、150本を植樹する。一人2本植えることになる。
 
 
 中山さんより道具の使い方、苗木の名前、特徴を聞く。
 
 各班10名づつに別れ、植樹開始
 
初めて手にする「とうぐわ」に悪戦苦闘するも,うまく穴が掘れ、苗木を植えてゆく。
 
約1時間半で予定の苗はすべて植えられた。各自持参したネームプレートを支柱につけ、大きく育つよう願った。
 
それぞれ使用した道具を洗い、後片付けである。
 たわしでごしごし洗う。
 
そして記念撮影
 
焼き芋はもう少し時間がかかるということで先生と相談し、「約30分の自由時間とする。」というと大歓声が上がり、待ってましたとばかり蜘蛛の子を散らすように我先に駆け出した。(これもまたいつもの風景。子供の本領である。)
 
 
思い思いの場所で遊んでいる内、「焼き芋ができたぞー」という会員の声に再び子供たちが集まってきた。各自ほっか、ほっかの芋を手にすると、お気に入りの場所で、かぶりつく。
 
 
芋を食べている時はとても静かで、森の静寂が戻ってくる。
 
この後、給食であるが、芋は別腹ということか。
 
帰りに、県、林業課が用意してくれた草花の苗を頂 元気に学校に帰っていった。
 
 
 
私たちも、静かになった森の中で、ゆっくり、おいしい芋を頂いた。
 
今年度最後の焼き芋となった。
 
 
 

新年度事業

2012-03-05 09:07:18 | Weblog

3月3日(土)定例理事会

本日の議題は来年度の事業計画、予算、助成金の申請状況・内容について話し合った。

新規事業として一般を対象とした有料の自然体験事業(案)がまとまった。

●目的  会の安定した運営維持を図る為、現在の会費、寄付金、助成金の他に、収入が伴う有料の体験教室、イベントを事業化する。

事業概要                                                                                       ・対象 一般(子供・大人・老若男女)  

・開催日 土曜、日曜、祭日

・講師  会員および外部講師   

・参加費  一人500円以上(イベント内容により設定)  + 材料費     

平成24年度事業予定

自然体験  ・植物観察会(5/27日予定)

        ・ホタル鑑賞会(6月中旬)

        ・キャンプ(7月下旬・西小)

        ・キャンプ(8月中旬 一般)

        ・植物観察会・焼き芋(10月中旬)

        ・野鳥観察会 (H,25 2月中旬)

その他の教室 (検討課題)

       ・炭焼き教室   ・間伐、薪割り体験 ・ドラム缶ピザ焼き教室 ・クラフト教室 ・木工、竹細工教室

       ・きのこ植菌、栽培教室 ・そば打ち教室

       ※ 自然ジュニア塾(子供自然学校)の創設

以上

助成事業については来年度 「身近な緑整備事業 」 (茨城県予算・筑西市が事業主体)を申請中であり、採択されると五郎助山入り口約80aの山林が整備される。

又、平成25年度からは、委託事業が一つ解約され、会の運営に大きな打撃が予想される。その為、賛助会員の拡大等、自主財源の確保が大きな課題となる。

平成24年度も楽しいことや、大変なことも多くなりそうだが、理想に向かって走れることは幸せだと思う。いっそ里山の仕事が自分の成業になれたらと思うが、現実は厳しい。一歩でも夢に近づく奮闘がこれからも続く。

一人では到底出来ない。深く結びついた同志と多くの理解者、支援者を広げるにはどうしたらよいのか。悩みは尽きない。