里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

野鳥観察会

2015-02-27 04:31:30 | Weblog

2月恒例の野鳥観察会が22日(日)五郎助山で行われた。自然博物館学芸員の石田容之先生を講師にお迎えし、約30名の親子・会員が参加してくれた。この日、チェーンソ―実技講習会(二日目)も行われたがエンジンの音で野鳥が逃げないようにとの配慮から、かなり離れた五郎助山駐車場で行われた。

 石田先生の説明を聞く参加者

さて、この日は曇りで、少々肌寒かったが、子供たちは元気だった。石田先生より、今見られそうな野鳥のパンフを頂き、双眼鏡の使い方を教わり、いざ出陣。

早速、ジョウビタキに遭遇。先生が指さす方向へ一斉に双眼鏡が向けられた。しかし、中々焦点が合わない。肉眼では遠くに見えるのだが、アップで見ようと、双眼鏡を操作するが、うまく捉えられない。 そのうちジョウビタキは移動してしまった。「あーあ残念!」うまくその姿をとらえた人は「見えた! 見えた!」で大興奮。

 そっそく野鳥に遭遇

この日は植物観察会でお世話になっている小幡先生も参加頂き、サポートをしていただいた。約一時間を過ぎたころ、畑の一画で枯れた雑草の中にコゲラがいた。そんなに遠い場所ではなく一心不乱に背の高い枯れた茎をくちばしでつついていた。

逃げようとしないので、ほとんどの参加者が十分にその様子を双眼鏡で見ることが出来た。野鳥観察の醍醐味は鳥の存在をいち早く見つけ、その姿を双眼鏡で捉えることでもあるようだ。その瞬間、なんとも言えない満足感がある。

 野鳥いないかなぁ~

約2時間の観察会を終えて、五郎助庵に戻って来た。薪ストーブと炭で温められた囲炉裏の小屋に入ると身も心も温かくなった。

 フクロウのはく製を持参していただいた

石田先生から「見つけた野鳥の名前を順番に思い出してみよう、」ということで、もう一度頭の中を回転させ始めた。見つけた場所がその野鳥と共に浮かんできた。 この時間も楽しい。結局、約17種の野鳥を確認した。今回参加して頂いた中に、やけに詳しい方がいた。色々お話を伺うと、日本野鳥の会茨城の石井副会長と頻繁に観察をされている方だった。

時には鳴きまねをし、その声がまるで本物の鳥のようだった。石井先生もそうだが、目に入らなくても鳴き声で何がいるか、瞬時に判断し、「あ、…がいます。」とおっしゃる。ここまで来るには相当の年期と知識が必要で、何より鳥が好きでないと続かないだろう。

五郎助庵では暖かいカレーが振舞われ、その美味しさに、お代りが続出し、大きな鍋が空になってしまった。

今回、下妻市や小山市から参加されたご家族もお出でになり、少しづつではあるが、観察会の輪が広がっているような気がした。

 


平成26年度 「わんぱく自然塾」 第2期生卒塾式

2015-02-22 04:25:27 | Weblog

平成27年2月15日「わんぱく自然塾」第2期生が卒塾式を迎えた。

今期は市内20校の内、7校から25名(男14名、女11名)が参加してくれた。市内の小学生(4年生~6年生)を対象に、年間を通じた自然体験や里山遊びを行い、市内の小学生同士の交流も深めようと、昨年度よりスタートした。

 最後のオリエンテーション

  記念植樹用のイロハモミジの抜根・運搬 

スタッフも試行錯誤を重ねての取り組みであったが、卒塾式を迎えるころになると初対面だった他校の小学生と互いに軽口をたたき合う仲になっていた。

 定植のための穴掘り  

               2本のイロハモミジの定植 

 参加者の名前を刻んだプレートを設置                  

1年間(通算6回)の自然体験や子ども同士交流の中で「自然の中で友達と遊ぶ」というシンプルな設定に、どれほど満足し、何が不足だったのか、正直わからない。

しかし、今までの生活より、自然と向き合う時間を多く取れたのは確実だろう。それで子供たちの心に何か変化が起きるのか・・・・

今回、リピーターが11名。初参加が14名である。リピーターが増えることが事業評価の一つのバロメーターになるだろう。

子供とはいえ、私たちの用意したメニューに対し、冷静な評価をするので、安閑としてはいられない。メニューの量だけでなく、心に残る(響く)企画を常に考えないとそっぽを向かれる可能性がある。

参加費を頂くわけだから、お互い、真剣勝負なのだ。

今年度も3月から「わんぱく自然塾第3期生」募集が始まる。例年に習い、担当者と市内20校の小学校にチラシを持って回ることになる。

ちょっと大変だが、各学校に行くと、先生から、参加した子供たちの反応を聞けたり、こちらの意気込みも伝わると思うので、続けたいと思っている。

まだ、まだ、五郎助山を見たことがない小学生がたくさんいる。五郎助山で自然の中で友達と遊ぶ楽しさを体感してもらいたい。楽しさを通じて自然を感じ、いろいろなものに関心を持ってもらいたい。

私たちの挑戦は、まだ始まったばかりである。

 

 


地域再生大賞(優秀賞)受賞

2015-02-10 06:52:38 | Weblog

昨日(2月9日)2014年度 第5回地域再生大賞の表彰式・シンポジウムが東京・平河町 都市センターホテルで開催された。当会は優秀賞を受賞し、私と瀬端理事が出席した。

 会場の様子 

会場には受賞団体と、主催者である各地方新聞社、協同通信社、協賛企業、そして報道関係者の方々で広い会場が埋め尽くされ、ムンムンするような熱気だった。

             報道関係者も多数出席 

受賞団体は全部で50団体である。今年の大賞に選ばれたのは島根県江津市で 創業を目指す若者らを支援し、定住につなげる活動を2011年より続けている「NPO法人 てごねっと石見」が受賞された。企業ではなく人材を誘致する方法が人口減や雇用の場の縮小という課題を抱える多くの地域にとってモデルとなることが評価につながった。大賞の団体には副賞として100万円が贈呈された。

  大賞受賞の「NPO法人 てごねっと石見」横田 学理事長

              「くまもん」も登場 

準大賞には 福島県二本松市「東和地区の東和ふるさとづくり協議会」宮崎県日南市の山間にある「酒谷地区村おこし推進協議会」が受賞。

記念賞として愛媛県松山市の「NPO法人の農音」が受賞した。田中代表理事は大学を出て音楽活動をしていたが、東京から田舎に戻り、愛媛県松山市沖の中島で2ヘクタールのみかん栽培に取り組み、音楽と農業を組み合わせた島の楽しさを都会の若者に発信し、約30人の移住を実現した。移住者には島の仕事の紹介、農業と組み合わせた暮らしを助言。ミカンの販路拡大や和菓子の加工品づくりも進めているという。

その他ブロック賞6団体(宮城県気仙沼市 小泉自然学校・神奈川県横浜市 高齢社会を良くする虹の仲間・富山県黒部市 でんき宇奈月プロジェクト・兵庫県神戸市 神戸農村歌舞伎保存会・徳島県美波町 伊座利の未来を考える協議会・熊本県宇土市 網田教育の里づくり隊)

特別賞3団体(埼玉県桶川市 太鼓集団「響」HIBIKIcafe・新潟県十日町市 十日町市地域おこし実行委員会・三重県大台町 大杉谷自然学校)そして優秀賞が37団体である。多くの団体が、過疎対策、若者の転入促進に独自のアイディアを出し合い、活動を進め、それが今回の受賞につながったようだ。

 優秀賞を受賞  

         

 

今、限界集落、地方消滅と言ったショッキングな活字を目にすることが多くなったが、絵空事ではなく、現実にこの国はすごい勢いで進んでいる。我が筑西市も同じである。

表彰式には加藤勝信・官房副長官、そして平将明・地方創生担当副大臣も出席し、政府も本気で地方創生に臨む決意を述べた。27年度は総額2兆円という予算を計上したそうだが、地方へのバラマキではなく、あくまでも地方のやる気、地方ならではの特色を活かした取組みをバックアップするという。

 平将明・地方創生担当副大臣

       岡本義行・選考委員長(法政大大学院教授)

 

今回受賞された各団体の取り組みは同じような悩みを持つ地方の市、町、村に大いなるヒントをもたらすと思う。筑西市の職員をこの場に誘えばよかったと思った。

当会の活動も平地林という地域の特色を活かしたものだと思うが、今回、様々な地域再生に取り組む団体の内容を聞き、一団体のみの村おこしや、地方再生は限界があり、いろいろな団体と問題意識を共有し、共通の目標に向かい、うねりをおこしながら行政、市民を巻き込む戦略が必要だと思った。

また、自分の市、町、村の特色、利点、を総点検し、良いと思う素質を活かすアイディアを募集し、若者にそのプロジェクトを任せる度量と充分な予算を付けることが大切だと思った。

さて、2部はシンポジウムとなっており、特別公演として「モンゴルと日本の地域づくり」と題して横綱・日馬富士関の講演も予定されていた。また特別賞受賞団体の活動報告、パネル討論もあり、ずっと聞いていたかったが、予定もあり、後ろ髪を引かれる思いで、会場を後にした。

今回、この地域再生大賞に当会をご推薦して下さった茨城新聞社、担当の細谷さまに改めて感謝したい。

 

 


ベトナム、カンボジア旅行

2015-02-08 06:10:08 | Weblog

去る1月29日から2月2日まで、ベトナム(ハノイ、ハロン湾)カンボジア(アンコールワット・アンコールトム遺跡)の旅行に行ってきた。同級生三組(夫婦)の旅である。今年で11年目を迎えるが、昨年は台湾を旅行した。

足腰の丈夫なうちに海外を旅行し、衰えたら国内の温泉にのんびり浸かるということを還暦を迎えたころから誰ともなく言い始めた。今回2回目の実行である。同級生は全員農業をしており、竹馬の友である。時間が比較的自由に調整出来、奥さん孝行の狙いもある。

わたしの最初の旅は、16歳で軽の免許を取得(昭和四十二年頃)し、高校3年生の夏休みに、軽自動車(ホンダN360)で東北、北海道を約十日かけて一周した。その時の相棒が今も続いている。彼とはその後22歳の時、大阪万国博の年、万博見学を兼ね、トヨタカローラで約20日余、山陽、九州一周、山陰と周って来た。

お互い結婚し、それぞれの生活を送っていたが、50代からもう一人の同級生も誘い、夫婦ともどもの旅行会を立ち上げた。

ベトナムはハロン湾クルーズ、カンボジアはアンコールワット遺跡見学が目玉である。

1/29日 成田発10:00(ベトナム航空)いよいよ離陸。

 アオザイを着たキャビンアテンダント

約4時間30分でハノイに着いた。気温23度 ベトナムでもハノイは北に位置し、南のホーチミン市(旧サイゴン)は32度もあるという。

ハノイの空港には現地ガイド ベトさんが待機しており、私たちを含め16名のツアーガイドを二日間務めてくれた。

 鞄を下げたガイドのベトさん(流ちょうな日本語だった。)

 ハノイ国際空港は開港してまだ1か月ということで真新しく、きれいな空港であった。日本の大成建設が請け負ったとのこと。

 真新しいハノイ国際空港 

市内見学

 ホーチミン廟(冷凍保存され安置されている)

ホアンキエム湖

       

市内散策

 日本製オートバイが庶民の足

                                                                    所狭しと並んだ商品

 街路樹にまで商品がぶら下がっている。

                                                                        自転車で行商

  花屋さんはとてもゴージャスに見えた。

                                                     何十本もの電線が絡みついている。

ハノイ1日目は市内観光でホテルに着いた。