2月恒例の野鳥観察会が22日(日)五郎助山で行われた。自然博物館学芸員の石田容之先生を講師にお迎えし、約30名の親子・会員が参加してくれた。この日、チェーンソ―実技講習会(二日目)も行われたがエンジンの音で野鳥が逃げないようにとの配慮から、かなり離れた五郎助山駐車場で行われた。
石田先生の説明を聞く参加者
さて、この日は曇りで、少々肌寒かったが、子供たちは元気だった。石田先生より、今見られそうな野鳥のパンフを頂き、双眼鏡の使い方を教わり、いざ出陣。
早速、ジョウビタキに遭遇。先生が指さす方向へ一斉に双眼鏡が向けられた。しかし、中々焦点が合わない。肉眼では遠くに見えるのだが、アップで見ようと、双眼鏡を操作するが、うまく捉えられない。 そのうちジョウビタキは移動してしまった。「あーあ残念!」うまくその姿をとらえた人は「見えた! 見えた!」で大興奮。
そっそく野鳥に遭遇
この日は植物観察会でお世話になっている小幡先生も参加頂き、サポートをしていただいた。約一時間を過ぎたころ、畑の一画で枯れた雑草の中にコゲラがいた。そんなに遠い場所ではなく一心不乱に背の高い枯れた茎をくちばしでつついていた。
逃げようとしないので、ほとんどの参加者が十分にその様子を双眼鏡で見ることが出来た。野鳥観察の醍醐味は鳥の存在をいち早く見つけ、その姿を双眼鏡で捉えることでもあるようだ。その瞬間、なんとも言えない満足感がある。
野鳥いないかなぁ~
約2時間の観察会を終えて、五郎助庵に戻って来た。薪ストーブと炭で温められた囲炉裏の小屋に入ると身も心も温かくなった。
フクロウのはく製を持参していただいた
石田先生から「見つけた野鳥の名前を順番に思い出してみよう、」ということで、もう一度頭の中を回転させ始めた。見つけた場所がその野鳥と共に浮かんできた。 この時間も楽しい。結局、約17種の野鳥を確認した。今回参加して頂いた中に、やけに詳しい方がいた。色々お話を伺うと、日本野鳥の会茨城の石井副会長と頻繁に観察をされている方だった。
時には鳴きまねをし、その声がまるで本物の鳥のようだった。石井先生もそうだが、目に入らなくても鳴き声で何がいるか、瞬時に判断し、「あ、…がいます。」とおっしゃる。ここまで来るには相当の年期と知識が必要で、何より鳥が好きでないと続かないだろう。
五郎助庵では暖かいカレーが振舞われ、その美味しさに、お代りが続出し、大きな鍋が空になってしまった。
今回、下妻市や小山市から参加されたご家族もお出でになり、少しづつではあるが、観察会の輪が広がっているような気がした。