里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

里山で遊ぼう

2015-01-26 06:23:16 | Weblog

1/18日、五郎助山で「里山で遊ぼう」が開催された。すでに里山を守る会のHP(スタッフブログ)http://blog.goo.ne.jp/gorosuke2011で詳しく紹介されているが、私もちょっと報告します。

 

この日は朝から風が強く、焼き芋体験も計画されていたのでちょっと心配したが、7:30分 森につくと以外と穏やかで、予定通り、熾火づくりに取り掛かった。すでに私よりも早く到着されていた宮本さんと二人、30人分の焼き芋用熾火である。

本日、ネィーチャーゲームをメインした催しであるが、昨年10月にシュアリングネイチャー講習会に参加し、指導者となった会員の腕試しの機会でもある。事前に、講師の仙波さんを交え、この日のために、出し物や、担当者を決めていた。

地元ボーイスカウトの低学年の隊員の皆さんも参加していただき、約20名の子供たちがネイチャーゲームを楽しんだ。当初、緊張気味のリーダー(指導者)も徐々に余裕を取り戻し、初めてのリーダー体験とは思えないほどの指導ぶりを見せ、見守っていた仙波さん(インストラクター)も目を細めてうなづいていた。

 私は誰でしょう

この日、幸田さん、石黒さん、間々田さんがそれぞれの持ち場で子供たちをリードしたが、「本当に初めて?」と感じるほど堂に入った指導ぶりだった。

 カムフラージュ

シュアリングネイチャーは文字通り自然を参加者が分かち合うことが主眼である。自然を感じることが最優先される。花の名前や、昆虫の名前を覚える事も大切だが、何よりも五感で自然を感じること、それを参加者が共感することに重きを置いている。

 自然を感じることが大切

自然の中で友達と遊ぶことの楽しさを何よりも体験してもらいたい。ネイチャーゲームはその手段に過ぎないのである。

これからも、春夏秋冬 折に触れ、こうしたイベントを企画し、自然と五感で触れ合う機会を設けたい。

 


社会貢献活動に協力

2015-01-20 05:40:26 | Weblog

去る1月17日(土)水戸保護観察所の職員10名が来訪し、会員と一緒に五郎助山で落ち葉をさらい、枯れ枝を拾い、里山整備の体験に汗を流した。

改正更生保護法が6月に施行され、保護観察対象者の一部に「社会貢献活動(ボランティア)」が義務付けられるのを前に、その推進役となる保護観察所観察官、西地区保護司会、そして筑西市更生保護女性会関城支地区の方々、市福祉課が参加し、約1時間、保護観察対象者が行うであろう里山整備体験を自ら体験した。

 道具の使い方を説明する会員 

昨年の10月ころに地元の保護司であり、会員でもある田崎満男さんから、来年6月から更生保護法が改正となり、裁判所から決定を受けた保護観察対象者に一定期間のボランティア活動が義務付けられ、受入先との協議が必要となり、その多くは病院や福祉施設等の屋内でのボランティア活動になるだろう。

そこで自然環境の保全に取り組んでいる当会の特色を生かし、野外でのボランティア活動の場として、協力を願えないだろうか?という提案があった。

早速、理事会に諮り、内容を説明したが、保護観察者(犯罪者との認識)と会員が一緒に作業をするいうことが理事の不安を増幅させたのか、賛非両論が拮抗し、結論が出なかった。

後日、田崎さんに理事会に来ていただき、再度、この制度の趣旨、具体的な内容などをお話頂、軽度の犯罪や非行を犯してしまった未成年者が対象になるだろうとの見解に、理事の理解も深まり、罪を犯してしまった青少年がその立ち直りの機会を当会の活動の中から見出してくれたなら、青少年の健全育成を目的とする当会の理念とも重なり、協力しようとの空気が強くなっていた。

昨年12月、受入先として適所、適任であるか調査のため、水戸保護観察所の藤村邦弘統括保護観察官、野口監察官、蘇武観察官らが田崎さんの案内で事前に五郎助山に来訪され、中川、山下、金沢、両副理事長、山崎事務局長 オブザーバーとして中山会員が加わり、具体的な話し合いが行われた。

その中で、山崎事務局長から「保護観察対象者がやる前に皆さんも実際に体験した方がいいのではないですか。」という発言が飛び出し、思いがけなく「ごもっともなお話で、水戸に帰り、その方向で進めます。」というご返事が藤村統括観察官から返って来た。「瓢箪から駒」ではないが予期しない事態がここから始まった。

具体的な実施の日取り、その内容が話し合われ、話が進んで行く中で、「これは、画期的なことだぞ・・」と気が付いた。おそらく保護観察官にとってもその対象者が行う作業を自らが体験し、対象者の心と同化する機会を持つということは初めての事ではないだろうか・・・

その日は1月17日(土)と決まった。水戸観察所の職員は当然休日である。自宅から五郎助山までマイカーで来ることになる。遠い方は東京だそうだ。当然、地元保護司も参加。更生保護女性会も作業の後のカレー作りに参加。それを聞いた市福祉課も参加することとなった。

そして当日、風もなく小春日和となり、絶好の実施日となった。本日までの経過を田崎さん、藤村統括観察官よりお話があり、各自自己紹介に移った。女性保護監察官が3名いらした。観察官は男性ばかりと思っていたが、女性も罪を犯すのである。その更生にはやはり女性保護観察官であろう。

作業は落ち葉掻き、枯れ枝の整理であるが、「熊手」、「もっこ」の使い方を示し、普段 ペン、鉛筆以上の重たいものを持たない?(失礼)方々にとっては新鮮な運動と感じたのか、とても積極的に、熱心に作業に取り組まれ、見違えるようにきれいになった。

一段落したので、キンラン、ギンランの群生地を案内した。開花する5月にもう一度、この場所に訪れてほしい とお願いした。

そしていよいよ参加者全員で更生保護女性会と里山女性会の合作「愛情カレー」の昼食である。この日定例作業日で参加した会員も加わり、盛大な昼食会となった。

その後 風も出てきたので場所を、薪ストーブ、炭火で温められた囲炉裏のある部屋に移り、今日の振り返りを行った。

 (食事の後、今日の振り返り)

この事業に関係する団体が急きょ集まり、盛大なスタートを切ったが、本番はこれからである。竜頭蛇尾にならないよう、また、初めての取り組みなので試行錯誤を繰り返しながら、進めることになると思うが、肝心なのは保護観察対象者の立場で取り組むことだと思う、と 率直に申し上げた。

(実際、これからその対象者を迎えるにあたって、細かい詰めを行わなければならない。浮かれてはいられない。) 

期待と不安を乗せて、「里山を守る会」の新たな取り組みが船出した。

 

 

 


山入の儀 2015

2015-01-11 06:30:35 | Weblog

1月10日(土)〔晴れ)2015年の「山入の儀」が五郎助山で執り行われた。丸山では6日に行った。

午前10時に神事を執り行う予定であるが、今年はお雑煮を振舞う予定なので薪ストーブや炭を予め熾しておく必要があり、餅焼き用の金網を持参し、8時に五郎助山に着いた。車を駐車場に移動すると、間もなく事務局の佐藤さんが到着した。別に打ち合わせをしたわけでもないが、五郎助庵のカギを開け、新年の挨拶もそこそこに二人で火を熾すことに専念した。

 

炎が安定したので、神事を執り行う里山神社に行くと、すでにしめ縄、幣束が整い、鏡餅も奉納されていた。長年、五郎助山の管理人として勤めてくれた小島長老の仕事っぷりである。(感謝。感謝。)

 

正光寺さん(女性)も早く五郎助庵に到着し、雑煮のお手伝いをしようと気合が入っていた。雑煮用の鍋のふたを取ると野菜等の具はすでに用意されていた。日向野さんが昨日から用意されたらしい。それではと、熱くなった薪ストーブにやかんをかけ、間もなく到着する会員のためにお茶の用意に取り掛かった。ほどなく中山さん相沢さんが到着し、参加者全員に行き渡るよう、玉串の準備を始めた。

打ち合わせもしないのに、事がスムーズに進んで行く。

今年はツリークライミング講習会で知り合ったつくば市の倉持さん、土浦市の櫻井さんも山入りに参加して頂、また、森の幼稚園の一員であり、当会の会員でもあるお母さんと子供たち、そして会員でもある設楽県議もお子さんと一緒に玉串奉天をされた。

 

その後、全員で女性会員心づくしのお雑煮を頂き、2015年の「山入の儀」を終了した。

その後、12名が博物館見学に行き、企画展「マンモスが渡った橋」を学芸員小幡先生の案内で堪能した。

 

午後4時から地元「えんむすび」に於いて恒例の新年会が開催された。

いよいよ今年も活動開始である。

 

 

 


初詣 静寂な五郎助山

2015-01-04 05:25:30 | Weblog

1月4日(日)

2015年が明けて今日で4日目となった。

今年も残すところ、あと361日である。

還暦を過ぎ、残りの年月や時間が気になるようになった。

あと何年働けるか、あと何年健康で生きられるのか、真剣に考えるようになった。

今でもこうしたい、ああしたいと思っているが、何をするにも、せかされるような思いで向き合うことが多くなった気がする。

今年は久しぶりに大宝神社にお参りした。最近は自宅から歩いて数分の関本神社に行くのが定番だったが、娘が厄除けのお礼を兼ねて大宝神

社に行くというので、関本神社にまずお参りをし、その後大宝神社に詣でた。元旦の午後になったが予想以上の参拝客で賑わっていた。

 大宝神社の境内

帰宅後、何もせず、本当にのんびり過ごした。

1月2日 早朝、五郎助山に行く。

 

人の気配は全くなく、静寂な空間が広がっていた。 今年もどれくらいの老若男女がこの里山に訪れるのだろう?

ひっそりと静かに新しい年を迎えた五郎助山。

この風景はずっとこのまま続いてほしい。