里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

ネーチャーゲームリーダー講習会二日目

2014-10-30 18:42:44 | Weblog

10月26日(日)リーダー講習会二日目である。

午前8時から授業開始だ。7:40分には全員揃った。大窪さんが挽きたてのコーヒーを全員に味わってもらおうと、奮闘している。

かぐわしい香りがあたりを包み、これを飲み乾さないと一生後悔する気分になった。授業開始が迫っていた。「コーヒーを頂いてから始めましょう。」と石崎先生の粋な計らいで、じっくり味わうことが出来た。

さて今日の日程は午前中、実習が3時間、講義1時間である。二日目の様子はスタッフブログに詳しく書いてあるので、私は1日目で心に残った「カメラゲーム」について報告したい。二人一組になり、片方が写真家、もう一方がカメラ役である。

 写真家の石崎先生、カメラ役の仙波さん

カメラ役の人は目を閉じる。写真家は自分の撮りたい場所へカメラ役を丁寧(安全)に誘導し、距離、角度を決める。レンズは両目、シャッターボタンは肩である。

軽く肩をたかれたらシャッター(目)を開け、3~5秒後に再び1回たたいてシャッターを閉じる。カメラ役は被写体と思われる風景や物体を記憶し、次の場所に移動し、もう一枚撮る。

私は大窪さんとペアーを組み、カメラ役になった。目をつぶり、優しく手を引かれた。(何年振りだろう。)ゆっくりと大窪さんのお気に入りの場所に誘導された。「はい、ここで~す。」腰をかがめ、顔の角度を修正させられた。

「は~い、撮りま~す。」軽く肩をたたかれる。目を開けた。一本のクヌギと前方に醤油樽があった。クヌギには丁度目の高さに うろ(くぼみ)があり、その延長線上に樽の穴(出入口)があった。

「木のくぼみと樽の穴を重ねて撮りたかったの。」と大窪さん。

彼女の意図を充分に察した私はこの映像を忘れないよう、しっかり脳に焼き付けた。

スタート場所に戻り、今度は彼女がカメラ役である。私はトンボ池の淵に彼女を優しく誘導し、一本の実を付けた木を撮った。

どのペアーも思い思いの場所でカメラ役を案内し、真剣にシャッター(?)を押している。

全員が集合し、それぞれ相手が撮った写真をプリント(カードに絵を描く)する。そしてお互い交換し合い、気づいたこと、感じたことを話し合う。

  写真家(中川)カメラ(大窪さん)が撮った写真(絵)「こむらさき」

釣りに来ていた顔見知りの小学生が「ゆきじい、何やってるの?」「写真を撮ってるの。」「ふ~ん。」確かに傍から見ると異様な光景かも知れない。しかし、不思議にその世界に浸ると全く違和感がなかった。自然に同化した気分なのだ。

二日目の「わたしの木」も印象に残った。私は再び大窪さんとペアーを組み、私が選んだ木に案内した。最初は目隠しをし、木肌や 太さ、根の張り、などを手で触れて感じる。その木に対する思い、感じたことを彼女に伝えた。

元の場所に戻り、今度は目隠しを取り、その特徴に当てはまりそうな木を探す。彼女はゆっくり、しかし迷わず、その木の方へ歩いて行った。木肌を撫で、根の張りを確認する。「この木ですね。」自信を持ってわたしに問う。「そうです。どこで確信しましたか?」「木肌と、この部分のギザギザです。」この木は成長過程で何かに巻かれ、その名残と思われる傷に似たギザギザが残っていた。彼女にはそのギザギザが心に強く残っていたのだ。

 わたしの木 

実習が終わり、セルフサービスのお茶や、コーヒーを頂いた後、講義に移った。午後には筆記試験もあるので皆さん熱心に石崎先生の講義に集中している。

 石崎先生の講義に耳を傾ける

午後から最後の実習が行われた。この後、「シュアリングネイチャー」というテキストをもとに講義が行われ、振り返りとまとめが行われた。

その後、いよいよ2日間の実習と講義を総括した筆記試験が行われた。さすがに張りつめた空気が流れ、サポーターの私たちも無言になった。

30分ぐらい経過しただろうか。答案用紙を採点する石崎先生から言葉が発せられた。「全員合格です!。」ほっとした笑顔が受講者から漏れ、緊張が一気に解けた。

晴れてネーチャーゲーム・リーダーが一挙に6名も誕生したのである。今まで孤軍奮闘していた大窪さんにとっては我がことのように嬉しそうだった。

受講者の中には自分の子供とネーチャーゲームが出来ることを想像して、思わず涙ぐむ方もいた。

この二日間、私もサポーターとして参加し、先生の計らいで、時には受講者と一緒にゲームに参加し、日常とは違う、ゆったりとした時間を過ごさせていただいた。

そして改めて、子供と自然をつなぐ「自然案内人」としての心構えを学んだ気がする。シュアリングネーチャー(自然を分かち合う)の意味をもう一度かみしめ、子供たちに対面したいと思う。

 本当に楽しい、有意義な二日間だった。石崎先生、仙波さん。有難うございました。

 全日程が終了し、全員でパチリ。

 

 

 


ネーチャーゲームリーダー養成講座開催

2014-10-27 04:00:16 | Weblog

10月25日(土)、26日(日)の二日間にわたり、五郎助山でネーチャーゲーム・リーダー講習会を行った。講師はトレーナーの石崎一記 氏 (埼玉県在住・東京成徳大教授)である。

  石崎一記 氏

団体を対象にした講習会で特別に「出前講座」として開催された。

市、内外より自然体験の場として五郎助山に来訪する子供やご家族が増えるにつれ、自然の感動を分かち合う「自然案内人」の養成が急務となっていたが、この度、会員の中から7名(内1名フレッシュアップ参加)の受講者を得ることが出来た。

特に20代、30代、40代の若い会員が4人も参加してくれたことに、とても感激している。子供を持ち、主婦という立場の会員が通常行われる二泊三日の講習会に参加することは中々難しい。

この度、インストラクターの仙波さんより団体を対象にした「出前講座」があることを知り、最低受講者6名という条件をクリア―できそうなので、早速、申請をした。

協会本部より選任されたトレーナーの 石崎一記 氏 は数多くの講座に講師として参加され、シュアリングネーチャー創始者であるジョセフ・コーネル氏より直接指導を受けたトレーナーでもある。本日までにメールにて何度も打ち合わせを行い、早くお会いできることを楽しみにしていた。

先生は当日、マイカーにて午前7:30分に到着し、挨拶もそこそこに五郎助の森に分け入り、入念に下見を行った。しばらくして戻ってくると、「イヤー、いいフィールドをお持ちですねー。」「現場を見て急きょ、目隠しトレイルを追加しようと思います。この場所は最適ですねー。」とおっしゃる。なんだかとても高揚されているようで、私もなんだか嬉しくなってきた。

午前9時からの開講式であるが、8:30分には受講者全員が揃っていた。二日間、受講者や講師のサポートをするため助っ人をお願いした仙波由美子(インストラクター)さんも早々と到着し、旧知の石崎先生と打合せを行ってくれている。

お天気も良し、なんだか素敵な講座が期待できそうだ。

  先生のご挨拶  自己紹介

9:00に大窪さんの進行、主催者の挨拶、受講者の自己紹介、石崎先生のご挨拶の後、早速、実技のフィールドとなる五郎助の森に入り、円を作り、腰を下ろして、アイスブレイクと言われる「ノーズ」というゲームに入った。

  いよいよ実技のため森に入る

ある動物の特徴や習性のヒントを一つづつ受講生に示し、わかった時点で受講生はそっと自分の鼻に指を置く。ヒントが続き、間違ったと気づくと何気なくその指を鼻から遠ざけ、わかった時点でまた鼻に指を置く。 とても簡単だが思わず笑みがこぼれ、緊張した心をほぐすゲームである。

  腰を下ろすと緊張がほぐれる

子供たちと初めて接する時に導入するゲームで子供たちの緊張をほぐし、「自然案内人」である私たちとの距離を縮める手法である。

アイスブレイク(氷を砕く) まさに子供たちや参加者の「心をほぐす」ことから講義は始まり、受講者は自ら体験することによりその意識を深めて行く。

 

 次に「はじめまして」を行う。〈はじめましてカード〉が配られ、そこに書いてある質問をすぐ隣にいる人と二人一組になり、どちらか一方がカードに書いてある質問から1つだけ選んでインタビューをし、その答えがもらえたら、その答えと相手の名前をカードに記入し、今度は交代し、お互い1つづつインタビューし合ったら、次は他の相手を探し、そこでまた1つづつインタビューをし合う。

こうして次々と相手を変えて行き、最後に全員で集まり、それぞれの質問にに対してどんな答えがあったかを話し合うことで、参加者の様子も始まる前とはがらりと変わり、お互いコミュニケーションが取れるようになる。

私自身このゲームに参加し、会員同士、良く知っているつもりでも、新たな一面を知る機会となり、より親近感が増した気がした。

講義は進み、時間が経過するほどに石崎先生とまさに距離が近くなり、ずーっと前から知っていた錯覚に陥る。

  先生との距離が縮まってきました。

とても内容の濃い2日間でしたのでゆっくりお伝え致します。

 


第4回わんぱく自然塾&植物観察会

2014-10-20 05:47:19 | Weblog

10月19日(日)晴れ

今日は第4回目のわんぱく自然塾である。丁度、秋の植物観察会と重なり、私はわんぱく自然塾の責任者なので植物観察会の方は山崎さんにお願いした。

今回の自然塾はネーチャーゲームと木工クラフトを組み合わせた内容である。いつものようにスタッフは午前8時に集合である。

 受付風景

前日から黒岩先生と二人で、竹で作るカタツムリの準備をしていた。それぞれ太さの違う竹を何種類も用意し、それぞれをうまく組み合わせてまるでカタツムリの貝のように仕上げるのである。先生にアドバイスを頂きながら、一つのサンプルを作った。これをヒントに子供たちはアレンジを加え、それぞれ独自の作品を作ってもらう趣向である。

 わたしの作品(サンプル)

スタッフは4回目となるのでそれぞれの持ち場を当たり前のようにこなしてくれる。とても頼もしい。今日は5人の欠席者(事前連絡あり)のため20名でスタートした。

 始まる前の「たきび」(子供は火にとても興味をしめす)

いつものように大窪さんが進行し、今日の日程を私からお話した。

まずは、心をほぐすネーチャーゲームから入った。

今回の出し物は「動物当てヒントゲーム」である。一匹の動物に10枚のヒントカードがあり(その動物の習性、特徴がそれぞれ一つ書いてある)それを裏返しにしてテーブルに並べる。4班に分け、笛を合図に、各班一人づつ無作為にカードを引き、班に持ち帰る。そのヒントをもとに、推理する。次の人がカードを返し、新しいカードを持ち帰り、わかるまでそれを繰り返す。班ごとにその速さと知識を競うものだが、ヒントの中には「わたしはカアー、カアーと鳴きます」と言ったヒントもあり、最初にそのカードを引いた班はとてもラッキーである。

 テーブルのカードを引く

 カードを持ち帰り、みんなで考える

次第に動物の数を増やし、3種類(30枚のカード)を同時に推理するころにはどの顔も真剣そのものになっている。

一番早く3種類の動物を当てた子供たちに聞いてみた。「トンボ」はどこででわかったの?「目が大きく360度見ることができる、というヒント!」「なーるほど、じゃアリは?」「女王がいるというヒント。」「なーるほど、ところで、ハチと間違った班もいたね。」「女王というのでハチかと思った。」「その後のヒントでアリと訂正した。」

こんなやり取りをしながら、あっという間に時間が経過した。一息ついて、いよいよ今回のメーンイベントの竹のカタツムリ作成である。

まず、カタツムリの貝の部分を大小の竹の輪を適当に選びながら、それを重ね合わせ 渦巻き状に見えるようにすることを黒岩のじいちゃんに教えてもらう。

 84歳の黒岩のじいちゃん(里山活動が健康の秘訣?)

 スタッフもサポート 

それぞれ、持ち味のある作品を次々に仕上げて行く。その独創性、感性に驚く。

 

 斜めの竹はカタツムリのすべり台だという。

たくさんの作品が出来上がったが、次回 その作品集を掲載したい。

予定より早く終えた女の子が、「マイ箸」を作りたいと言ってきた。ナタで竹を割るコツを教え、小刀を固定し、竹を引いて削ると安全に削れることを実際にやって見せた。

前回、「流しソーメン」で自ら、竹を切ったり、割ったり、削ったりしたので、ここでもやりたくなったらしい。

子供たちに小刀を渡した。慎重に削り始めた。じぃ~と見ていた。とてもうまい。滑らかに削って、次第に形を整え、一心不乱に削って行く。

  

 

想像以上にうまく、丸く 削り、念願の「マイ箸」を作り上げてしまった。

今日の夕ご飯に 早速 使うという。

学校ではおそらくできない、刃物を使う作業を、私たちはあえて子供たちに体験させている。

今回、保護者に刃物を使うので、「辞退したい方は別メニューを用意しているのでご連絡ください。」と 文章で付け加えたが 申し出た保護者はいなかった。 

今回も十分に安全を考え、それぞれの道具の使い方、危険性を始まる前に伝えたが、それでもキリで指に傷つけた子が一人、ノコギリですり傷を付けた子が一人いた。いずれも消毒をし、リバテープを張るだけで大事には至らなかった。

怪我をした友達を見て、周りに緊張感が走り、より真剣に道具を使うようになる。内心とてもハラハラしながら見回っているが、小さな怪我

を体験することで大きな怪我に繋がらないことも事実だ。(私たちもそうした体験を重ねて成長してきた)

わんぱく自然塾に参加させる保護者は押しなべて、そうした事故に寛大である。とてもありがたいと思っているが、私たちも決して手を抜いているのではなく、安全は何よりも優先させているつもりだ。

これからも小さな やけど や けがをする子が出るかも知れない。様々な道具を使い、遊び、また物を作ることで、子供たちの秘められた感性や能力を垣間見ることが出来る。

わんぱく自然塾、里山体験を通じて、新たな自分を発見してもらえたらとてもうれしい。

 

 

 

 


第12回里山フェステバル盛況に無事終了

2014-10-13 06:35:05 | Weblog

10月12日(日)ついに里山フェステバル本番の日だ。 心配された台風19号は速度が遅く、まだ沖縄を過ぎたところで、幸運にも五郎助山は穏やかで日差しまで森に差し込んでいた。当初12日は雨の予報で、場合によっては「中止」という可能性もあったが、私たちの強い祈りが天に通じたのか予想外のフェステバル日和になった。 

朝7時 花火の打ち上げの時間だ。糸井さんが鉄管の中に玉を入れ、火を落とす。シュパッという音と共に白い煙が上がった。間もなく空にパッパーンという乾いた音が響き、閃光が走った。昨年と同じ光景である。

 

丁度 居合わせた方も一部始終を私と見ていた。「イヤー初めて見ました。すごい迫力ですね。」とおっしゃる。どちらから?「ツリークライミングジャパンのものです。」「後藤も間もなく到着すると思います。」「これは失礼しました。今日はよろしくお願いします。」と笑顔を交わした。

昨年もツリークライミングの後藤さんたちは五郎助山に一番乗りで到着し、すぐさま準備に取り掛かっていた。今日は、全員7:30分集合である。ほどなく次次と車が入って来た。お湯はすでに沸いており、全員が揃ったところで、とっておきの美味しいお茶が女性会員より振舞われた。出席人員と役割分担の最終確認をする。細かい指示を出し、午前8時に各自持ち場に移動開始

  ドラム缶ピザの準備

 

 釣り体験 模擬店のテント

 いよいよオープニングセレモニー

午前9時からオープニングセレモニーが開催されたが、今年は来賓者が多数お見えになった。赤荻教育長を始め、西小の武井校長、東小の須藤校長、関城中の齋藤校長、認定こども園 箱守所長 そして生涯学習課の大谷課長、前、西小校長の北澤先生(現・学校指導員)更に各学校の教頭、里山担当の先生まで実に10名を超える教育関係者にご臨席頂いた。

そして設楽恵美子県議、鈴木聡県議、大島茂市議も激励に駆け付けてくれた。西小の樋山先生(現・筑西市教育委員会)も来てくれた。

こんなに大勢の来賓者は初めての経験である。この日は来賓者もさることながら、子供たちや家族連れも出足が早く、馴染みの方から初顔の

方まで、切れ目なく森の中に入って来た。午前10時前に駐車場の担当者から満車になったので臨時駐車場(選果場)に誘動するとの連絡入った。

これも初めてのことである。今日のお天気に そして神様、仏様に感謝したい。

イベント 開始 (9:30分)

各コーナーのイベントがスタートした

 ツリークライミング体験コーナー

ツリークライミングジャパンの後藤さん率いるツリークライミングの体験コーナーではすでに申し込みの列が出来ていた。昨年初めて導入したが、子供たちに人気を博し、2年目となる今年は昨年の経験者はもちろん、今回ぜひ体験したいという親子で あっという間に予定者数(25名)が埋まってしまった。4人の指導員が1組(7~8名)を約1時間 紐の縛り方から登り、降りるまで指導する。

 ロープの使い方、登る方法、降りる方法を学ぶ

   登ったどー 

 

 

〔竹とんぼ、竹でっぽう体験コーナー〕

  1対1

〔釣りコーナー〕

 多くの釣り人でにぎわう  

 〔ネーチャーゲーム〕                  

〔木工クラフト〕

 

 木工クラフトは結城の小林さんとそのお仲間が担当してくれた。今年もこちらも大盛況。

午前中、体験コーナはどこも大盛況で、スタッフはお昼を食べる暇さえないほどである。模擬店(ドラム缶ピザ、焼きそば、カレー、焼き芋(初))の材料も昨年より多く準備したがお昼前に、ほとんど、なくなってしまった。過去最高の人出であった。

そしていよいよフェステバル第2部

森のコンサート 

大和田夕紀さん(ソプラノ、ソロ) 穂積慶子さん(伴奏)

      

二胡奏者 酒井和嘉子さん、オカリナ・フルート奏者 八木谷由梨さん

 

二胡奏者の酒井さんとはネットでお知り合いになったが、ディナーショーや、華やかなホテルのコンサートの出演が多い方が 田舎の里山の小さな舞台に立ってくれることが信じられなかった。しかも音楽仲間の八木谷さんまで誘っていただき、夢が叶った思いだ。

 最初の曲「蘇州夜曲」が始まると観客席は静まり返り、二胡独特の哀愁を帯びた音色が里山の木々の間をゆっくり流れた。想像以上に二胡の音色は里山の風景に溶け込んだ。

 

3曲目は、二胡とオカリナの「風の通り道」という曲である。八木谷さんとの呼吸もピッタリで観客席からも思わず拍手が沸いた。

私がリクエストしていた「賽馬」は6番目に登場したがとてもリズミカルな曲で、最後に馬の「いな啼き」も見事だった。

最後の曲(10曲目)はお二人で賑やかに「情熱大陸」で締めくくった。

あっという間の2時間だった。成熟した演奏は時間を感じさせない。そして心に栄養を与えてくれた。

大和田さんも再登場し、出演者全員、そして観客全員で「ふるさとを」を合唱した。

  全員で「ふるさと」を歌う 

最後に小学生3名から大和田さん、酒井さん、八木谷さんに会より心ばかりのブーケの花束が送られた。

 

第12回里山フェスティバルは幸運にも台風の影響も無く、盛会に終了することが出来た。

準備の段階から会員の皆さんにはご苦労をかけた。誰か一人欠けても成立しなかったと思う。

この感動を忘れず、またこの活動が長く継続できるように後継者づくりにも気を配りたい。

ご来場の皆様、そして素晴らしい歌と、二胡とフルートそしてオカリナのデユオを聞かせて頂いたご出演者の皆様に心から御礼申し上げま

す。

追伸

 ご出演頂いた酒井和嘉子さん(二胡奏者)のブログに里山「森のコンサート」の記事が掲載されています。

 http://ameblo.jp/wakako-erhu/entry-11938693593.html

 

 八木谷由梨さんのブログです ↓

http://ameblo.jp/oyuriyuri/entry-11939836730.html 

 

 

 

 


うらめしい台風

2014-10-08 04:05:02 | Weblog

10月12日(日)は里山フェステバル開催日であるが台風19号の動向に神経を尖らせている。

18号が疾風のように過ぎ去ったが、後を追うように19号が近づいている。10/12日に照準を合わせ、出演者の交渉、会場の準備を進

めて来たが、野外での開催のため、お天気には逆らえない。毎回のことだが、つらいところだ。

このフェステバルを楽しみにしている子供たちや、ご出演を快諾して下さった演奏家の皆様のためにもなんとか雨だけでも降らずに開催でき

ることを毎日、仏様、神様に祈っている。

このところ 自然は怒っている。東日本大震災をはじめとして、今まで経験したことがないほどの集中豪雨、それによるがけ崩れの被害、こ

の度の御嶽山の突然の噴火、更に富士山の噴火を予知する方も多い。

18号、19号、いずれもこの時期の台風として、とても大型なのは海水温の高さが原因らしい。地球温暖化の抑制が叫ばれて久しいが、そ

の成果は表れていない。

農業にたずさわり、自然の中で過ごす機会が多い 私自身、温暖化の兆候は 以前より肌で感じている。(木々の落葉が年々遅い。)

地球の気候が劇的に変わる時期は学者でもつかめないと思う。人間が想像する以上にそれは近づいているのかもしれない。

素人考えだが、まず、地球に残された樹木をこれ以上切らないことだと思う。特に何万年もこの地球上にある原始林の伐採は国際法として規

制すべきだ。

また、砂漠化が進んだ地域に、全世界の英知とお金を集め、緑化の推進を図ることも重要だ。「地球は青かった」と言ったのはガガーリンだ

が、いつまでも青い地球でいるためには 自然と共生し、これまで自然を侵食し、壊したものを出来る限り 復元しなければならない。

百年生きた木を切るのは一瞬だが、百年育てるには親子三代を要するのだから。

それにしても、今度の台風だけは魔法のように消えてもらえないだろうか・・・

 

 


里山フェスティバルまであと1週間

2014-10-05 06:47:31 | Weblog

今日は定例作業を1週間前倒し、トンボ池、舞台の準備、入口の草刈りを行った。

トンボ池は土留め工事が中途になっており、フェスティバルの開催までに環境整備を終了する予定である。

約25名が集まり、いつものように段取りと人員の配置を行い、私はコンサートの舞台準備に加わった。

  

舞台はターザンロープの舞台を利用するが、まさに森の中にあるため、コンサートにご出演くださるプロの方に少しでも満足頂ける舞台にしようと、張り切っている。登壇する階段も、安全を考え、鉄骨で手すりのあるものを新たに取り付けた。

舞台背景も往来する車が気にならないよう、薄緑の板を張ることにした。

 

今回、ご出演頂く「二胡奏者」の酒井和嘉子さんとはご自身のHPを拝見し、とても感じるものがあり、何の面識もないのに、思い切って

メールをお送りし、ご出演をお願いした。

貧乏NPOが主催する、田舎の雑木林のステージに立ってくれるのかとても不安だったが 不思議な勇気が後押しをしてくれた。

果たしてその結果、友情出演というレベルの料金で出演をOK頂いた。(信じられなかった) 

私どものHPを見ていただき、日頃の活動やその考え方に 共感を頂いたのかもしれない。 

その上、音楽仲間の八木谷さんをお誘いいただき、この度の二胡&オカリナ・フルート デュオの実現となったのである。

新幹線が止まる小山駅までの送迎をお伝えしたところ、「最寄りの黒子駅で結構ですよ。」というご返事に更に感激。

これまでのメールのやり取りの中で、誠実で謙虚なお人柄が心に沁みているが、この偶然な縁に改めて感謝している。

ご本人に会える日が近づいていることに、年甲斐もなく ときめいている。

願わくば、最高の 「秋晴れ」 で皆さんをお迎えしたい。

皆様も是非、フェスティバルにご来場いただき、哀愁を帯びた二胡の音色と、オカリナ、フルート、そしてソプラノの歌声を森の中で体感し

て頂きたい。

酒井和嘉子さんのブログ → http://ameblo.jp/wakako-erhu/

 

 


日本ミツバチが順調

2014-10-01 20:34:49 | Weblog

去る7月に、突然現れた日本ミツバチの一群を我が家で飼い始めて約2か月。ただいま順調にその勢力を拡大している。当初、2段の巣箱はこの日5段に成長した。

  7月の時 ➡ 今月(10月) 

夏の猛暑に負けず、花粉を運び、スズメバチの急襲にも耐え、よくここまで成長してくれた。里山の日本ミツバチがいなくなり、気を落としていたが、まさか我が家の日本ミツバチがここまで順調に花粉を集め、子孫や巣が成長するとは正直思っていなかった。

この日、いつもと違い、ハチが出入口に集まり、まるで巣からあふれ出た感じだった。異様さを感じ、直ぐに関根さんに電話した。間もなく関根さんが到着。巣箱の中を覗き、すぐに事態を理解したようだ。車のトランクを開け、新しい巣箱持ってきた。一番下にそれを置き、その上に4段になった巣箱を重ねた。

思いのほか巣の成長が順調で、その先端が底に着き、蜂の生息場所が狭くなったため外に溢れたらしい。関根さんもその成長ぶりを感心していた。「この分だと間もなく蜜を採取できるかも知れませんよ。」とおっしゃる。思わずニンマリとしてしまった。

 あふれ出た蜂たち   

関根さんは慣れた動作で蜂を払い、思い重箱の巣箱を重ねて行く、私もお手伝いしたいのだが、何とも近寄りがたく、遠巻きに見ていた。

関根さんも幾度となくミツバチに刺されているそうだが、怖がるそぶりは微塵も見せない。むしろ蜂の対し、愛情にも似た態度で接している。決して大げさではなく本当にそう見える。

やはりそうでないと素手で蜂に向かうことはできない。果たして自分は、いつ、そうした境地になれるのだろうか?

 

関根さんの指導の下、この場所で今年の冬を蜂たちが上手く越せるよう、その対策と準備を整えなければならない。

 そして、日本ミツバチのことをもっともっと勉強しなければならない。