里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

植物観察会

2012-05-29 03:34:28 | Weblog

5/26日(土) 恒例の春の植物観察会が行われた。

昨日の雷雨で生気を得た木々の葉や、草花が初夏の太陽に照らされ、とても鮮やかに、おいしそうに見えた。

いつものように小幡先生は一足早く五郎助山に到着。 下見を兼ねた散策をしていた。

この観察会も何回目になるだろう? 今回、山野草を自ら摘み、天ぷらにして味わい、おにぎりを食べながら初夏の里山を満喫する企画はとても好評だった。(スタッフ・ブログに掲載)

観察会というと、ちょっと硬い勉強会のイメージがあるが、工夫次第で楽しい観察会になることを改めて感じた。

今回参加した子供たちは、目の前の「草」がおいしく食べられるということを目と口とおなかで覚えたようだ。

これを機に、家族と友達と、五郎助山に着てくれたらとてもうれしい。

NHKのインタビューで会員の中山さんが「年中、子供の声が聞こえる里山にしたい」。と答えていたが、まさにそのとおりだ。


アイガモ進水式

2012-05-23 05:12:54 | Weblog

里山の忙しい行事の合間を縫ってカモの田んぼの網張りを妻と一緒に行い、2日かけて終了した。最近どちらが本業かわからなくなっている。

さて、5月8日に我が家にやってきたアイガモ君を5月21日に田んぼに放した。5月11日が田植えだったのでいつもより3,4日遅い。

田植え後1週間目に放すというのがベストなのだが、今年の苗が貧弱だったので少し遅らせた。

 網張りを終え、カモを待つたんぼ 

 アイガモ君到着(52羽 )

狭い小屋で育成されたアイガモは来た時の3倍の大きさに成長している。

 

 最初は大海原のような田んぼに戸惑い気味である。

 元気に泳ぎ出す。

次第に広がりを見せる。 

毎日これからアイガモの世話と、稲の状況を観察する。

アイガモ農法を続けて20年。長いような短いような。1歳半になる孫娘はこのお米が大好きだ。 定期に購入していただいている方々に近況報告を兼ね、田んぼの様子、アイガモの様子を送ることにした。


植物観察会

2012-05-18 04:28:13 | Weblog

5/17日(木)は西小5,6年生約120名の児童が五郎助山で植物(山菜)を見つけて採取し、天ぷらにして食べて見ようという授業である。始まってから何年たつだろう?今ではもっとも人気のある里山授業となった。

特に今回はおにぎりを持ってお昼も里山で食べるということになり、9:30から14:30までたっぷり初夏の里山を満喫できるはずである。 いつものことながら、その準備が大変である。今年もお母さんたちがお手伝いに来てくれるというのでありがたい。

なんと今回は30人ものお母さんが参加してくれるという。子供たちが里山でどんな授業を受けているのか保護者の立場で見ることは私たちにとっても活動を理解していただく上で、とても良い機会だと思う。

今回は、NHK水戸放送の取材があり、子供たちもいつもとはちょっと違う雰囲気だった。9:00にはカメラマンが五郎助山に入り、その風景を撮っていた。実は5/12の定例の作業風景を取材したいとのことだったが、竜巻による被害が大きかったのでそちらを急遽取材することになり、今回は次善の策ということだろうか。

 NHK水戸放送局の取材

予定通り子供たちは9:30分、里山に到着。大きな声で挨拶の後、今日の予定をお話した。その後、黒岩会員から本日採取する植物の写真と本物と取り出して、採取方法と特徴について説明が行われた。6年生はすでに昨年経験済みで、どこかしら余裕が感じられた。

           (子供たちに採取する植物を説明)

 子供たちに採取する植物を説明し、各クラス5班づつに別れ、20班が出来た。それぞれに採取する植物の写真と採取かご、群生している場所を示す地図を持ち、いよいよ採取開始である。

ここで私は当会の監事のお母上の告別式に出席する為、中山理事に後を託し、中座をした。

法事が済み、五郎助山に戻ると、すでに天ぷらはきれいに食べつくされ、子供たちは枯れ枝を拾い、集積場へ運ぶ作業をしていた。

丁度、炭窯が火止めの予定になっており、良い機会なので、炭部会の人たちに、炭窯について、炭について、又どれほどの熱さなのかを実際に子供たちに手をかざして体験してもらうようお願いしていた。「炭はなぜ黒いの?」との質問にうまく答えられなかったと笑いながら悔しがっていた。

今回のこのような体験は子供たちの心にどのように残るのか?いつも思うことであるがはっきりした答えは出ない。しかし天ぷらの味と共に、必ず何かが残ると信じている。


御無沙汰しました

2012-05-15 09:25:58 | Weblog

4/29日より、しばらくブログから遠ざかりました。農作業、里山行事、体調不良が重なり、パソコンの前に立てませんでした。

駆け足で今日までのことを振り返ります。

5/5日 横浜で開催された自然栽培のセミナーに妻と二人で参加

 横浜ノースポート・モールビルの地下2Fにある

                                      ナチュラル&ハーモニックプランツが会場

 自然栽培のお米、野菜でなが~い巻き寿司を作った。

 講師は自然栽培全国普及会 会長 高橋 博さん

河名秀郎+高橋博 対談
「大自然に学ぶ生き方」


たった一本の大根、一枚の田畑、一粒の種から
世界を変える!
大震災・原発を超えて 新たな時代のビジョンを描くために!

30年以上の長きにわたり大自然と向き合い、
今なお日々探求し続ける農業家。

千葉県の自然農法成田生産組合の高橋博氏をお迎えします。言わずと知れた自然栽培の第一人者、
「種取り」に徹底的にこだわり続けて30年以上。
「自家採種なくして、自然栽培は成しえない!」
と熱く語る高橋氏。

 
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5/7日 代掻き

5/8 アイガモの雛、我が家に到着。

 53羽(50a分)がこの箱に入っている。

 ここで約1週間育すうする。

5/10、5/11 田植え 

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5/12 平成24年度、第9回通常総会 (於、河内公民館・大ホール)

第9回NPO法人里山を守る会 通常総会が市教育長、各校長、園長をお招きし、盛大に開催された。

これからも地元学校との連携を密にして、児童・生徒の自然体験を推進し、勉学と共に豊かな心を持つ日本人を一人でも多くを送り出して行きたい。

4議案すべて可決、承認された。

 進行 日向野事務局長

 来賓の上野 怜(うえの さとし)教育長

  北澤 正 西小学校・校長

 議長 飯田栄一 理事

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5/13日 炭窯火入れ乾燥、

高野善兵衛さんから前日に連絡が入り、火入れにお出でになるという。

突然「句碑をその時に持ってゆぐから」。とのこと。句碑?「こけし」で前回驚かされたので、どんな句碑かと尋ねたら、台座までに約1メートルの高さの句碑とのこと。そうは言っても石なのだから相当、重いはずだ。「除幕式と、もじ(餅)もまぐがら。(蒔くから)」。え~っまた。

「大丈夫だ~。ナ~んも心配いらねえ。こっちで準備しでいぐがら~」。

案の定、ダンプで句碑と奥さんを乗せ、8:30分に五郎助山に御到着。挨拶もそこそこに早速、窯に行き、火を焚く。最初、扇風機で風を送り、温度が70度以上になるまでずーと薪を焚き続けるのだ。

  70を過ぎたのだが正確な年齢はいまだ不明。

 めったにしゃべらない

火が安定したのでいよいよ句碑を設置することになった。 前回、寄贈してくれたこけしの隣に設置することにした。

 チェーンブロック持参で重い台座を下ろす。

 台座に刻んだ句碑を設置「こけし待つ  若葉にけむる 子らの声

                                      平成24年 高善  」 と 刻まれている。

前回(4/28)に来訪された折、若葉の芽吹きが盛んな時、子供たちの声が                                    

里山に響き渡る風景が、心に残り、その時の思いを句にされたとのこと。                                                    

 後列、一番左が奥様

この日善兵衛さんが用意されたお餅は、丁度釣りに来ていた親子連れや、メールで知った森のようちえんのお母さんと子供たち、そして炭部会の会員に配られた。

高野 善兵衛さん。本当に有難うございました。

高野さん御夫婦は3:30頃、窯の温度が安定したのを見届け、五郎助山を出発された。

この後、必要な空気口のみを残し、火口を大谷石でふさぎ、約4日間、窯の薪はゆっくり燻される。炭が出来ると同時に、窯は乾燥し、完成する。 その間、炭部会の会員は交代で窯の様子を観察するのである。ひとつの窯が仕上がるまでとても多くの手と時間を要する。今日も五郎助山では炭窯から出る煙がたなびいている。