里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

西小6年生、最終の里山体験

2016-02-27 05:27:00 | Weblog

2月26日(金)

西小の5,6年生が今年度最終の自然体験学習にやって来た。 6年生にとっては小学校生活、最後の里山体験となる。我々も出来るだけ多くの会員が出席し、6年間、一緒に汗を流し、学習した子供たちとの貴重な時間を持とう、ということになった。

 「最後の里山授業」の準備をする  

会員は8時に集合し、事前に学校側と調整した体験内容に沿って、25名の人員を各担当部署に配置した。6年生約60名は動力薪割り機を使った薪割り、斧を使った手による薪割り、ノコギリでの枝切り、チッパーでの小枝粉砕、等、4班に分かれて体験する。

5年生約60名は第3フィールドの落ち葉集めと枝拾いである。単調な作業であるが里山の環境整備には重要な作業である。

児童の荷物を置くシートも4クラスぶん敷かれ、用意はすべて整い、子供たちを待った。

9:10分予定通り、黄色い帽子が林道の合間に見えてきた。事務局長の佐藤さんから「全員集合」の号令が掛かった。冒険広場に子供たちを迎えた。見覚えのある顔が、次々と現れた。

  5,6年生冒険広場に集合  

佐藤さんから今日の体験内容の説明があり、私から「6年生は今日が小学生最後の里山体験となるので特に安全に注意して、楽しい思い出にして下さい。」と言った。早速各班に分かれ、作業を開始した。

私は、谷貝(公)さんと組み、チッパーの体験を受け持った。6年生の児童は約15分刻みで4種類の体験をする。途中、休憩を含め、約1時間半の体験学習である。佐藤さんは最後の里山体験ということで、約20分の自由時間を確保してくれた。

 チッパーを使った小枝の粉砕  

間伐した木は各部位により利用の仕方が違い、幹は主に薪や炭に利用し、太い枝はシイタケ用原木に、そして小枝はチッパーにかけ、粉砕して遊歩道の敷材として利用するというお話をし、エンジンをかけ、体験してもらった。

 女子も男子も初めての体験  

二組の体験が終了したところで休憩となり、その間に他の体験現場を覗いた。

    動力薪割り体験

    斧による人力薪割り体験

残念ながら、枝切り体験の場には伺えなかった。

4か所の体験をすべて終えるころ、「これより自由時間‼」の声がかかった。待ってましたとばかり、遊具やトンボ池の方へ駈け出した。

思い思いの場所で、限られた時間を有効に使い、最後の里山を満喫したい、という思いが伝わって来た。

   思いっきり遊ぶ   

   友達と遊ぶ、遊ぶ、 

        最後の自由時間 です       

「集合!」の号令が先生から掛かった。

冒険広場に集合した子供たちは整列し、その前に会員も全員集合した。

先生から促され、感謝の会が進められた。

 「感謝の会」が始まりました

最初に6年生を代表し、幸田泰知君が6年間の里山体験の思い出と共に、私たちに対する感謝の言葉を作文にして述べてくれた。

とても共感できる内容で、いちいちうなずきながら聞かせていただいた。6年間の里山での体験授業を凝縮した思い出の写真のプレゼントを私と日向野(ユ)さんが代表して受け取った。その後、全員で「ふるさと」を合唱した。

歌いながら、西小の子供たちの「ふるさと」の情景に必ず、里山(五郎助山)での体験が浮かび上がると確信した。

最後に会を代表し、6年間に亘る五郎助山の環境整備のお手伝いに対する感謝と、楽しい思い出を共有できて嬉しかったことをお話した。

また、将来、皆さんが結婚して子供と一緒に里山へ訪れたとき、この環境が変わらず残っているように、これからもがんばることを誓い、君たちも会員として参加してくれることをお願いした。

6年間、楽しい思い出を本当にありがとう。中学生になっても遊びに来てね。

 

 

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2月定例作業

2016-02-18 05:21:18 | Weblog

2月13日(土)定例作業 本日の定例作業は今までになくボランティアの方々が大勢参加してくださり、賑やかな定例作業となった。

当会の賛助会員として援助頂いている関彰商事(株)の社員、13名の方が企業の社会貢献活動として五郎助山に環境整備のお手伝いに来てくれた。

 大勢のボランティアの皆さん

前事務局長の山崎さんは関彰商事(株)のOBであり、後輩の皆さんが来てくれるというので、到着前からそわそわ、ワクワクの様子だった。焼き芋のプレゼントも秘かに企画し、後輩への気遣いも相当なものだった。

また、本日は保護司、保護監察官と当会が連携する「さくら会」も開催日であり、対象者8名、関係者9名 計17名のボランティアの方々も参加してくれた。事前に作業分担、担当者を決め、スムーズに作業に移行できるよう瀬端副理事長が手配した。

「さくら会」は今回、遠くは鹿島地区からも参加され、今までになく広範囲な参加となった。対象者同士、保護司の方もお互い初対面であり、意思の疎通が上手くできるか不安もあったが、協同で作業を行う中で、自然に融和できることを期待した。

私と中山、宮本、田崎が「さくら会」担当となり、第3ヒィールドの遊歩道の設置、枯木処理を担当した。軽4輪に杭、ロープ、カケヤ、等を積み、「さくら会」の皆さんを案内した。関係者を遊歩道設置班と枯れ枝処理班に分け、作業を開始した。

 プラ杭、ロープ、カケヤを用意し、遊歩道の設置に向かう

初めて参加した対象者が殆どなので要領がわからず、当初戸惑いと、ぎこちなさが感じられたが、次第に作業のコツをつかみ、会員、対象者同士、保護司との連携がスムーズになっていった。

 遊歩道の設置作業 

単調な枯木処理に比べ、遊歩道設置は仕事の成果が目に見えるので、やりがいを感じる。そこで約1時間を経過したところで、作業の交代を提案をした。

野口監察官の同意を得て、枯木処理班は遊歩道の設置へと変わった。作業の合間に、ベテラン会員からロープワークの指導があった。「なー。こんなふうに結ぶと、締まってほどけねえんだ。やってみっか?」などといわれ、青年は挑戦した。何回か繰り返すうちに成功し、思わず笑みをこぼした。(彼の笑顔を今日初めて見た)(こんなことがとても大切なのだ。)

            

     遊歩道ロープ張り完成               

保護監察対象者の社会貢献活動が始まって今回でまだ4回目であるが、手探りで進んでいる。参加していただいた保護司や監察官に思いがけない評価を頂いている。3回連続参加した対象者が「五郎助山で作業がしたい。」と監察官に言ってくれたそうだ。

対象者が受け入れ側(守る会)や保護司、監察官も一緒に、同じ作業に汗をかくということはかつてなかったことであり、これは担当保護司と対象者の距離を有効に縮める効果もある、ということに気づいた。と野口監察官が後日、話してくれた。

確かに、どちらかと言うと、対象者に対し、上から目線の保護司、監察官という図式になりがちであるが、里山という野外での作業であるため、協力し合わないと仕事が進まない。

二人で丸太を持ち上げ、リアカーを引き、一方で押す。若い対象者が年配の保護司、監察官を力仕事でカバーし、仕事の手順、やり方を私たちや保護司が教える。こうした一連の作業が連帯感を生み、一緒に汗をかき、美味しいお昼ご飯を一緒に食べることにより、更に濃密になって行くのかもしれない。

まだ始まったばかりで、これから様々な課題が出てくると思うが、私たちの自己満足で終わらないように心掛けたい。目的は社会復帰を目指しす青年たちの働く意欲を高める動機付けになるための協力である。

さて、午前中の作業もはかどり、いよいよ楽しい昼食の時間である。道具を片づけ、五郎助庵に戻った。関彰商事(株)の皆さんもひと仕事を終え、テーブルに着いた。総勢60名の賑やかな昼食となった。女性陣は大量に作った愛情カレーを各テーブルに運び、忙しい。

        

「いただきまーす。」労働の後の食事はとりわけうまい。お替りが続出した。

食事が終わると、山崎さんから焼き芋のプレゼント。「さくら会」の皆さんにももれなく渡った。関彰商事(株)の皆さんからは、「再見」のお約束をしていただいた。

忙しかったが、充実した一日だった。

 

 

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全国アイガモフォーラム

2016-02-15 05:53:46 | Weblog

去る1月30日(土)第26回全国合鴨フォーラムが埼玉県春日部市で開催された。埼玉県での開催は初めてである。

春日部市には現在4名の合鴨農家がいるが、内1名の方が茨城合鴨水稲会会員であり、全国大会を開催するにあたり、茨城合鴨水稲会が全面的にバックアップをすることになった。そのお手伝いに、地元コスモ塾有機農法研究会からも6名が応援に参加した。午前6時に自宅を出発し、車2台に分乗し、7:30分に会場のアクシス春日部に着いた。

生憎、みぞれ混じりの肌寒い日となったが、北は北海道から南は九州まで各地で合鴨農法を実践している農家の方、また消費者や関係者が続々と会場に到着した。

     

この日は約150名(農家、関係者)が来場し、各地区の代表者が、現地の実情、有機農業、自然栽培、等の発表を行い、TPPを見据えた大規模経営を推進する農水省の方針に疑問を呈し、圧倒的多数を占める小規模農家の団結を目指し、九州大学を退職された教授を中心に「小農学会」をたちあげたので、合鴨農家にも参加していただきたい旨の報告があった。

農水省が提唱する、大規模経営、省力化、競争力は来るべき関税撤廃・自由貿易の対抗要件として日本農業が進むべき方向としているが、他方、小規模農家は、大規模農家に農地を提供し、離農せよと言っている気がする。

小規模でもこだわりのある、美味しくて安全な農産物を作り、価格は高くともそれを望む消費者と連携し、生きて行く経営を目指す農家もあってよいはずである。私たちはその道を進みたいのである。その権利は自由に持ちたい。

合鴨農家の数は、毎年減っている。網の設置、撤収、鳥獣よけ、の労力が加齢と共に負担であり、後継者不在もその一因だ。

私が栽培している合鴨米も今年 農水省有機JASを取得したが、圃場条件、有機肥料、有機培土の成分等、非常にハードルが高く、県内でも少数である。また、有機JASを取得したからと言って、べらぼうに高く販売できるはずもなく、有機JASの農産物の価値を充分理解されていない消費者も多い。

農家はただ単に農産物を大量に生産するだけだは無く、安全でおいしく、それを食べることにより、その方の健康に寄与できる農産物を作る義務があるのだ、ということを20代にある人から教えてもらった。

素直にそう思うので、出来るだけより良い農産物を生み出すために愚直に信じる道を進むだけである。

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旅行会続き

2016-02-12 19:19:23 | Weblog

3日目、いよいよ金毘羅さん詣での日だ。出発はそれぞれ自由ということで、集合時間だけが添乗員さんに言い渡された。

私たちは8:30分に出発することにし、ロビーに集合した。皆、意気軒高である。本宮まで785の石段を気合を入れて昇り始めた。

途中「虎屋」さんという由緒あるうどん屋さんがあり、思わず足を止めた。私自身は金毘羅さんは三回目であるが、この店には入っていない。帰りに必ず寄ることにして、先を急いだ。

 由緒ある「とらや」さんの店構え 

途中、休んでは記念写真を撮り、少し登っては休み、体力の衰えをカバーするように無理せず、おじさん、おばさんたちは本宮を目指した。

 女性陣はよくしゃべる  

 

約40分かけて金毘羅神宮に着いた。割と順調だった。 金毘羅神宮にお参りし、金色(黄色)のお守りを買って、霊感スポットと言われる境内の大木(シイの木?)に願い事をした。

 霊感スポットの大木

さて、帰り道を下りながら工芸品のお店に寄り道をし、アカマツの一刀彫を求めた。手のひらに乗る大きさで、毎回、その旅行の記念品を集めている。

登り口まで降りたところに「とらや」があった。約束通り、店に入リ、讃岐うどんを注文した。まだ10:30分だが小腹がすいたので、丁度良いタイミングだった。200年以上の重厚な店づくりで黒光りしたケヤキづくりの天井と大黒柱が歴史を物語っていた。昔は旅館だったらしい。

  重厚な店づくり  

コシのある讃岐うどんに満足し、バスの待つ集合場所に急いだ。これから鳴門海峡の「渦潮」見学だ。大鳴門橋の下に渦潮が見られる歩道が整備され、真上から安全に見られるようになっていた。

 背景「大鳴門橋」欄干の下に遊歩道が整備されている。

 海上の遊歩道 渦潮が見える 

 割れることはないのだが、ちょっと怖い

 船からうずしおを見るツアーの方もいる

 スリルある、豪快な自然現象を満喫し、海鮮丼を食べ、いよいよ淡路島を縦断し、神戸空港へと向かった。空港でゆったりと夕食をとり、茨城空港行には20:5分に着いた。まずまずの旅であった。さて、来年はどこになるのか、今から楽しみである。

 

 

 

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スリーファミリー旅行会

2016-02-09 06:04:50 | Weblog

久しぶりのブログとなった。

いつものメンバーで1月25日から27日まで香川県へ行ってきた。当初、「今年は韓国!」の予定で二つのツアーに申し込んだがいずれも最少催行人員に達せず中止となってしまった。(韓国ってそんなに人気ないのかな?)

代わりに幹事役のメンバーが提案したのは茨城空港利用の二泊三日の「小豆島と金毘羅参り」である。香川県が旅行代金の一部、なんと1万5千円を補助するツアーで夫婦限定という。早速飛びつき、運よくそのツアーに加入出来た。茨城空港を10:30分に離陸し、神戸空港に11:50分に着いた。バスで姫路港まで行き、そのままフェリーで小豆島へと渡った。

  快適なフェリーの設備   

   ホテルから見た瀬戸内海 

この旅行会も今年で13回目となるが三組での四国は初めてである。夫婦限定のツアーであるが三組というのは私たちだけであった。夕食は瀬戸内の魚が種類も豊富でどれもおいしかった。

小豆島の二日目は木下恵介監督がメガホンをとった「二十四の瞳」の映画村に寄った。個人的には小豆島は二回目となるが前回はこの場所をスルーしたので、今回はじっくりと見て回った。

   ロケで使われた分校   

  懐かしい教室          

  中川君 「ハイ!」  

映画村を後にして、寒霞渓をロープウエーから眺めた。(前回は紅葉の時だった。)その後、オリーブ園に寄り、買い物をしていると関取の「琴勇輝関」にばったり会った。初場所が終わり、生まれ故郷の小豆島に帰郷したという。取り組み直前に「ほー」という声を発し、人気者となったが、今場所は同門の琴奨菊関が初優勝し、本人も9勝6敗の勝ち越したので故郷に凱旋したのかもしれない。

 オリーブの木(実がなっていた)

池田港からフェリーで高松港に入り、四国の土を踏んだ。最初に栗林公園を見学した。今の庭園は徳川頼重公(水戸光圀の兄)の時代に完成したということで、高松藩は水戸藩とも親戚ということであった。その後普通寺を見学し、早めにホテルに入った。明日はいよいよ金毘羅さんへお参りである。

  栗林公園       

 庭園内の湧水によって池は満たされているという

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