2月26日(金)
西小の5,6年生が今年度最終の自然体験学習にやって来た。 6年生にとっては小学校生活、最後の里山体験となる。我々も出来るだけ多くの会員が出席し、6年間、一緒に汗を流し、学習した子供たちとの貴重な時間を持とう、ということになった。
「最後の里山授業」の準備をする
会員は8時に集合し、事前に学校側と調整した体験内容に沿って、25名の人員を各担当部署に配置した。6年生約60名は動力薪割り機を使った薪割り、斧を使った手による薪割り、ノコギリでの枝切り、チッパーでの小枝粉砕、等、4班に分かれて体験する。
5年生約60名は第3フィールドの落ち葉集めと枝拾いである。単調な作業であるが里山の環境整備には重要な作業である。
児童の荷物を置くシートも4クラスぶん敷かれ、用意はすべて整い、子供たちを待った。
9:10分予定通り、黄色い帽子が林道の合間に見えてきた。事務局長の佐藤さんから「全員集合」の号令が掛かった。冒険広場に子供たちを迎えた。見覚えのある顔が、次々と現れた。
5,6年生冒険広場に集合
佐藤さんから今日の体験内容の説明があり、私から「6年生は今日が小学生最後の里山体験となるので特に安全に注意して、楽しい思い出にして下さい。」と言った。早速各班に分かれ、作業を開始した。
私は、谷貝(公)さんと組み、チッパーの体験を受け持った。6年生の児童は約15分刻みで4種類の体験をする。途中、休憩を含め、約1時間半の体験学習である。佐藤さんは最後の里山体験ということで、約20分の自由時間を確保してくれた。
チッパーを使った小枝の粉砕
間伐した木は各部位により利用の仕方が違い、幹は主に薪や炭に利用し、太い枝はシイタケ用原木に、そして小枝はチッパーにかけ、粉砕して遊歩道の敷材として利用するというお話をし、エンジンをかけ、体験してもらった。
女子も男子も初めての体験
二組の体験が終了したところで休憩となり、その間に他の体験現場を覗いた。
動力薪割り体験
斧による人力薪割り体験
残念ながら、枝切り体験の場には伺えなかった。
4か所の体験をすべて終えるころ、「これより自由時間‼」の声がかかった。待ってましたとばかり、遊具やトンボ池の方へ駈け出した。
思い思いの場所で、限られた時間を有効に使い、最後の里山を満喫したい、という思いが伝わって来た。
思いっきり遊ぶ
友達と遊ぶ、遊ぶ、
最後の自由時間 です
「集合!」の号令が先生から掛かった。
冒険広場に集合した子供たちは整列し、その前に会員も全員集合した。
先生から促され、感謝の会が進められた。
「感謝の会」が始まりました
最初に6年生を代表し、幸田泰知君が6年間の里山体験の思い出と共に、私たちに対する感謝の言葉を作文にして述べてくれた。
とても共感できる内容で、いちいちうなずきながら聞かせていただいた。6年間の里山での体験授業を凝縮した思い出の写真のプレゼントを私と日向野(ユ)さんが代表して受け取った。その後、全員で「ふるさと」を合唱した。
歌いながら、西小の子供たちの「ふるさと」の情景に必ず、里山(五郎助山)での体験が浮かび上がると確信した。
最後に会を代表し、6年間に亘る五郎助山の環境整備のお手伝いに対する感謝と、楽しい思い出を共有できて嬉しかったことをお話した。
また、将来、皆さんが結婚して子供と一緒に里山へ訪れたとき、この環境が変わらず残っているように、これからもがんばることを誓い、君たちも会員として参加してくれることをお願いした。
6年間、楽しい思い出を本当にありがとう。中学生になっても遊びに来てね。