里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

関城梨選果場部会実績検討会

2013-10-31 06:07:12 | Weblog

10月29,30日と伊豆 稲取温泉に今年の梨の反省会と、慰労会を兼ね、行ってきた。宿泊は「銀水荘」という有名なホテルである。

スズメバチに刺されてから20日以上過ぎているが、あれから風邪の症状が現れ、咳が止まらない。 孫に私の風邪がうつったらしく、同じような症状が出て、ついに入院してしまった。(申し訳ない。・・・)

大型バスと、役員を乗せたワゴン車で目的地に着いたが、マスクをし、冴えない体調であった。塩分を含んだ温泉に入り、回復を願いながら、3度も快適な湯船に浸かった。寝床に入ると汗が噴出し、明け方にもう一度風呂に行った。

なんとなく体が軽くなった気がした。

帰りは世界遺産に登録された富士山に向かい、5合目のレストランで昼食となった。この日は快晴で頂上まで良く見え、気温6度ということであったが、気持ちのいい 冷たさだった。 

中国、台湾、欧米人の観光客がたくさんいて観光立国 日本の姿がここにもあった。これからも更に、その流れは加速し、世界中の人たちが来日するだろう。

正しい日本文化と日本人を発見して帰っていただきたいと思う。昔、京都、奈良の修学旅行で外国人を見て、どきどきしたあの日から、私たちを取り巻く環境はずいぶんと変わった。

「地球は一つ、人類は兄弟」と誰かが言っていたが、まさにその通りだと思う。将来、私の孫が日本人以外の外国の方と一緒になっても当然の事として、受け止められる時代になった。

それだけに、生まれ育ったそれぞれの文化をお互い勉強し、尊重し合い、どんな時代になっても守るべき文化は守って行って欲しいと思う。

国際化になるほど日本の良い文化を正確に教えることがとても重要なことに思う。

 


秋の植物観察会中止

2013-10-26 05:32:38 | Weblog

本日、予定していた植物観察会を中止した。

昨日までに参加者へご連絡し、 HPでも中止の掲示を行った。

野外でのイベントは、お天気に左右されるが、今年の気象は異常である。

「気象は地球の感情表現」 と言ったメル友がいたが 名言である。

現在、気象情報はピンポイントで収集できるようになったが、それでも判断に迷うことがある。

農業をしていると気象の変化には敏感である。

100年間で1度、平均気温が上がるということは何億年という地球の歴史の中では特筆すべきことと専門家は言う。

だから地球規模の温暖化対策が世界で進められている。

地球が本気で怒らないうちに真剣に進めなければならない。 その時間はそんなに長くないような気がする。

里山を守ることも 小さな温暖化対策につながるはずだ。

自然に多く接している子供ほど、環境に対する意識は高い。


ボーイスカウト 第3回 里山キャンプ

2013-10-23 05:11:33 | Weblog

10月19,20日と五郎助山で「ボーイスカウト 筑西第1団」が五郎助山でキャンプを行った。

今回で3回目である。20日はあいにくの雨であったが元気に活動している姿が頼もしく映った。

          木村団員に報告する隊員   

「ボーイスカウト 筑西第1団」 は里山を守る会の賛助会員でもあり、当会員で、団員でもある宮本さんも指導者として参加された。

小学生から高校生・大人まで総勢20名が参加した。

私も見学にお邪魔したが、テント張り、食事の準備や、食器の後片付けの手際の良さ、すべて子供たちの自覚を重視した運営に

今後の里山キャンプに大いに参考になった。

子供たちのテントからほどほどの距離をおいて、指導者のテントは張られている。(近すぎるとお互いが気になり、自立心が育たないという。)

里山の作業にたびたびボランティアとしてお手伝いしてくれている木村さん、横木さんが中心となって子供たちを指導している。

制服姿の二人はとても凛々しく感じた。

現在、ボーイスカウトに入隊する子供たちは年々減少しているという。

少子化もあるが、幼年期の外遊びの喪失も、その背景にあるかも入れない。

団体での生活や、野外での体験は必ず後になって生きてくると思う。

当会の理念と相通ずるものを感じ、今後も積極的に五郎助山を利用していただきたい。

来年、5月にはボーイスカウト筑西第1が幹事となり、近隣(桜川市、結城市、下妻市)のボーイスカウトが五郎助山で長期(3泊4日)のキャン

プも計画されているという。

地元の里山がこんな風に利用されることはとても素晴らしいと思う。


いばきらTV生出演

2013-10-16 05:12:07 | Weblog

10月15日(火) 午後4:56から5:12まで県庁4階にある「いばきらスタジオ」の生放送にゲスト出演した。

NPOセンター コモンズさんの大野 覚さんもご一緒だった。

里山を守る会の活動のこと、設立の経緯、活動の成果、そして今後の予定などをお話しした。

スタジオなんて生まれて初めての経験なので緊張したが、良い経験だった。

3:30分に控え室に入り、大野さん、アナウンサー、ディレクターと本番前の打合せを行い、話の流れを確認した。

コモンズの大野さんとは今年7月、損保ジャパンの助成で行った五郎助山での昆虫観察会でコラボレーションしたり、

コモンズが主催するNPOの講習会で何度もお会いしている。

来年1月に、損保ジャパン、コモンズ、里山を守る会、の三社で「落ち葉さらい、間伐&焼き芋」(仮称)を計画しており、

そのことも番組の中でお話しすることにした。

4:30分いよいよセットされたスタジオに入り、リハーサル開始である。本番さながらディレクターがキューのサインを出し、約5分

しゃべった。(口の中が乾いてきた)

休憩を取り、放送中に入れる活動写真の順番を決める。  そしていよいよ「スタート10秒前・・」の声がかかる。

「3,2,1・・」  息が止まった。

須藤アナウンサーの小気味よい声がスタジオに響いた。

ゲストの紹介が終わり、話を振られた。

なるべくゆっくり話すことを心がけ、瞬く間に前半の8分が終わった。1分間のコマーシャルをはさみ、後半に入る。

大野さんにどのタイミングで振るか気にしながらしゃべる。

後半その時が来た。アナウンサーもグッドタイミングで水を向けた。

そして最後に須藤アナウンサーの締めの言葉で番組が終了した。  あ~あ。よかった。

午後5:40 台風の情報をカーラジオで聞きながら、県庁を後にした。

 いばきらTVスタジオ風景

                     

なお、この番組録画は つぎのホームページで見られます

 


 http://ibakira.tv/archive/tvstation/

http://www.youtube.com/watch?v=RVY8yWykt_8


第12回里山フェステバル

2013-10-13 05:02:25 | Weblog

10月12日(土) 晴れ

今日はついに里山フェステバル本番だ。 天気は快晴。もってこいのフェステバル日和だ。朝6:30分五郎助山到着。

花火の打ち上げをお願いしていた関舘の糸井さんがすでに到着をし、約束の7:00を静かに待っていた。

久しぶりの挨拶を交わし、里山のことなどを話した。いよいよ7:00 玉を込めた高さ1メートルほどの鉄筒にすばやく火を投げ込んだ。

「ドーン」「パン、パン、パン」 あたりの静寂を破る音に何羽かの鳥が飛び立った。青い空に白い閃光が走った。まもなく 

割れた筒玉がひらひらと落ちてきた。 そして二発目、火をつけたかと思うとあっという間に鉄筒に投げ込む。 再び「ドーン」「パン、パン、パン」 

 白い煙を出しているのが打ち上げ鉄筒

「みんな 気づいてくれたかなア。」

程なく山下さんと山崎さんが椅子とテーブルを載せて軽トラックでやってきた。みんな一生懸命である。今日のフェステバルを成功させたいという気持ちが顔に出ていた。

8:00 続々と会員が集合。熱いお茶をすすり、山崎事務局長より、本日の役割分担の確認が始まる。お天気が良いことにまず皆さん安堵している様子。

早速、昨日より準備していたテントの配置に取り掛かる。 舞台の音響設備も届き、いよいよスタンバイOKである。

今回の自然体験の目玉であるツリークライミングの後藤さん一行も東京から到着した。挨拶もそこそこに、早速準備に入る。 プロの顔をしていた。

それそれが、それぞれの持ち場につき、オープンセレモニー9:00を目指し、最後の準備に余念がない。みんな緊張している。

8:30分になると子供たちが集まってきた。家族づれの車も駐車場に入って行く。なんとなくいい感じ。

9:10分。 予定より10分ほど遅れたがいよいよオープンセレモニーである。地元東小学校からも広沢教頭先生、西小校長代理として鶴見先生が来てく

れた。また西小の前校長だった北澤 正氏(現・教育委員会)も御出席下さり、ご挨拶を頂いた。退職後も里山を守る会のことを気にかけてくださっている。

更に、元、西小校長であった岡野 収先生もお忙しい中、お出でくださった。(岡野先生は昨年も様子を見に来られた。)

校長経験者の皆様が私たちの活動を御理解・応援していただいている証として、とても心強い。そして本当にありがたい。

 

さて、進行役のくまさんこと山崎さんが各イベントの担当者、模擬店担当者を紹介し、和やかなムードでスタートした。

里山で初めて行なわれるツリークライミングの担当は言いだしっぺの私の他、山中、中里会員が担当した。

約1時間をワンクールとし、午前10から午後2時まで4回を休まず行なった。

 ツリークライミングジャパンの後藤さんの説明を聞く参加者

 

1回目10時からの体験希望者は6名だった。その中に私も入れてもらった。(一度やってみたかった。)

するとそれを見た宮本会員も参入。小学生に混じり、ちょっと恥ずかしかったがわくわくした。

始めに、各ロープの呼び名(英語)を三つ覚え、それぞれの操作の仕方を教わった。(小学生はのみ込みが早い。)登る木に「よろしくお願いします。」と挨

拶をし、いよいよアタックだ。長く伸びたロープをゆっくり引く。次第に体が持ち上がり、もう一本のフットロープに足を掛け、 尺取虫のように登って行く。

 登る前に「お願いします。」と木に言葉をかける。

 

特殊な結び方で手を離しても落ちない。その動作を続けて気がつくとかなり高く上がっていた。

ライバルは小学生。いつの間にか私の頭上にいた。 てっぺんに着くと皆、満足そうに笑っている。地上から高いところでは

15メートルも上がった。 下界の様子をしばし眺め、記念写真をおねだりした。

気がつくと西小の武井 隆志校長が下で笑っている。校長も様子を見に来てくれたのだ。いたずらを先生に見つかった生徒の気分である。

いよいよスタート

    ゆっくりと登って行く

                       登ぼったどー

 

 小学4年生の技「お見事」

                  下から見るとちょっとコワイ

 

 

 

やがて降りる時が来た。特殊な結びをした箇所を軽く押さえると あらまー不思議。スルスルと落ちて行く。登るより簡単で、爽快である。約1時間のツリー

クライミング体験終了である。最後に昇らしてもらった木にお礼を言って、体験証明書を頂、次の組と交代した。

 ゆっくり降りる。

 

ツリークライミングは4回とも盛況で合計25名の参加者を数えた。特に女の子の参加が多く、あっと言う間にこつを掴み、スルスルと登ってしまった。ま

た、親子で一緒に体験した御家族もいて、とても楽しい雰囲気だった。 

来年も是非開催したい。また、若い会員を講習会に派遣し、指導者として養成したいと考えている。里山にはうってつけのスポーツである。指導してくれた

後藤さん(他2名)には昼食も現場で立ち食いの状況で熱心にご指導いただき、心からお礼を言いたい。後藤さんはこのあと、宮城県気仙沼に向かわれ

た。

他のイベントも次回報告したい。

番外編

会員73歳 中山じいの勇姿

   

                                

中山じいの孫(4年生)も一足早く登りました。(孫にはまだ負けねえ。)と言っていたかな?

つづく

 

 

 

 

 

 


里山フェスタ前日

2013-10-11 17:03:54 | Weblog

明日はいよいよ里山フェステバルだ。

無事この日を迎えられて幸せだ。「良く生きていたね。」と仲間に冷やかされたが本当に良かった。

大スズメバチの巣は昨日処理したが、すみかを追われた仲間が同じ場所にまた舞い戻って来ている。

死骸となった蜂を見たが改めてその大きさに驚いた。体長は5センチを超えるものが多かった。改めて「良く助かったなー。」と思う。 

もちろんこの次は生死にかかわるかもしれない。 そのとき目の前を黒いものがよぎった。思わず身をかがめた。  

・・・トンボだった。・・・・

しばらくはこんなことが続くかもしれない。

AM8:30分。会員が準備の為、続々と集まった。 私と山崎事務局長はAM7:00に集合し、今日の段取りを確認した。

フェスタバルの旗立て、看板の設置。 舞台の装飾、楽屋の設営、照明設置、テント設営、駐車場のライン引き、会場の清

掃など目がまわるほど忙しかった。

幸い明日の天気は「晴れ」である。野外のイベントはお天気次第である。予報がはずれないことを祈っている。

会員、賛助会員、地権者、行政、そして子供たち、地域の皆さんが一同に集い、身近な自然を満喫しながら、楽しい一日に

なったらとてもうれしい。

そして誰もが「この環境をずっと残すべきだ。」と思ってくれたらこの上ない喜びである。

会員の皆様、今日はお疲れさまでした。

でも、明日が本番。 頑張りましょう。

 

 


オオスズメバチの逆襲

2013-10-09 05:47:37 | Weblog

10月6日(日)

今日はわんぱく自然塾第4回目の日だ。また昨日の雨で定例の作業日も本日に順延となり、会員も加わり、とても賑やかな日となった。

4月にスタートした第1期自然塾は23名の小学生(4年生から6年生)が参加している。年間を通

季節に応じた様々な自然体験プログラムを用意し、その道のプロを会員より選抜し、中身の濃い

体験学習を実施している。市内20校から集まった子供たちは当初控えめではあった現在では旧知の仲間同士といった関係になっている。

今回のプログラムは竹とんぼ飛ばし、まき割り体験、紙飛行機作り、がメニューである。

  動力薪割り機の体験 (スタッフブログより)

まさかりでのまき割り  

 

  紙飛行機づくり                                 

今回は昼食は無く、お昼前に家族が迎えに来た車に乗って帰宅した。

 

さて、定例作業の方であるが、会員は、それぞれの持ち場で作業を続けていた。

私は、 間伐して草が伸びたエリアを刈払機で刈っていたが、突然、左手首に電気ショックのような激痛が走った。

同時に目の前に大きなスズメバチが現れた。 瞬時に自分の置かれた状況を悟った。刈払機を外そうと思っ

たが、目の前に迫る蜂の防御で手がふさがれ、その余裕がなかった。現場を必死の思いで離れたが背中、

腹、太ももに続けざまに攻撃を受けた。やっとの思いで刈払い機を外し、頭の周りをブンブンうなりながら迫

るハチを帽子を左右に振りながらなんとか逃げ延びた。

幸い、顔や首を刺されず、すぐに会員の車で近くの病院に急行。 

解毒剤を打っていただき、落ち着いた。結局合計6か所刺されており、オオスズメバチの威力は想像以上で大事を取り2日間の入院となった。

会員の皆さんには多大なご心配と、ご迷惑をおかけした。

ベッドで休みながら、改めて自然の中での安全管理、危険予防、危険回避の詳細なマニュアルづくりを進めないといけないと思った。

すでに安全対策らしきものはあったが、再度詳細に詰める必要性を感じた。

今回、オオスズメバチの巣は地下にあるので発見が難しいが、刈る場所の選定をし、事前に調査をしてから

作業開始することが重要だ。特に9月、10月は要注意である。

また、刈払機の着脱が容易なベルトの標準装備、事故にあった時の対応も詳細に詰める必要がある。

いずれにせよ、今回の事故を教訓に、高度な危険回避マニュアルを確立したい。

 

 


いよいよ10月

2013-10-02 09:27:16 | Weblog

「秋」は「10月」と連想するのは私だけだろうか?

初秋、中秋、晩秋とあるが10月は秋の代表格だと思う。特に10月生まれの私は自分の季節のような気がする。

里山の行事も目白押し。 10/6(日)わんぱく自然塾、10/12(土)里山フェステバル、10/26(土)秋の植物観察会が予定されている。

さて、第12回を数える里山フェステバル。 今回初めてちびっ子のど自慢を企画した。小学生を対象に、童謡、唱歌に限定した企画であるが、今のところ応募が少ない。アニメソングなら希望者が多いとのアドバイスもあったが、里山を舞台にしたステージなのであえて、童謡、唱歌にこだわった。

日本の童謡は哀愁を帯びた曲が多い。中でも「ふるさと」は口ずさみながら昔遊んだ風景が蘇ってくる。

「ウサギ追いし、かの山」という詞があるが、今の子供たちはウサギが美味しいと解釈するらしい。

かつての日本の風景を思い出させる童謡を子供たちにも知ってもらい、歌ってもらいたい。

里山という舞台で・・・・

ツリークライミングも初めての企画だ。高い木の枝にロープをつり下げ、特殊な結び方をしたロープを使い、頂上を目指し、上って行くスポーツだ。  

http://www.treeclimbingjapan.org/

子供にも安全で面白い遊びだ。東京からインストラクターを呼び、その醍醐味を子供たちに体験してもらう企画である。

今年はどんぐりが豊作である。コナラ、クヌギの実がいたるところに落ちている。

小粒だが甘い山栗もたくさん落ちている。

当日は是非お天気にしたい。そしてたくさんの方に地元里山の秋を感じていただきたい。