里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

環境保全茨城県民会議表彰

2014-04-28 05:09:40 | Weblog

過日(4/24)平成26年度、環境保全茨城県民会議 表彰が水戸市笠原町(茨城県市長村会館)で行われ、当会が一般、団体の部で褒章を受けた。

日本野鳥の会茨城県さんからの推薦によるもので事務局の山崎さんと二人で出席させていただいた。

表彰式の後、ご推薦頂いた「日本野鳥の会茨城県」会長、池野 進氏とお会いし、御推薦のお礼を申し上げた。

環境保全茨城県民会議は毎年、環境保全活動や環境美化活動に顕著な功績があった個人・団体を理事が推薦し、審査を経て表彰されている。

図らずもこの度当会がその栄誉を受けることとなった。(当会の会員である谷貝さんが日本野鳥の会茨城県に所属しており、その縁から私たちの活動を

お知りになったらしい)褒章に先立ち、日本野鳥の会茨城県、副会長の石井省三さんが21日に五郎助山においでになり、その環境を視察された。

初めてお会いし、里山を守る会のこと、野鳥観察会のことをお話しした後、五郎助山をご案内した。歩きながら時々野鳥の声を耳にすると、瞬時に

「あ、・・・」がいますね。「この鳥は・・・」と解説が始まる。途中、足元の草花に目を落とし、これは「アマドコロですね」「この林はいいなー」

とつぶやく。そしてまた「いいところですねー。」としみじみとした口調で言われた。

石井さんは野鳥はもちろんであるが、草花や星座、自然環境にも造詣が深く、いずれも野鳥観察を通じて導かれるように興味を持ったらしい。

 

褒章式が終わり、記念の写真を撮って頂いた。

帰り際、「実は私の住んでいる旧大和村から五郎助山まで30分くらいなんですよ。こんなに近いとは思っていませんでした。年間を通じ、渡り鳥の通過

(軌跡)の記録を五郎助山でやってみたいのですよ。」とおっしゃった。

つまり同じ場所で年間を通じ、どんな鳥が何時ごろどの方向へ通過するか調べるということ(だと思う)を五郎助山で行いたいということである。

「ぜひ、ぜひ、やってください」とお答えした。

五郎助山を気に入ってくださり、その場所で1年を通じ、いろいろな野鳥の通過観察・記録をする。素晴らしいことである。会員の方にもお話し、協力

させていただき、私たちも勉強したい。

またお会いできることを楽しみにしている。

 会場にて

 右が「日本野鳥の会茨城県」副会長石井さん

 

 

 


梨授粉作業終了

2014-04-25 18:55:55 | Weblog

今年の梨は授粉期が天候に恵まれ、順調に実をつけたようだ。4月13日から約1週間授粉作業に入り、その間、雨は1日だけという好条件だった。

昨年は平年より10日以上開花が早まり、強風による授粉不良、晩霜の被害と散々であったが、今年は今のところきわめて順調である。

  豊水の花

 クジャクの羽根で授粉作業をする

 

自然栽培を始めて7年目になるが、棚下の草花は年を重ねるほどに種類も増え、低い背丈の草が多くなった。実をつけ、自然に倒れ、腐食し、土地を豊かにする。一切、肥料は与えていない。

いよいよ土が蘇り始めたという感触を今年になって持った。いよいよ消毒を減らして行く段階に来たかと感じている。

 

(様々な草花が梨園に咲き乱れている。一切草は刈らない。)

無肥料、無農薬の梨を作るのが私の夢だ。その夢がいつ実現するかまだまだ分からないが、夢に向かって進むことはとても心地よい。

他人が何と言おうと、やり遂げたいと思う。

合鴨米の準備も始まった。「アイガモ」は来月10日に到着予定だ。

私が作った「愛がも米」は3月から、つくばイーアスで販売されている。わずかな量だが、評判は良い。里山、合鴨米、自然農梨づくり、「変人」と言

われる所以かも知れない。 しかし、何と言われようと「going my way」である。

 

 

 


定例作業と第二期わんぱく自然塾

2014-04-18 06:50:18 | Weblog

4月12日(土)は定例作業日である。山下副理事長不在の為山崎事務局長が代行し、この日の作業分担が発表された。

ツリーハウスの仕上げ、用水路の補修、掲示板の設置が主な仕事である。私はツリーハウスの仕事にまわった。

 通称「トコトコ」で以前頂戴したアルミ製の掲示板を設置場所に搬出

 ツリーハウスの仕上げ作業

 用水路の清掃と補修

 

アルミ製の掲示板は会員が以前解体された公共施設で廃品として出されていたものを頂いたものである。

まだまだ使えるものでこの度、里山掲示板として再デビューした。今後は五郎助山の行事・日程などが掲示される。

 

ツリ―ハウスは地上4メートルの高さに作られるが誰でも登れるはしごにするか、腕力、胆力が整った者だけが登れる仕様にするか意見が分かれている。間もなく完成する。

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第2期わんぱく自然塾が4/13日(日)天候にも恵まれ、盛会に開塾式が行われました。

スタッフ5名は7:30分集合である。受付、会場入り口の看板設置など準備に追われた。昼食のカレーづくりの助っ人に日向野さんの娘さんが来てくれた。有難かった。

今回は25名の参加を頂いた。地元関城西小を始め、下館小、大田小、川島小、大村小、村田小、新治小の計8校から参加を頂いた。大村小、新治小か

らは初参加である。昨年に引き続き、連続参加者は11名である。

 

本日初めて五郎助山に来たというご家族もいた。そしてご心配なのだろう 最後までわが子を見守る保護者の方もいらした。学校で一人、このわんぱく

自然塾に参加する保護者のご心配は想像に難くない。是非とも「参加してよかった。」と思ってもらえる塾にしたい。

 早速仕上がったターザンロープで遊ぶ参加者たち

 

                  班編成による班旗作成

オリエンテーション終了後、記念撮影

 班ごとの記念写真

班によるオリエンテーリング(スタッフが五郎助山の案内を兼ねる)

 

地図を片手にチェクポイントを探す。       設問 このたるは何を作っていたたるでしょう

 ネーチャーゲーム(私は誰でしょう)

 

 ホタル幼虫の放流

この後、塾生、保護者(希望者)、スタッフが女性スタッフ手作りのカレーに舌鼓。あまりの美味しさにお代わりをする塾生続出。

おなかも一杯になり、再会を約して解散となった。

次回は5/31(土) 植物観察会&試食会である。

 

 

 

 

 

 


関城西小学校入学式

2014-04-08 20:49:23 | Weblog

今日は、西小の入学式に来賓として出席させていただいた。「里山を守る会」理事長という肩書である。卒業式は6年間の里山でのお手伝いのお礼を込めて毎回出席させていただいているが、入学式は初めて である。

実は初孫が今年、西小一年生となる。親ばかならぬ じじばか かもしれないが、気になって仕方がなかった。昨年の暮れから入院し、一時は入学式に間に合うのかと心配したが、3月に退院し、何とか入学にこぎつけたのである。

自分の三人の子供には入学式にも卒業式にも出席することなく、かみさん任せであったが、やはり孫という存在は特別なのだろう。今回初めて出席させて頂いたが、大変感激した場面があった。

6年生の代表から1年生への歓迎の言葉が送られたが、その中で西小の行事を三つ自慢するくだりがあり、西小祭り、運動会、そして里山での自然体験が出てきた。「学校近くの五郎助山に行き、自然の中で植物や昆虫を観察し、秋には落ち葉で焼いた焼き芋を食べます。」と紹介された。西小の子供たちの中で里山体験が西小自慢の三本の指に入ることにとても感激した。

また、新入生の保護者代表のお母さんが、ご挨拶の中で、「西小独自の緑豊かな里山を舞台とした自然体験学習にとても期待しています。」と結んでくれた。 どちらも思いがけない嬉しい言葉に深く感動したが、一方でその言葉の重み、その期待をひしひしと感じた。

14年間の学校との連携、そしてコツコツと積み上げた信頼関係が全てである。今日の言葉に改めて勇気とやる気が湧いてきた。おごらず、高ぶらず、失敗を恐れず、そして何より、情熱を失わず、前進したい。

 


第2期わんぱく自然塾

2014-04-05 05:51:45 | Weblog

第2期わんぱく自然塾も明日で締め切りを迎えるが、現在23名の応募者数である。

第2期の塾長は私が務めることになったが、到底一人ではできない。専任のスタッフ5名、準スタッフ3名というバックアップ体制を取った。今年も市内20校に募集チラシを携えて訪問したが、どの学校も好意的で、昨年初めてスタートしたこの「わんぱく塾」を覚えていてくれた先生も多かった。

また、先生ご自身がとても興味を持ってチラシをご覧になり、ご自身が参加したい雰囲気を発散させてくれた先生もいらした。20校は大変ではあるが、直接訪問し、熱く語ることの大切さを改めて感じた。

さて今年度の塾生は地元関城西小が11名、下館小5名、大田小2名、川島小2名、大村小2名、新治小1名 計23名の参加である。くしくも昨年と同じ人数となった。

23名の内、男子14名、女子9名である。昨年に引き続き、連続参加の児童は9名いる。大村小、新治小からの参加は初である。「五郎助山に来たことがありますか?」と初めてご参加のご家族に伺ったところ、「植物観察会、落ち葉さらいの体験イベントに行ったことがある。」という答えが返ってきた。

やはり、そういう下地のあるご家族が子供の参加を後押ししてくれる。ご自分の子を見ず知らずの団体に預けることがどれほど勇気がいることか、想像に難くない。

それだけに受け入れる我々も真剣である。「参加して、参加させて、良かった。」と思っていただける自然塾にしたい。

今回は一つ、一つの企画に時間をかけ、参加した児童が打ち解け、新しい友人を見つける機会としたい。また自然との距離を近づけ、草花や小動物に深く興味を持つ機会としたい。 そして何より、友達と自然の中で自由に遊ぶことの楽しさを体で覚えてもらいたい。

関城西小の子供にとってはホームグランドの五郎助山である。他校より参加してくれた新しい友達を自分の家に招くように、暖かく、楽しく迎えてくれるようお願いしよう。

 

     


いよいよ新年度

2014-04-01 06:57:56 | Weblog

今日から新年度のスタートである。

会社員の方や、公務員の方にとっては立場や環境 が変わり、刺激的なスタートとなった方も多いと思うが、農業に携わる者にとっては桜の開花や草花の芽吹きが年度初めの気づきかもしれない。

当会と密接な連携を持つ西小、東小の先生方も人事移動の季節である。先日、西小の武井校長が移動される4名の先生方を案内され、拙宅にお立ち寄り頂いた。その中に6年担当の樋山先生もいらした。樋山先生は西小に赴任してから当会と西小の間に立ち、様々な連絡を取り計らってくれた方である。

幸い、筑西市の教育委員会に移動とのことで、当会が今後もお世話になる部署である。

やはり何か「縁」があるのだろう。また、長らく子供たちを里山に引率し、キャンプの時にはたくさんのアイスクリームを差し入れてくれた小倉先生も大田小に転任となった。

新任地でも五郎助山のこと、当会のことをPRしてくださいね。とお願いした。

法人設立以来、多くの先生方に当会はお世話になっている。今まで多くの方が他の学校に転任されたが、先日も「わんぱく自然塾塾生募集」のチラシを各小学校に配布に伺った際、西小時代、里山を通じて知り合いになった先生と思いがけずお会いし、暖かく迎い入れて頂いた。

そんな時「縁、は本当に大事にしないといけないな」としみじみ思った。

これまでの当会の活動に対するご理解とご協力に深く感謝し、新任地においての益々のご活躍、ご健勝を心より祈念します。

本当に有難うございました。