里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

里山デビュー

2014-06-26 21:11:58 | Weblog

6月20日(金) 今日は西小1,2年生 約120名が五郎助山に来る日だ。私の初孫も今年 西小1年生。

1年生にとっては今日が里山デビューである。 先生に引率され、補虫網、虫かごを持ち、あたりをきょろきょろしながら黄色い帽子が近づいて来た。

その後を白い帽子の2年生がつづく。そして定番の冒険広場に整列した。

 事務局の佐藤さんの進行で「ようこそ、里山へ」

 見守る先生方

 

私も挨拶をさせていただき、1年生に「五郎助山に来たことがある人、手をあげて」と言ったら何と3/2の手があがった。里山のイベント(植物観察会、里山フェステバル)等ですでに五郎助山を知っていたらしい。鮮烈な里山デビューを勝手に想定していたのでいささか 肩透かしを食ったような・・・でも嬉しかった。

2年生にとっては3回目である。どこに何がいるかもおおよそ見当がつく。 里山の危険な生物についての注意を聞き、持参したジャージを着込み、さらに森の奥へ、そしてトンボ池へ散らばった。

 前理事長も1年生の孫の後をついてきた。

 ガチャポンプはいつも人気者

 「エビガ二」 とったどー

約2時間の里山学習もあっという間に終了の時間となった。

  今日の収穫は?

 

 (元気よく帰校)

初めての里山学習 いかがだったでしょう? 「また きてねー」

 

 

 


野鳥観察

2014-06-15 04:50:08 | Weblog

過日(4/24)平成26年度、環境保全茨城県民会議より、当会が表彰を頂いたご報告をしたが、その折に日本野鳥の会茨城、副会長の石井省三氏が、これを機会に五郎助山で通年の野鳥観察を行いたいとの申し出があった。もちろん、有難くお受けした。

毎月同じ時間帯に五郎助山に通い、そこに生息する鳥や、通過する渡り鳥を調査し、一覧にしてくれるという。この地域の野鳥生態の記録、自然環境の見地からも貴重な資料となるだろう。

表彰に先立ち、五郎助山に視察に訪れ、二人で森の中を歩きながら、何度も「いいところですね・・・・」「ほんといいところだな・・・・」とつぶやいていらしたことを、思い出した。

そのお約束通り、5月12日に第1回野鳥観察が行われた。私と会員の谷貝さん(日本野鳥の会会員)が同伴したが、途中足を止められ、「メボソムシクイがいますね」とおっしゃる。「メボソムシクイ?」高地に棲む渡り鳥で、こうした平地林で確認することは珍しいという。

渡りの途中、休憩に立ち寄り、明日にはもう飛び立ってしまうだろうと話された。

石井さんご自身、「40年のキャリアで五郎助山のような平地林でそのさえずりを聞いたのは初めて」。と少なからず興奮した様子だった。

6月13日(金)第2回目の観察。

     

この日は石井さんと旧知の前理事長 岩月さん、そして谷貝さん、八板さん、事務局の山崎さんも参加し、やはり午前8時からスタートした。谷貝さんがアオサギをいつも見かける場所に我々を案内すると、石井さんはかなり遠い木の頂上付近に難なくその巣を見つけたのである。

持参したスコープで焦点を当てると、そこには巣立ち前の若鳥がちょこんと座り、首を動かす様がはっきり映っているではないか。「お、お、お、!」望遠があればカメラに収めたかったが、残念!

私はここまでご一緒したが、予定があり、中座した。

この日の収穫は何といってもアオサギの営巣木を見つけ、ヒナも確認できた事である。

石井さんからのこの日の野鳥観察記録が楽しみである。

 

 

 

 


2014年度「JT NPO助成事業」助成金交付式

2014-06-07 07:31:50 | Weblog

6月5日(木)午後2時よりJT水戸支店において2014年度のJT助成金の交付式が行われた。

当会にとって3年連続の助成金の交付式(H、26年度は251団体の申請中、45団体選出)となった。中川のほか山崎、佐藤、日向野(ユ)の事務局員が出席させていただいた。

2012年に初めて子供たちへの自然体験活動の支援プログラムを用意し、「JTのNPO助成事業」に応募した。多くの応募団体の中からから幸運にも当会の事業が採択され、連続3年の事業採択に繋がるとは当時は思いもよらなかった。

毎回、JTさんからの現地調査が行われ、計画通り事業が推進されているかチェックが入るが、真摯に事業を展開していることが評価されたのだと思う。

JT水戸支店長 中川雅之様、をはじめ担当部長の鴨志田様、JT本社CSR推進部社会貢献室長 草柳様、大好きいばらき県民会議専務理事兼事務局長 橋本様、茨城県社会福祉協議会部長 篠原様、茨城NPOセンター・コモンズ事務局次長 大野様、そしてマスコミ関係者がご出席された。

糸井課長の進行で式が始まり、助成金交付書が中川支店長より私に授与された。その後私から事業の概要をお話し、メインである2013年度の事業報告、2014の事業内容を責任者の山崎事務局長が担当した。事務局の佐藤さんが心を込めて作成してくれたパーポイントによる画像を示しながら、わかりやすく事業内容を説明してくれた。

 交付書の授与

 中川JT水戸支店長(右)

 質疑応答の時間

出席者は、時折大きくうなずきながら、説明に聞き入っていた。約40分の事業報告の後、関係者より質疑応答があった。本社のCSR推進部の草柳氏より、助成が無くなった後の事業継続の展望を問われた。多くのNPOが抱えるの弱点をつかれた感じだが、様々な自然体験への参加費を赤字が出ない金額に設定していること、

一方で参加者が満足してリピーターとなるよう企画力、個々の技量の向上、を図るべく研修会等への積極派遣を考えていることをお答えした。

その他、NPOが直面している後継者の問題、財政等の質問があったが、事務局がそれぞれの立場でお答えした。

最後に参加者全員で記念写真を撮っていただき、帰路に着いた。

 参加者との記念撮影

多くの応募団体の中から選ばれた当会の責任は重い。その期待を裏切らない活動を今後も継続したいと心から思う。

山崎さんより、会議中「中川理事長は将来、自然学校を視野に事業展開を考えているようです。」の発言があったが、確かにその思いは強い。しかし、その道のりは容易ではない。理事や会員の皆様に理解され、強固で普遍的なポリシー(方針)を共有し、参加費を払ってもまた行きたいと思ってもらえる様な企画力、子供の心に残る「何か」が必要な気がする。

企画し実行するだけでは不完全で、様々な自然体験企画を通じ、子供たちに何を感じてもらいたいかを話し合い、スタッフ全員がそのことを準備の段階から共有し合えるようになることがとても重要だと思う。

設立の原点を忘れず、利益を上げ、その組織の発展と継続を図り、さらに地域社会に貢献する。夢のような話であるが、「夢は目標に向かい、一つ、一つ実行することによって叶う。」ということを信じて、進んで行きたい。

JTさん 有難うございました。

 

 


植物観察会&天ぷら

2014-06-01 13:01:54 | Weblog

5月31日(土)晴れ

今日は「植物観察会&天ぷら」の日である。一般の参加者(親子を含め)が37名。そしてわんぱく自然塾の塾生25名の合同の観察会となった。

さすがに小幡先生(自然博物館学芸員)もお一人では無理なのでわんぱく自然塾の講師は太田先生(関城中教諭・元自然博物館学芸員)にお願いした。お二人は旧知の間柄であり、当会の会員でもある。

今日は気温30度を超えるとの予報であったが五郎助の森は爽やかで涼しく、とても快適だ。わんぱくの受付は一般の方より一足早く8:30からである。森さんと内田さんの担当であるが、てきぱきと準備をこなして行く。一般の参加者担当は村田さんである。写真担当の関根さん。ネーチャーゲーム担当の大窪さん、宮本さんも黙々と準備に余念がない。

 受付風景

天ぷら担当は日向野さん、飯村さん、加藤さん。そして男性シェフ(会員)山中、谷中の料理名人。日向野さんのお友達も応援に来てくれた。山崎さんはすべての雑用を引き受けてとにかく忙しい。植物に詳しい黒岩先生、谷貝さん、八板さん。今日のために多くのスタッフが頑張っている。

 天ぷらの準備(料理名人の男性シェフ)

わんぱく自然塾は9時からのスタートである。大窪さんの担当で出し物は「私の木」である。森にあるたくさんの木の中から自分が惹かれた木を選び、その特徴を記録する。太さ、高さ、葉っぱの形、手触り、五感を使って調べる。

  大窪会員による「私の木」

 

一般の方は10時スタートである。

山崎事務局長の進行で始まった。

  小幡先生の話

小幡先生は一般の参加者の講師として、太田先生はわんぱく自然塾の講師として二手に分かれ出発

 落ちて芽が出たクヌギの苗を参加者全員で採取

  太田先生 

 わんぱく班

 途中、小幡班と遭遇

 約1時間半の観察終了後いよいよ天ぷら試食会

 賑やかな「わんぱく塾」の山草試食

 ここは親子の食卓?です。

揚げたての山菜天ぷらに塩をかけ、おにぎりとお新香をほおばり、森の中のランチタイムとなりました。

常連さんの参加も多いこのイベントは里山を守る会の名物になりました。