里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

第15回里山フェスティバル 盛況にて終了

2017-10-10 05:55:11 | Weblog

10月8日(日) 「第15回里山フェスティバル」が無事終了した。 お天気にも恵まれ、今年は日程通りに開催でき、多くの来場者で賑わった。 3日前から準備に取り掛かり、万全を期した。 前日の雨もその日の午後には止み、気象庁の予報でも当日のお天気は心配なく、安心して眠りについた。

いつものように午前7時に糸井さんに花火をあげてもらった。 すでにツリークライミングのスタッフは現場での準備に取り組んでいた。リーダーの中嶋さん(ツリークライミング・ジャパン)は東京を午前4時には出発したはずである。

スタッフは午前7:30分集合である。今年もflexの社員の皆さん(20名)がお手伝いに来てくださり、大いに助かった。

予定通り、午前9時よりオープンセレモニーを開催し、赤荻教育長をはじめ、多くの来賓の皆さんにご臨席いただき、佐藤事務局長の進行で、まず、flex財団(アメリカ)より10,000ドルの助成金の贈呈式が行われた。GMであるウイリアム・リーさんの代理で茨城工場の平澤 薫様より目録の贈呈と、メッセージが披露された。

今年も助成金を頂いた。

来賓者の面面

昨年、企業の社会貢献(CSR)として初めて助成を頂戴したが、よもや本年もその対象になるとは思いもよらなかったので驚くと同時に、うれしさと感謝でいっぱいになった。来賓者を代表し、赤荻教育長、田宮西小学校校長よりご挨拶を頂いた。

来賓者の方々も前日の雨で、行事が重なり、須藤市長も、この後、激励に来ていただいた。

子供たちを前に(田宮西小校長)

すでに来場者もかなり集まり、模擬店、森のマルシェの出店者もスタンバイしている。

今年は新たに2団体(おしゃま塾・関城茶道クラブ)の参加を頂き、昨年以上に賑わいを見せている。また、農産物・工芸品の販売も試験的に導入し、来場者の反応と売れ行きにも注目したい。

オープンセレモニーは順調に9:30に終了し、いよいよ各コーナーオープンである。午前の部「里山で遊ぼう」は多くの親子、子供たちが興味のある種目を選び、まんべんなく、賑わっていた。

「釣り」、薪割り、縄ない、ツリークライミング、木工クラフト、竹とんぼづくり、ネイチャーゲーム、野点、そして各店舗もまんべんなくこどもや親子で賑わっていた。

 

 

子供会育成関城支部は今回オリエンテーリングを担当し、存在感を示し、これもまた予想以上の参加者だった。

駐車場担当は次々に入ってくる車の整理に追われた。森の中にある駐車場は約60台分しかなく、入り口の梨選果場、そしてペアーノの駐車場もお借りした。 2班(各班6名~7名)に分け、交代でその作業に当たり、ここでもflexの皆さんにお世話になり、大助かりした。

第2部「森のコンサート」(午後1:00~3:00まで)は3組のご出演である。、最初は「歌うたい りりぃさんと愉快な仲間たち」、2番手がコカリナの「ミッキークレシェンドのご兄弟」、そして、とりは二胡の酒井和嘉子さん&ビオラの岩切ちさき さん。

午前10:30分よりリハーサルが始まり、音響さんとのチューニングが始まった。昨年より JーARTさんにお願いし、出演者とのコミュニケーションは数日前からお互いメールでのやりとりで大方の意思疎通は図られているはずだ。

 

3組とも約20分ぐらいをかけ、リハーサルが終了した。一番手の「りりぃ」さんのグループは演奏が終了してから食事をとる、ということなのでその間、童心に帰り、薪割りなどを楽しんでいた。

酒井さん岩切さん、そしてクレシェンドの皆さんは、スタッフと一緒に里山カレー、そして里山ピザに舌鼓を打っていた。

スタッフは空き時間にそれぞれカレーを食べることになっているのでカレー担当のスタッフは200名分のカレーを切れ目なく提供している。ここでもフレックスの方が助っ人で奮闘してくれた。

コンサートは午後1時から開演となるがステージ前にはすでに多くの方が着席していた。12:40分から15分、県自然博物館の小幡和男先生による「人と里山の関わり」について講演をいただいた。

人が里山に手を加えることにより、その環境がどう変化するか、植物の発生を例に、わかりやすくお話を頂いた。 お祭りだけではなく、せっかく里山に来ていただいたので環境保全についてもちょっとでも考えるきっかけにしていただきたいとの思いがある。

そしていよいよコンサートが始まった。スタッフ幸田(女性)の進行で「りりぃと愉快な仲間たちの」が登場。グループ紹介の後、りりぃさんオリジナルの曲や子供たち向けの歌も披露され、次第に会場のムードも盛り上がってきた。いつの間にか、客席は満員になり、立ち見のお客様もいる。

 酒井さん(二胡)岩切さん(ビオラ)

 

りりぃさんは五郎助山で活動している「森のようちえん」のお友達のお誘いで昨年初めて里山フェスティバルに遊びに来たそうで、その雰囲気とステージを見て、ぜひ私も歌いたいと思ったそうだ。そのご縁で今回ステージに立っていただいた。

 りりぃと愉快な仲間たち

 ミッキークレシェンドのお二人

コカリナのミッキークレシェンドのお二人も知り合いのご紹介で、まさに縁が縁をつなぐ、ステージとなっている。酒井さんとの縁もまた不思議な糸でつながり、今年で4年目を迎えている。

毎回、異なる楽器の演奏者を伴い、新たな感動を来場者に与えてくれる。今では和嘉子ファンが静かに増殖し、コンサートを目的に来場される方も少なくない。

聴衆はやはり耳の肥えた大人が多いが、お母さんと熱心に耳を傾けるお子さんもいる。幼児期に生の音楽を耳にして将来音楽家を目指すきっかけが「森のコンサート」だったなんて子が現れたらとてもうれしい。

子供たちからのブーケのプレゼント

すべての日程が3:30分で終了し、記念撮影の後、それぞれが後片付けに入った。何十本という旗、要所、要所の案内板、そして大型テント5張り、椅子、テーブル、ステージの解体、あらゆる回収、整理、整頓をなんと約2時間でほとんど終了してしまった。この日約50名の会員が集まってくれたがその手際の良さに舌を巻いた。改めて共同の力を感じた思いである。 一人でも欠けたらこのイベントは成功しなかったと思う。

それぞれがそれぞれの持ち場でフルに動き、精いっぱいの務めを果たしていただき、心から感謝したい。

10/15(日)にはお世話になったflexの皆さんと会員の反省会、慰労会を計画している。

この里山と、このイベントが永久に続くことを願わずにはいられない。

 

五郎助山の映像 ↓

五郎助山

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