里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

新聞記事

2011-10-30 18:44:04 | Weblog

今日の朝刊(読売)の茨城版「常陸人」というコーナーに「里山を守る会・理事長」として紹介された。丁度里山フェステバル(10/9)の日に取材に来られ、いろいろと聞かれた。それを掲載していただいたのだが、とてもうまい文章でまとめてくれた。

早速、友人から電話があり、「新聞見たぞ、がんばれよ」と激励された。おりしも今日は文化祭で「里山を守る会」も出展したので沢山の方からお声をかけていただいた。改めてマスコミの力を思い知った。これを期に「五郎助山」に行ってみようという方も増えると思う。

その期待を裏切らぬよう、今まで以上に真剣に、里山活動に取り組まなければならないと思った。同時に今日まで共に活動し、苦楽を分かち合った先輩、同輩に改めて御礼を言いたい。これからも地道に、しかし常にレベルアップを図りながら、この里山を次の世代に引き継ぎたいと思う。


西小の稲作り

2011-10-22 11:59:59 | Weblog

去る5月、田植えをしたイネは予想以上にすくすく伸び、10月に稲刈りをし、おだ掛けにしていた。程よく乾いたので、脱穀・選別をして、いよいよ新米が収穫できることになった。稲刈りは丁度組合のお葬式と重なり、参加できなかったが、脱穀は日向野さん、中山さんにお手伝いを願い、稲株が残る8坪の田んぼのそばで行った。

5年生はこれで田植えから草取り、案山子作り、稲刈り、脱穀、まで一連の体験をしたことになる。

脱穀機は丸山で使用した足踏み脱穀機を借り、もみを選別する「とうみ」は中山さんが持ってきてくれた。

足踏み脱穀機と とうみ(風を送り重いもみと軽いもみを選別する道具)

脱穀機 (足を踏みながらの作業で、稲のほうに気をとられると足が休んでしまう。)

全員が体験できた。

脱穀を前に一本の稲わらにどれくらいの実が付いているのか調べた。

少なくても70粒~多い穂で143粒あった。

脱穀のあと「とうみ」で未熟の実を飛ばす作業を行う。(風が起きるので子供たちは興味しんしん)

ふるいで選別

後日、もみをもう一度天日で乾かし、もみすりをした。そのあと精米し、約6キロの白米が収穫できた。

たかが6キロ、されど6キロ。昨日(21日)学校に精米したお米を日向野さんとお届けしたが、

5年生担任の樋山先生、塚越先生はそのお米を見て、とても感激されていた。

早速、子ども達に見せたいとお米を持って教室に戻られた。

このお米は約半年間、米作りに携わった子ども達におにぎりとなって食されると伺った。

一味違う「おにぎり」になるに違いない。

 


自然農法

2011-10-18 20:24:12 | Weblog

去る10月14日から16日まで自然栽培農産物の開拓、販売をされているナチュラル・ハーモニー主催の自然栽培産地ツアー(秋田、青森で自然農法を実践している農家・産地に訪問し研修するツアー)があったので参加した。偶然に、このツアーをインターネットで知り、先着40名、しかも締め切りが迫っていたので、妻に内緒で申し込んでしまった。

私も4、5年前、弘前のりんご農家、木村秋則さんの圃場を尋ねたことがあリ、それから自然農業に歩み出した。有機農業はすでにアイガモ農法を取り入れ、20年目になるが、自然農法は、肥料も農薬も使わず、文字通り自然エネルギーだけで農産物を栽培する技術である。夢のような農業であるが、木村秋則さんの無農薬りんごはまさに自然栽培から生まれたりんごなのである。

それには大変な努力と研究、いままでの常識を捨て、誹謗中傷を覚悟の上で取り組まなくてはならない。当日12:50分秋田駅に集合とあったのでそれに間に合う新幹線で小山駅から出発した。妻には出発一週間前に事情を話し、どうしても俺はこの農業をやりたいので行かせてほしいと頼んだ。あきれたのかあきらめたのかわからないが、ともかくも納得をして駅まで送ってくれた。

何人参加するのかまったくわからず、不安と期待を抱きながら秋田駅に到着した。すでにホームで自然栽培ツアーと書いたプラカードを手にした若い方がいたので近づいたら、すでにこのツアー客と思われる方が何人か到着していた。プラカードを持った主催者側の方が地下足袋姿だったのには驚いた。(結局彼は三日間、地下足袋で通した。)

近くにいた方が優しそうだったので、「どちらからですか?」と尋ねると、「宮城から来ました。サラリーマンだったのですが、退職を機に農業をするつもりでした。どうせやるなら自然農法をやりたいと思いまして・・・・・・」と言う。私も茨城から参加した旨をお話した。そのうち参加者全員が揃ったと言うことで駅からバスが待っている駐車場に移動した。いよいよ自然栽培のお米を作っている大潟村の石山さんのところへ向かうのである。先着40名と言うことだったが結局10名の参加だった。ちょっとがっかり。

内訳は、女性の方が2名(東京・主婦)男性7名(農業者5名、サラリーマン3名)、講師1名(農学博士)スタッフ6名である。。一番遠い方は広島県そして福井県からはるばる参加された。それぞれ自己紹介となったが、どの方も安全でおいしい農産物を作ること、あるいは食べることに興味がある方ばかりで、なんだか変人ぞろいのおもしろいツアーだなあと思った。

最初に訪問した大潟村の石山さんは自然栽培のお米作りでは有名な人である。約15ヘクタールの田んぼを自然栽培に切り替え、今年で8年目を迎えたと言う。現在大潟村ではお米の自然栽培をしている農家が8人いると言う。石山さんはそのリーダー格だ。肥料、農薬、除草剤をまったく使わず、毎年収穫した種を更新しながら栽培する農法である。収穫は6表から6表半だそうだ。一般の栽培より2表近く収穫は劣るが、安全で、健康に良い米であることは間違いない。このお米を作ることに誇りを持っていることが良くわかった。ナチュラルハーモニーはこうした農産物を消費者に届け、農家と消費者の仲立ちをしている会社である。

石山さん他、自然栽培のグループ

ナチュラルハーモニー代表の河名秀郎氏(左) 自然栽培農家 石山範夫氏(右)

自然栽培は除草剤を使わないので、なんといっても雑草をいかに抑えるかがポイントで機械で5回から6回、人海戦術で1回~二回除草作業をするそうだ。アイガモを使えばきれいになるのにと思ったが、自然栽培は無肥料ということなので、糞をするアイガモは使えないということである。ふーん。

除草器具の一部

この後、宿泊先のホテルにおいて大規模自然栽培農家8人の方とさまざまな意見交換を行い、自然栽培に取り組む意義、難しさ、課題を率直に意見交換した。私は不耕起の自然栽培を目指すつもりであるが、アイガモを使わないとすると、やはり雑草対策が重要との認識を改めて感じた。

この後自然栽培のお米で作ったお酒、そして自然栽培のビール、自然栽培のワインで酒盛りとなり、〆は当然自然栽培ササニシキの7分づきのご飯で満腹、満腹となった。

次回はりんご農園にて。

 

 


里山フェステバル

2011-10-12 21:24:48 | Weblog

10月9日(日)ついに里山フェステバルの日が来た。天気予報は雨の心配は無いということで久しぶりに安心して朝を迎えることができた。午前8時集合である。7時40分に五郎助山に着くとすでに何人かの会員が到着していた。お茶を沸かしていると続々と会員が到着。

女性会員が入れてくれたお茶をすすりながら、熱いお茶が丁度良い季節になったと感じた。一息つき、今日の手順について最後の確認をする。それぞれの持ち場にそれぞれの用具を持って、いざ出陣だ。どの顔もいささか緊張気味だ。私は受付の準備に着いた。8時30分には来賓の各校長先生方も到着された。西小学校、東小学校、関城中学校の先生方である。県林政課のお二人も平地林整備の助成事業のPRのためお越しくださった。

オープニングセレモニーは9時10分から始まり、お客さんである子供たちもお母さん、お父さんと連れ立って来てくれている。理事長挨拶の後、来賓者よりお祝いのお言葉を頂、いよいよフェステバルの開始である。お天気も申し分なく、絶好のフェステバル日和となった。

続々と駐車場に車が入ってくる。ほどなく手をつないだ家族連れが森の中から現れ、笑顔でこちらにやってくる。そんな風景が切れ目無く続く。「ちょっと去年とは違うぞ、これは大変だ。」と心の中で慌てた。本当に途切れること無くお客さんがこちらに向かってくるのだ。うれしいことだが、想像以上なので戸惑ってしまった。

自転車をこいで小学生の一団が来た。見覚えのある子だ。「そうだキャンプに参加したこどもたちだ。」ニコニコして受付に来て、「魚釣りがしたい。」と言った。池のほうを見るといつの間にか数十人の家族が糸をたれて池を囲んでいた。とにかく釣りが大人気である。受付には釣り体験、竹とんぼ・竹てっぽう、ネーチャーゲーム、炭焼き、ピザ焼き、青竹バームクーヘンづくりと盛り沢山の体験イベントがあり、子供たちはこれrぞと思うイベントを選び、飽きるまで遊ぶ。飽きたら次のイベントに挑戦する仕組みになっている。

おなかが空けば、里山のおじさん、おばさんが作る焼きそば、ピザ、おにぎり・けんちん汁を100円から200円で食べることができる。お天気が良かったたこともあるが、軽く午前中までに200人を超える親子が来てくれたようである。幼児を連れた家族の方もかなり多く、森のようちえんのネットワークの皆さんも多数来られた気がする。とにかく想像以上の来客でうれしくて、うれしくて仕方なかった。

西小、北澤校長先生のご挨拶

各担当者のイベントPR (ネーチャーゲーム担当・大窪早苗ちゃん)

イベント参加の受付(やりたいものを選べる)

焼きそばコーナー(午前中にほぼ売れ切れてしまった)

ネーチャーゲームの様子

竹とんぼ・竹でっぽう コーナー

つりの受付風景(約100人の親子がつりを楽しんだ)

ピザ焼きのコーナー(やはり午前中で売れ切れてしまった)

 

 

午後5時からはいよいよお月見コンサートである。今日はくしくも十三夜。ほんとのお月見コンサートになった。始まる前に全員で記念写真を撮った。今回は筑西市 上野 怜教育長も来賓としてご挨拶をいただいた。7組の演奏者もすでにスタンバイOKである。

 

理事長挨拶(地権者・行政、地域住民の皆様の末永いご協力をお願いした)

筑西市 上野怜 教育長のご挨拶 

(お忙しいところ有難うございました。)

トップはバイオリンの合奏である。小学生、中学生のトリオである。はじめてこのコンサートに参加していただいた。

 

  

なんじゃもんじゃの皆さん(下妻市・毎回出場)↑

大正琴合奏(琴紫会・筑西市船玉・石井さん他4名)↑

オカリナ合奏(下妻市 赤星隆之さん他7名)  ↑

コカリナ演奏(筑西市玉戸 大久保 くみさん)  ↑

関城吹奏楽団(斉藤マネージャー他5名)  ↑

        池に写る出演者

司会 飯田栄一理事  

今年の里山フェステバルは天気にも恵まれ、多くの家族が来て下さいました。地権者の方が少なかったのがさびしかったですが、来年は更により良いフェステバルになるよう努力して行きます。この里山がずっーと里山であることを願い、地域の憩いの場所として永久に存続させたいと願っています。

皆様、来年も宜しくお願いします。


里山フェスタ準備中

2011-10-06 19:29:56 | Weblog

今日、舞台づくりを予定通り行うことができた。会員の野寺鉄工さんにお願いし、一日で8割方完成した。屋根のシート、舞台周りの装飾、照明は明日からやはり会員の手で行う予定だ。会員の中に、電気屋さん、大工さん、等の職人さんがいるのでとても頼もしい。

又、里山入り口がわかりづらいと言う声が多く寄せられていたので、いつか立派な看板を設置したいと思っていたが、この度、国土緑化推進機構さんの助成金を利用させていただき、待望の看板が設置された。これで東西からの来訪者が迷うことがなくなるだろう。里山らしい落ち着いた看板ができた。里山フェステバルの旗も立てられ、いよいよ本番の雰囲気が出てきた。なんとなく高揚する自分を感じる。

八日は全員が集合し、最後の準備に取り掛かる。お天気も当日は良いとの予報だし、久しぶりに満月を見ながらのお月見コンサートになりそうだ。うきうきしてしまう。