里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

植物観察会と天ぷら

2011-05-20 21:37:20 | Weblog

今日は西小、五年生・6年生、120名が里山(五郎助山)で植物観察会と自分で摘んだ山野草を天ぷらにして試食する授業である。会員は8時30分に集合し、てんぷら班、山菜班に分かれ準備をする。ガスコンロを4口用意し、120人分の天ぷらに備える。山菜班は代表的な山野草を5種類選び、大きな写真を20組用意した。あらかじめ一クラス5班(1班6~7名)計20班に分けていただき、班単位でこの5種類の山野草を見つける趣向である。子供たちは里山に着くとあらかじめ用意されたシートの上に荷物を降ろし、班毎に集合した。

理事長挨拶の後、植物に詳しい黒岩さんがこれから採取する山野草の特徴、摘み方を実物を用い説明する。採取する山野草は「やまぎぼうし」「つりがねにんじん」「ノビル」「たらの芽」「ウコギ」の5種類である。いつになく真剣に聞いている。各班に採取籠と群生している箇所を示した五郎助マップを配布し、いよいよスタートである。各班思い思いの場所を目指し、足早に里山の中に散っていった。

目指す山野草が群生する場所には会員がそれとなくたたずみ、適切な採取の方法や山野草の特徴を改めて解説する段取りである。私は「ノビル」の群生地に行ってみた。一人、1,2本と言っていたのに50本も取った班がいた。半分を元の場所に戻させた。スタートしてから約40分、集合の笛を吹く。四方から子供たちが戻ってくる。どの班の籠も山野草で満たされているようだ。

黒岩さん、谷貝さん、八板さんの三人で種類ごとの仕分けをする。中には似て非なるものも相当ある。区分けされた山野草は種別ごとに4つのなべで揚げられる。女性会員とお手伝いに来てくれた保護者の方の協力で手際よく天ぷらとなってトレイに積まれて行く。「つりがねにんじん」は少ないようだ。反対に「やまぎぼうし」はどの班も大量に採取したようだ。

いよいよ5種類の山野草の天ぷらがテーブルの上に並べられ、それそれ天ぷらになる前の写真をトレイの前に掲示した。サプライズで「柿の若葉」と「お茶の葉」、もその中に加えた。バイキング料理の方法で各トレイより一つづつお皿に乗せ、最期に塩を振りかけて各班思い思いの場所で自分で摘んだ山菜の味を楽しんだ。給食も里山に運んでいただき、初夏の静かな森の中での昼食となった。

 

里山に到着

 

黒岩会員の説明を聞く

 

いよいよ採取スタート「ア、これ、やまぎぼうしだ」

 

「つりがねにんじんかな?」

 

「ノビルがあったぞ」

 

「ここにも、やまぎぼうしがあった」

 

「いよいよ天ぷらだ」

 

「順番に並んで」

 

「さいごに塩をふってと。」