里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

摘蕾

2013-03-27 06:06:05 | Weblog

昨日は摘蕾作業をした。

文字通り蕾を摘む作業である。摘むというより蕾を指でたたいてその数を制限する作業である。

いつもなら4月にやる作業だが今年は例年になく、花の進みが速く、その時期が到来してしまった。花が早く咲くということは晩霜のおそれ

が高いということで、梨栽培農家は、むしろ不安の年、ということになる。

開花後、めしべ・おしべが霜に当たると凍傷になったように黒ずみ、実を着けないのだ。皆無という場合もある。

それだけに「桜の花が今年は例年になく早く見られます」。という報道に接すると、「ドキリ」とする。梨は一年一作であるから、凍霜害は致命

的だ。更に、梨栽培農家の減少に拍車がかかってしまう。

今年は日替わりで初夏と、真冬の天候が交互にやってくる。こんな年は災害も多い。

この分だと開花の時期も観測以来、最速の記録になるかも知れない。

 先端のつぼみを落とす作業「摘蕾」

 

                   手のひらで軽くたたいて蕾を落とす。

              

 「つぼみが」落とされた先端

余計な花をつけずに残された花に栄養が行くようにとの考えから編み出された栽培管理技術。

この作業を行うことにより、この後の受粉作業が楽になる。

「苦あれば楽あり?」かな

 


臨時作業

2013-03-18 08:07:28 | Weblog

3月16日(土)は臨時作業日となった。 9日の第二土曜日だけでは新たに広がった管理地の作業が終わらなかったからである。

「身近なみどり整備事業」で約1.1ヘクタールの山林を新たに整備管理することになったが、行政側の予算は伐採と下草刈のみであり、伐

採された樹木や篠は何箇所かに積まれ、放置されていた。

このところ火災の発生が著しく増え、特に、その他火災(住宅以外の野や山の火災)の件数が近年になく増えている状況に危機感を持って

いた。そこで、地元消防署に届出(火災とまぎらわしい煙、又は火災を発するおそれのある行為の届出)をし、バックホーで穴を掘り、枯れ

た樹木や篠竹の集積物を焼却することになった。

約1ha余に及ぶ面積に点在する集積物は相当の量なので、何箇所にも分けて焼却しなければならない。

又、風の少ない午前中に作業を終了することにした。

500ℓの水タンクを2基、消火器を相当数用意し、動力噴霧器で水を撒きながら、用心をこめて作業に取り掛かった。

 バックホーによる掘削。

 

  穴を掘り、枯れ枝、篠を少しづつ焼却

                                    

 暑さで水分の補給は欠かせない。山百合部会の女性会員がお茶を用意。

            作業の合間で飲むお茶は格別 

 

予定通り、午前中で作業を止め、焼却した穴を埋めもどす。火災のおそれをなくすことが重要である。

     煙も落ち着き、埋め戻す。 

  こうした場所を何箇所も用意した。

 

この日でも作業は終了せず、4月の作業日に三度行なう予定である。    荒れた山林を復元することは容易ではない。

復元された山林は五郎助山の里山として、遊歩道を設置し、植物観察会や野鳥観察会、そしてオリエンテーリングも出来る、市民の憩い

の場として蘇る予定である。

 

同じ日、きのこ部会では、えのきに平茸の植菌を行なっていた。

 えのきの玉ぎり

             

 菌をまぜ、玉ぎりした原木に塗って行く。

 

  原木と原木を間に菌を塗り、並べてゆく。

この後、この上にわらを載せ、遮光ネットで覆い、秋にはおいしい里山産平茸が顔を出す予定である。

その平茸は賛助会員、そして地権者、会員に配られる。

今日は節々が痛い。 

四月には待望の草花があちらこちらに芽を出し、春の息吹が里山中に感じられる季節になる。

 

 

 

 

 

 


大田小・川島小からも応募

2013-03-14 07:56:09 | Weblog

今朝、わんぱく自然塾担当の山崎さんからメールがあった。川島小、大田小からいずれも4年生男子それぞれ1名の参加との内容である。

これで合計18名となった。不思議なことに5年生の応募が無い。 山崎さんいわく、珍現象?と言っているが本当になぜだろう?

3月15日号のピープルに再度「わんぱく自然塾」募集の記事が掲載されたが、5年生の奮起を期待したい。

ところで、関城地区以外の4校から応募があったことで、五郎助山が、更に、多くの子供達の遊び場・自然体験の場・交流の場として広く

認知され、利用されることを心から期待している。

私たちの目標、 「一年中、子供たちの歓声が聞こえる場」 として更に充実を図って行きたい。

茨城大学や筑波大学の自然サークルの先生や学生さんとの交流も図りながら、又、高校生会等にも呼びかけ、いろいろな団体とのコラボ

レーションを具体化して行きたいと思っている。

今年は桜の開花が早まるようである。

当然、梨の開花も早まる。

あっちも、こっちも、 今年も忙しくなりそうだ。

 

 

 


わんぱく自然塾に明野、下館から応募

2013-03-10 08:55:59 | Weblog

4月に開塾のわんぱく自然塾に明野・長讃小4年生1名、下館・養蚕小4年生1名が応募してくれた。各小学校を訪問した効果とすればとてもうれしい。

それにしても一人で自然体験の塾に参加するという勇気に素直に脱帽である。背中を押してくれた御家族の御理解にも感謝したい。

現在、16名の応募者があると聞いている。更なる参加を期待したい。

同時に、応募してくれた子供達の期待を裏切らないようにしたい。

担当者はもちろん、里山を守る会一丸となって、わんぱく自然塾の成功をバックアップする覚悟である。


関城中1年生来る!

2013-03-06 20:40:37 | Weblog

3月5日(火) 今日は関城中一年生(125名)が五郎助山にやって来る日だ。

守る会からはわたしのほか、中山、山下、谷貝、山崎の四名が担当する。

8:50分到着、10:10五郎助発というちょっとあわただしい日程である。

実は10日ほど前、1年生の主任の先生から里山を守る会のことや理事長の里山活動に懸ける思いを話してほしいとの御連絡があった。

相談のうえ、五郎助山で行なうことになり、前半、私のお話、後半、落ち葉さらいや枯れ枝拾いのお手伝いをしてもらうということになった。

里山を守る会の活動のこと、やりがいを感じるのはどんな時か。心配なことや大変なことは何か。どのような思いで活動しているのか。

等々、事前にいろいろな質問を頂いた。

春を思わせるとても穏やかな朝日の中を自転車の一団が林の中から現れた。約束どおり、8:50分である。駐車場に自転車を停め、懐か

しい風景を確認するように左右に顔を回しながら、わたし達が待つ集合場所にやってきた。「でかくなった!」

「おはようございますー。」大きな声で挨拶。見覚えのある顔がいくつもある。

「大きくなったなあー。」「僕を覚えてますか?」「8センチ伸びました。」 変声期特有の声が返ってきた。五郎助山は1年ぶりだという。

 

持参したシーツに腰を下ろし、約束どおり約30分、私の話を聞いていただいた。

 

果たして、生徒達に私の思いがどう伝わったのだろうか。 思いがけず海老原校長もお顔を見せていただき、恐縮した。

講話が終わると男女それぞれ二班づつ別れ、男子は枯れ枝、倒木を運び出す力仕事、女子は落ち葉さらい、という内容で一斉に担当者

の後に従い、作業に取り掛かった。熊手、もっこ、背負いかごを使い、上手に落ち葉を集めた。西小時代を思い出したのかもしれない。

 

 

あっという間の30分は瞬く間に過ぎた。もう少し作業がしたいという顔がありありと分かったが、学校へ戻らねばならない。

再び元の場所に集合し、お礼の挨拶をして、颯爽と帰っていった。

4月に2年生として再度里山に来る予定だという。その時はしっかり作業をしてもらうつもりである。

先生方も、自然の中で行なった授業が想像を超えて、とても良かったと言ってくれた。

また来てね。

 

 

 

 

 


わんぱく自然塾PR行脚

2013-03-04 19:55:47 | Weblog

今日は、午前9時より「わんぱく自然塾」のPRのため、担当の山崎理事(愛称・くまさん)と市内の小学校を行脚した。すでに地元西小と東

小は訪問したので、残り18校を隈なく訪問し、ポスター、チラシをお届けした。

最初に 旧下館地区の川島小を皮切りに伊讃小・五所小・等、計10校、ついで旧協和地区の3小学校、そして旧明野地区5小学校を回

り、午後3:30分に帰宅した。

どの小学校も好意的に私たちを迎えていただき、とてもうれしかった。 中にはわざわざ校長室まで御案内いただき、お茶まで御馳走にな

り、前向きに子供たちにお伝えします。と言ってくださる学校もあった。各小学校を回り、改めて児童数の減少を目の当たりにした。一クラ

ス15人という小人数の学校もあり、1学年1クラスという学校が少なくないのである。

筑西市の中では一番児童数の多い大田小学校を尋ねた際、渡邉校長から関城地区はここから遠くないので大いに奨励しましょう。という

力強い言葉も頂いた。

筑西市においても、今後、児童数減少による、小学校の再編が俎上に載ると思う。 少子化の中で将来の日本を担う人材をどう育てるの

か、筑西市には筑西市の教育論があってもよいのではないだろうか。

一方、既存の学校には出来ない教育の一端を担うのが我々NPOなのかもしれない・・・・・・・

 

「わんぱく自然塾」の応募者は現在15名となった。 他の地区の応募者を心待ちにしている。

今日は各小学校を訪問出来、いろいろな面で勉強になった。当会についても更に心に留めていただける機会になったと思う。

明日は関城中1年生が五郎助山にやって来る。