里山を守る会が発足して14年目を迎えた。お陰さまでその存在を多くの方々に知っていただくことが出来た。しかし、まだまだ不十分で、なぜ、この活動に取り組んでいるのか理解されていないことも多い。(反省)
今、子供たちを取り巻く環境は私たちが育った環境(昭和30年~40年代)に比べると激変している。少子化による集落の子供社会の崩壊、電子機器の出現による遊びの変化、(外遊びの喪失)。たった30~40年で大きく変わってしまった。子供たちは周りの環境に良くも悪くも順応してしまう。14年間里山で子供に接し、子供の本質は今も昔も変わっていないとしみじみ思う。
どんなに文明が進んでも、幼児期における自然の中で多くの友達と遊ぶという体験を消失させてはならない。子供同士の遊びの中から様々なことを学び、人間関係の構築も実は子供時代の異年齢間の遊びの中で育まれていったのだと思う。行政は積極的にそのような場所と、有能な遊びのリーダーを育成・配置し、国を挙げて取り組むべき重要課題である。
しかし、待っていられない。気がついた大人たちが出来るところから始めるべきである。
このままでは、情緒豊かなかつての日本人はいつしか滅亡してしまうかもしれない。
ボランティアは生業ではない。あくまでボランティアである。実生活とボランティア活動の間で一生懸命になればなるほどその葛藤が続く。私たちの活動は今の子供たちにとても必要なものである。確信を持って叫びたい。もっとこうしたい、ああしたいと思う。しかし、動けば動くほどお金がかかる。これも現実である。
「NPO法人はボランティア団体ではありませんよ。」キープ協会の川島さんという人が言った。「どんなに良い活動でも途中で消滅したらもったいないじゃないですか。」「継続させる為にはボランティア精神だけでは持ちませんよ!」そんな言葉が頭を駆け巡る。
もがきながら、悩みながらも理想に向かって歩いて行こう。自分に与えられた使命と思うから。同じ思いの仲間がいるから。そして私たちを待っている子供たちがいるから。・・・・・・・・