昨日は臨時作業日であった。
朝から西風が強く、季節はずれの天候が続いている。
新規開拓した約1haの山林整備(枯れ木、枯れ枝の焼却)とトンボ池に通ずる用水路の修繕、看板立、補修といろいろ仕事が詰まっていた。
10時から関城地区の総会があり、そちらにも出席する為、作業の途中で中座した。会場には新市長も出席し、挨拶をされ、次の会場へと
移動された。しばらくは各方面へのあいさつ回りで忙殺されるのだろう。
総会が終了し、五郎助山へ戻った。ほぼ予定の作業も終了し、昼食の準備が出来ていた。臨時作業にもかかわらず、25名の方が出てき
てくれた。昼食後、来月からの日曜当番(二人一組)の名簿を配布し、協力をお願いした。最近、土曜、日曜に五郎助に訪れる家族や子供
たちの数が増え、その方々の安全面の確保の意味でも会員の協力をお願いしたのである。縁の下の力持ち的な配慮であるが、皆さんの
協力が得られ、本当にあり難かった。
午後1時に解散し、炭部会が竹炭焼きの準備の為、残留した。
私は茨大の先生方との交流会が午後1:30分にセットされているので、その準備に取りかかった。今日は生憎、副理事長、事務局長も不
在で、来訪者の皆さんには申し訳ないと思っていたが、瀬端理事、大窪さんが助っ人として参加してくれた。
予定通り、郡司先生たちを乗せた、黒いプリウスともう一台の車が林の中から現れた。初対面であったが、メールを何回か取り交わしてい
るので、緊張を覚えなかった。郡司先生のほか同僚の准教授お二人、茨大を卒業され、教職に就かれている現役の女性教諭3名そして
そのお子さん2名の計8名の方が来訪してくれた。
自己紹介の後、里山を守る会の概要や活動を通じて感じていることなどを、無我夢中で一方的に話してしまった。(反省) 郡司先生は終
始にこやかに私の話に耳を傾け、辛抱強く聞いてくれた。他の先生方も静かにうなづいてくれた。
大窪さん、瀬端さんがいてくれて、とても助かった。
幼児期や子供時代の自然体験がその後の人間形成にどのように作用するのか学術的に調査できないかとの質問に、「とても難しい部分
であるが、一つの現象として、体験した子供たちが大人になっても里山に来ることが一つの証になるかもしれない。」と言われたのがとても
心に残った。
茨城大学の先生方との交流(五郎助庵にて)
瀬端さんが「里山の中を案内したら・・・」との一言で我に返り、皆で林の中を散策した。竹わりをしていた炭部会の作業に先生方は興味を
示し、まさに自ら体験された。丁度3時になり、炭部会の方も囲炉裏の小屋に集まり、先生が買ってきてくれた団子をお茶うけにしてティ-
タイムとなった。里山の雰囲気をとても気に入り、楽しまれたようだ。
強い風が吹いているにもかかわらず、家族連れや子供たちが釣りをしたり、思い思い、遊んでいる風景を見て、先生方は何かを感じ取っ
ているように見えた。
「難しい話は後に回そう」。そう思った。
瞬く間に時間は過ぎ、炭部会が作ってくれた竹酢液をお土産(?)代わりとしてお持ちいただいた。
再会をお約束して先生方は帰っていった。
こうした活動をしていなかったら、一生お会いする機会がなかったかもしれない方々だ。
里山ではこうした 縁 が思いがけず、つながって行く。 それは とても とても うれしいことだ。