里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

9回わが町筑西・ 「語るべ」の集い

2012-02-23 19:47:34 | Weblog

2月21日(火)アルテリオにおいて第9回 わが町筑西 「語るべ」の集いシンポジゥムが開催された。私は5人のパネリストの一員として参加させていただいた。主催は下館商工会議所である。私にとって初めての参加であった。

コーディネーターは筑波大学名誉教授の佐藤守弘氏である。午後5:30分丁度に開会し、約100名の方がすでに会場に着かれていた。里山を守る会からもお忙しいところ10名の方が参加してくれた。筑西市上野 怜教育長はじめ、下館・時の会会長一木 努氏 下館時の会会員 一級建築士鈴木 康博氏 NPO法人「未来につなごう鬼怒川・小貝川の会」会長・古澤 諭氏 など各団体で活動されている5名の代表者の方が一同に会し、「ふるさと・郷土愛」をテーマにそれぞれ意見を述べる形式で行われた。

最初にそれぞれの活動の紹介から始まり、一人5分という短い時間でお伝えするのは容易でなかったが、私も活動の目的・意義を熱く語らせて頂いた。「電子機器に囲まれた子供たちを、今こそ自然の中に戻そう。それが大人の責任。」と訴えた。次に筑西、下館地域の誇るべきものは何か? 愛郷心とは何か? というテーマで話し合った。それぞれお互いの立場で意見を出し合ったが、もう少し時間を用意し、会場の人にも参加して頂きながら、深い討論をしてみたかった。

どれほど聴衆に届いたかは未知数であるが、里山活動を少しでもお伝えできる機会を与えていただき、とても感謝している。最後に全員で「ふるさと」を合唱した。(毎回決まってこの歌を歌うそうだ)

兎追いし かの山  小鮒釣りし かの川

夢は今も めぐりて  忘れがたき ふるさと

この歌を歌い、まざまざとその情景が浮かんでくる子供たちが、今どれくらいいるのだろうか?

まさに、この詩が死語にならないよう、私たちはがんばらなくてはならないのだ。

 

 

 


野鳥観察会

2012-02-19 13:07:49 | Weblog

2月17日(土)は野鳥観察会の日である。県自然博物館から講師が見えて今年で5年目くらいになるだろう。恒例となった観察会であるが、一般参加者は5名である。ちょっと昨年より少ないが、会員は13名の方が参加し、寒風の中開催された。

午前10時からの観察会であったが、一足早く五郎助庵に到着し、炭部会が焼いた木炭を熾し、来客に備えた。薪もよいが煙が衣服に付いて不快な思いをする方もいらっしゃるので発熱温度が高く、煙の出ない炭ならばその心配はない。                                                      

  クヌギの炭は火持ちもいい

赤く熾きた炭は思った以上に高温で五郎助庵を暖めてくれた。講師の石田 容之先生も9時前には五郎助庵に到着し、スコープなどの観察七つ道具を持参してくれた。なんと今回は、一昨年の講師を務めてくれた伊東誠先生、そして小幡和男先生も応援に来て下さり、豪華な顔ぶれとなった。

 真ん中が石田容之先生

 初めて参加された方は旧下館地区の方が多く、なんと84才になられるという老婦人はご自身で運転され、お一人で参加された。

炭で沸かした熱いお茶で体を温め、出発前に、双眼鏡の取り扱いと、野鳥の剥製をモデルにこれから遭遇する可能性の高い、鳥の特徴を教えていただいた。

そしていよいよ出~発。

 途中、ツグミ、そしてコゲラを見つけた。どちらもそこに長いこと留まり、十二分に観察が出来た。寒風が思いのほか強く、そのためかどうか野鳥の数が少なかった。小さい子もいたので少し早めに五郎助庵に戻り、冷えた体を熱いお茶で暖めた。

本日参加していただいた方々は皆、五郎助山は初めてというので、四季報、パンフレットを帰りにお持ちいただいた。春には植物観察会もあるのでぜひ参加してくださいとお誘いした。

こうした観察会は相当強い動機がないとわざわざ参加していただけないが、実際に参加し、実体験することにより、より深く感じるものである。より多くの方が参加しやすい方法、プログラムをさらに研究し、観察会の醍醐味と、里山の魅力を味わってもらいたい。


霞ヶ浦交流会

2012-02-16 18:15:45 | Weblog

本日13:00から15:30まで土浦市沖宿にある霞ヶ浦環境科学センターにおいて環境保全活動に係わっている各種団体の交流会が開催された。

今年で3回目ということであったが、当会は 初めての参加である。(社)霞ヶ浦市民協会の事務局をしている大久保さんの熱心なお誘いにお応えしたもので筑西市からは「NPO法人 未来につなごう鬼怒川・小貝川の会」の皆さんが参加されていた。里山を守る会からは11名が参加し、各団体と積極的に交流をした。活動の発表を9団体の代表が行い、私はトップバッターだった。

各団体のブースも用意されており、当会からは、活動の写真、炭製品、ホタルの幼虫、竹細工、パンフレットを並べ、大いに賑わった。パソコンを使い、間伐、薪割りの映像も流した。

各団体の活動発表が終了後、ワークショップ及び展示交流も行われ、廃油を利用したろうそく作りや、間伐材を利用した クラフト体験をした。  里山でもクラフト体験の導入を是非図るべきと思った。

こうした交流会はよい意味で刺激になる。3月20日はこの場所で「里山交流会」が開かれる。  里山を拠点に活動している団体のみの交流会だそうだ。当会も初めて参加する予定である。うしく里山の会、宍塚の自然と歴史の会といった有名なNPOが参加されると聞いている。

参考になることをたくさん聞けると、今から楽しみである。井の中の蛙にならぬよう、こうした交流会に積極的に会員を送り出したい。  

 間伐、薪割りの動画を 設定する佐藤さん       

 とりあえず記念撮影

                                                                (あれ、一人足りない山崎さんだ)

 発表風景

 他の団体のブース

クラフトの実演

 

 山崎さん、入ってます。


間伐、落ち葉さらい、焼き芋

2012-02-06 05:19:10 | Weblog

2月2日(木) 西小5,6年生(110名)が里山体験(総合学習)の為9:15分に五郎助山に到着した。

いつもどおり、午前8:00には焼き芋の準備の為、会員は枯れ枝の山に火を熾していた。子供たちが到着する前にそれぞれの役割分担が決められる、今回は間伐担当、落ち葉掻き担当、焼き芋担当と3班に別れ、熱いお茶を飲みながら手順について打ち合わせをした。

9:00に各自持ち場に着き、子供たちの到着を待つ。9:10分、子供たちの青いジャージが木々の間から見えてきた。5,6年生になると低学年の児童のように、歩きながらのざわめきは聞こえてこない。

余裕というか、高学年の貫禄さえ感じる。(里山は知り尽くしているといった風情) 会員もいつもの集合場所に集まって来た。

顔なじみの子供たちが何人もいる。(名前は思い出せない)。代表の男子が大きな声で「よろしく、お願いします。」と言った。

こちらも大きな声で「よろしく、お願いします。」と返した。今日の予定、担当者を紹介し、5年生が間伐体験、6年生は4班に別れ、広大な面積の落ち葉掻きのお手伝いをしてもらう。帰校まで私たちの組んだプログラムで進行するのが定着している。(この間、先生方はほとんど口を挟まない。)

途中から英語の指導に来ているアメリカ人の青年も落ち葉掻きに加わった。この里山の感想を聞いた。(もちろん日本語で)「とてもすばらしいです。」と答えてくれ、熱心に熊手を振り回していた。

焼き芋が出来上がり、児童たちと一緒にほくほくしながら皮ごと食べた。

6年生は今日が小学生として最後の里山授業である。解散の時、焼き芋担当の日向野さんが「中学生になっても五郎助山に遊びに来てほしい。」と言った。全員で子供たちを見送り、静かになった里山に会員だけが残った。我に返り、焼き芋の残り火にこれでもかと水をかけ、、囲炉裏のある小屋に戻った。もう一度熱いお茶をすすり、今日の反省をし、12:00に解散をした。

次回は2月9日(木)4年生が里山に来る。