里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

炭窯製作

2012-04-29 21:33:39 | Weblog

4/28日、4/29日の二日間で木炭用の炭窯の改修工事を行った。炭窯製作の技術者である福島県の高野善兵衛さんに今回もお願いした。

昨年の大震災により初代の炭窯に大きなひびが入り、使用不能となり、かねてより善兵衛さんに改修をお願いしていたが、急遽来訪されることになり、二代目の炭窯作りが始まった。

 今回の窯は大谷石でぐるりと囲み頑丈な窯となった。

こちらにも用意があるので事前に知らせてほしいといっていたのに突然「明日、夜が明けたら出発するから。」との電話。え~~さあそれからが大変。炭部会の平田部会長に連絡し、会員の都合を聞いてもらった。果たして、連休にも入るので、炭部会の方々の多くは予定が入っていた。今回は特に大谷石を多用し、地震にも強いがっちりした窯をつくるというのに・・・・

炭部会以外の会員さんに片っ端から電話をし、やっと4人を確保したが、一人を除き未経験者ばかりである。しかも肝心の部会長の平田さんも奥さんが体調を崩され、その看病に当たっており、今日は欠席とのこと・・・・

だから事前に連絡を、といったのに・・・・・・・・・・善兵衛さんを恨んだ。

腹をくくり、8時には五郎助山で善兵衛さんを待った。 するとだめだといった炭部会の会員が新人さんを連れ、集合場所にくるではないか。私が連絡しなかった人までどういうわけか顔を見せ、気がつくと10人も集まっていた。

 窯を乾かす為の薪入れ。(火をつけて乾かす。)

これは一大事ということで次々に連絡を取り合い、ついには予期せぬ数になっていたのである。地獄で仏とはまさにこのことで、 感激してしまった。

 左、青い帽子の方が善兵衛さん。

善兵衛さんは現場を見て、「今日と明日、二日で完成させます」と宣言。 え~~本当かよ。

本当でした。彼は二日で完成させ、意気揚々と帰って行きました。(初代窯は3日かかかった)

高野善兵衛さん。福島県川俣町の方です。あまり口数が多くなく、時々ボソッと冗談を言います。

70過ぎの個性派の方です。

 

屋根工事は会員の手でやる予定になったいます。

今日は疲れました。とりあえず御報告いたします。

 

 

 


花合わせ

2012-04-26 19:30:17 | Weblog

梨の花合わせ(受粉作業)が天気になった24日,25日に集中して行われた。この二日間に今年の梨の出来が半分以上決まる。

今年も天候不順でどうなることかと思ったが、何とか受粉はうまくいった感じがする。どこの梨農家もこの日に賭けたはずである。

 受粉作業

 赤い色の増量剤により、作業を確認する。

ここ数年、毎年のように天災があり、今年も大きな災害があると梨に対する生産意欲まで無くしてしまう。それほど追い詰められた状況なのだ。

温暖化のため、北極の氷や各地の氷河が後退しているとの報道があるが、農業をしているものにとって気候の大きな変化は死活問題である。

自然はずーと警告を出し続けている。地球の沸点はそんなに遠くない気がする。

 自然農法は地球温暖化防止の一助になるかも・・・


自然農法

2012-04-22 06:32:56 | Weblog

私は自然農法に取り組み5年目になるが、梨畑は去年から完全無肥料にし、まったく草も刈らない。

今年の春はどんなことになるのかと心配と期待を混ぜ合わせながら春を待った。昨年より背丈の低い草が梨畑の表面を被い始めている。

どこから来たのかクローバーの一団、オオイヌノフグリの群生、タンポポなど昨年とは違った草花が生えている。これから一面こられの草花が表面を覆い、土は見えなくなる。ある時期になると次の草花が自分の出番とばかり芽を出してくる。

今ではなめるようにきれいな畑が不自然に見えて仕方が無い。ふわふわとした土の下に様々な生き物がいることを想像し、梨畑に足を踏み入れることが楽しくなる。

自然の摂理に気づいた時、人は幸せになれると何かの本に出ていたが、本当だと思う。

まだ始まったばかりの自然農法。本格的な勉強はこれからである。

 昨年とは違う草花が多く見られる。

 今年は天候不順で開花がそろわない。

 一面の草畑

 

 

 

 

 


定例作業日

2012-04-22 06:04:51 | Weblog

4月14日(第二土曜日)が定例作業日であったが朝から雨の為中止となった。

先月も雨で流れた為、今回は翌15日に作業を行うこととした。出席人数を懸念していたが、ほぼ定例作業日と同じ30人以上の会員が集まった。又、新規会員の方が二人(うち一人は同級生)加入し、さらにメンバーが増えた。それぞれ退職をされた方々で、自己紹介をしていただき、長くお付き合い出来ることを願った。又、入会により、新たな生きがいや出会いを見つけていただけると本望である。

山下副理事長より、今日の作業内容、割り振り、各担当責任者の指名があり、各班に別れ、いよいよ作業開始である。新人さんにはあまり無理をしないようお願いした。

池の周りの修復工事と壊れた囲いの改修が今日の主な作業である。お昼は会員による、会員への心をこめた手打ちそばの御馳走が予定されている。

 池の周りの改修工事

 

五郎助庵の囲いが古くなったので改修を行う。すべて竹で作る。

                                   

 そば打ちの名人が多くなった。(月一のそば会のたまもの)

                                     

 この日は快晴で、木々の若葉も芽生えてきた)

 

 


中学生がやってきた

2012-04-13 13:13:45 | Weblog

4月12日(木)関城中2年生155名が五郎助山にやってきた。

春の遠足ということで徒歩で五郎助山まで30分かけてやって来た。昨年に続いての2年生の里山体験である。 

薪割りとネーチャーゲームの体験ということで、担当者は前々日からその準備に追われていた。特に薪割り班は中学生とはいえ、女子もいるので里山にあるクヌギは太すぎて割りづらいだろうということで、程よい太さの杉を200本ほど集めて来たのだ。

なんという心遣いだろう。

さて子供たちは予定通り、9:00分に到着した。小学生とは違い、静かに森の中を行進してきた。

引率の先生の進行で開会式が始まり、全員で「お願いします。」という挨拶の後、各担当者より、今日の作業間内容、注意点を話す。

 会員の説明を聞く生徒

西小出身の生徒にとって五郎助山は自分の庭みたいなものだが東小出身者は初めての生徒も多いはずである。

「初めて五郎助山に来たという子は手を上げて」と言ったら、数人だけだった。私たちの知らない時に来ていたのだろうか。まず1組2組が薪割り体験、3組4組がネーチャーゲームということになった。約1時間後に交代する。

薪割り班は8班に別れ、各指導者(会員)の元に行き、手ほどきを受ける。初めて手にする斧の重さに驚き、へっぴり腰で始めた。

 女子生徒は斧をもてあまし気味。

   この後、先生(後姿の先生)が挑戦し、見事一発で割る。(拍手がおきる)

だんだん、こつをつかむと見事に斧を使いこなし、一発で薪を割って行く。中学生になると力は強い。

 動力薪割り機の体験もする。(かなり太いものでも安全に割れる)

 真剣に作業を見つめる生徒たち

 

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ネーチャーゲームは私の担当で、他に3人の会員が手伝ってくれた。今回はクイズラリーを行った。

五郎助山の全体地図を各班に配布し、地図の中に12箇所のチェックポイントを置く。地図を頼りにチェックポイントに到達し、そこに書かれている指示に従い、様々な設問に答え、スタート地点にいかに早く戻るかというゲームである。

 30秒ごとに旗を立て出発する。

 チェックポイントには様々な指示書がある。(全員の協力が必要)                 

 時には木の上にある指示書に答えがある。

 「五郎助山には約何種類の植物があるか?」と設問

                                        (答えは約250種)

 旗を持ちチェックポイントを探す生徒

 「かえるの歌」を輪唱する生徒たち

到着順にタイムを記入。最速の班は17分で廻ってきた。全員帰還してから1~12までの答えあわせを行う。

2番の「皆で声を合わせて歌え」という指示書に従い、輪唱で歌ったという男子チームに全員の前でもう一度その美声を披露してもらった。

 

11時20分、休憩と共におやつの時間となった。  思い、思いの場所に散らばり、初夏を思わせる林の中でしばしの休息をとる。

 一息ついておやつの時間

この後、閉会式が行われ、生徒たちは里山のごみを拾い、又帰り道のごみを拾って帰校の途に付いた。

先生方、そして155名の皆さんお疲れ様でした。

そして会員の皆様、お疲れ様でした。

 子供たちが帰り、女性会員が作ってくれた昼食(カレー)を頂く。