5月21日にアイガモを田んぼに放し、約1ヶ月を過ぎた。
実は放して2日目早朝、餌をやりに軽トラックで田んぼに到着したその時、低空で一羽のカラスがアイガモの一団に襲い掛かろうとしていた。
アイガモたちは一斉にカラスの方を向き威嚇の泣き声をあげ防御体制に入っていた。とっさに車のクラクションをけたたましく鳴らし、カラスの注意を引いた。音が届いたのかカラスは急上昇し、アイガモから遠ざかった。
ふーと、ため息がこぼれ、すぐに餌をまき、大声でアイガモを呼んだが おびえてこちらに来ない。しばらく落ち着くのを待って、やっと小屋に戻ってきたカモを数えたが、どうも数が足りない。
落ち着いてもう一度数え直す。にー、しー、ろーやーとー・・・・・・・・。40羽しかいない。
私が田んぼに着くまでの間に10羽やられてしまった。田んぼの傍に立っている鉄塔を見るとなんとまだカラスが5羽こちらを伺っている。思わず石を投げるふりをすると、やっと飛び立った。
いつもは田んぼに入れて1週間は夕方になると小屋に戻し、次の朝、出すようにしていたのだが、昨日はどうしても小屋に入らず、あきらめて明日入れようと帰ってしまった。その隙をカラスは見逃さなかったのである。私の油断がもたらした結果だった。
被害にあったアイガモにはすまないことをした。早速、知り合いから頂いたカラスの死骸を田んぼに吊り下げると魔法のようにカラスは姿を見せなくなった。(どうして早くやらなかったのか・・・・・・)
アイガモはこうした被害に会うと、散らばって泳ぐことを避け、集団で移動する。その為、満遍なく田んぼを泳ぎ回ることをしなくなり、雑草はところどころ芽生え始めるのだ。
少なくなったアイガモの数を補うべく、孵化場に電話し、20羽を追加注文した。アイガモは2週間以上かかるというので、チェリバリーという品種に替えた。(白い色のアヒルに近い品種)
注文して3日目で到着し、やはり一週間育すうし、田んぼに放した。先のアイガモとは大きさも違うが、けんかはしなかった。
やれやれである。
しかし、まだまだ、油断は大敵である。
弟分の仲間入りである。
手前の白いカモがチェリバリー種
アイガモはこんなに大きくなった。
落ち着きを取り戻し、稲の間を泳ぐアイガモたち