里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

その後のアイガモ

2012-06-25 08:27:03 | Weblog

5月21日にアイガモを田んぼに放し、約1ヶ月を過ぎた。

実は放して2日目早朝、餌をやりに軽トラックで田んぼに到着したその時、低空で一羽のカラスがアイガモの一団に襲い掛かろうとしていた。

アイガモたちは一斉にカラスの方を向き威嚇の泣き声をあげ防御体制に入っていた。とっさに車のクラクションをけたたましく鳴らし、カラスの注意を引いた。音が届いたのかカラスは急上昇し、アイガモから遠ざかった。

ふーと、ため息がこぼれ、すぐに餌をまき、大声でアイガモを呼んだが おびえてこちらに来ない。しばらく落ち着くのを待って、やっと小屋に戻ってきたカモを数えたが、どうも数が足りない。

落ち着いてもう一度数え直す。にー、しー、ろーやーとー・・・・・・・・。40羽しかいない。

私が田んぼに着くまでの間に10羽やられてしまった。田んぼの傍に立っている鉄塔を見るとなんとまだカラスが5羽こちらを伺っている。思わず石を投げるふりをすると、やっと飛び立った。

いつもは田んぼに入れて1週間は夕方になると小屋に戻し、次の朝、出すようにしていたのだが、昨日はどうしても小屋に入らず、あきらめて明日入れようと帰ってしまった。その隙をカラスは見逃さなかったのである。私の油断がもたらした結果だった。

被害にあったアイガモにはすまないことをした。早速、知り合いから頂いたカラスの死骸を田んぼに吊り下げると魔法のようにカラスは姿を見せなくなった。(どうして早くやらなかったのか・・・・・・)

アイガモはこうした被害に会うと、散らばって泳ぐことを避け、集団で移動する。その為、満遍なく田んぼを泳ぎ回ることをしなくなり、雑草はところどころ芽生え始めるのだ。

少なくなったアイガモの数を補うべく、孵化場に電話し、20羽を追加注文した。アイガモは2週間以上かかるというので、チェリバリーという品種に替えた。(白い色のアヒルに近い品種)

注文して3日目で到着し、やはり一週間育すうし、田んぼに放した。先のアイガモとは大きさも違うが、けんかはしなかった。

やれやれである。

しかし、まだまだ、油断は大敵である。

 弟分の仲間入りである。

 手前の白いカモがチェリバリー種

 アイガモはこんなに大きくなった。

 落ち着きを取り戻し、稲の間を泳ぐアイガモたち

 


ふる里まちづくり塾

2012-06-19 05:44:40 | Weblog

6月16日(土) 午後1時30分から県西生涯学習センターにおいて「ふる里まちづくり塾」の講演が行われた。

私はその講師として約90分「地域が目指すもの・地域づくり実践者」というテーマで里山活動についてお話をさせていただいた。

約50名の筑西市在住の皆様に里山を守る会の設立の経緯やその活動についてお話させていただいたが、皆様最後まで熱心に聞いてくださり、大変ありがたかった。

会員の佐藤さんがこの日のために作成してしてくれたパワーポイントによるの画像を見ていただき、具体的な活動の内容をお話しすることが出来た。最後に質疑応答があり、ある自冶会長さんから、近くの里山の整備を始める計画があるが、どのように進めていったらよいかとの質問があった。

外部の依頼を受けての活動はその意義を参加者にどう理解していただき、納得してもらえるかが重要なポイントだと思う。その環境づくりをした上で取り組まないと長続きしない恐れがあるので、十分な話し合いが重要。とお答えした。

又、「出身は筑西市ではないが、終の棲家としてこの筑西市を選んで6年になる。知り合いも少ないし、これからどんな人生を送るか真剣に考えている」。という方がおられた。 

里山を守る会には定年を迎えられた方々が、たくさん加入されており、新たな生きがい作り、新たな友人との出会いがあるので、是非私たちの会に御参加してください。と申し上げた。

この「ふる里まちづくり塾」は5月から12月まで全10回予定されている。私は2回目の講師ということであった。

当初、荷が重い、お断りしようと思ったが、私たちの活動を知ってもらう良いチャンスと思い直し、お受けした。これからもご縁を大事にしたいと思う。

 講師として紹介を受ける

  年配の方が多かった。

  参加者より質問を受ける

http://www.kensei.gakusyu.ibk.ed.jp/  (県西生涯学習センター)

 


ホタル鑑賞会

2012-06-16 06:58:34 | Weblog

本日、6月16日(土)ホタル鑑賞会最終日を迎える。昨晩も五郎助山に行ったが、入り口には会員が車の誘導を三箇所で行っていた。来訪者が戸惑うことの無いようにと会員総出で観賞会に参加している。

いつものことながらよくやってくれると思う。特にホタル部会の皆さんは連夜、来訪者への接待、ホタルの説明に余念が無い。

今年は平年よりも、ここ1週間特に肌寒く、ホタルが飛翔する条件としてはあまりよろしくない。にもかかわらず、せっかく見に来てくれるお客様がいる限り、精一杯のおもてなしをしたいということで、がんばってくれている。

ホタルもあまり多くは無いが水辺から1匹、又、1匹と飛び立ち、来場した子供たちから歓声が上がる。この1週間で200人を超える家族連れが来訪されたようだ。初めてホタルを見たという方も少なくない。

来場されたか方々の感激の言葉を耳にするごとに、これまでの苦労が喜びに変わる。

ホタル部会の皆さんは、もう、来年の観賞会に向けて心を新たにしている。

ホタルはまだ静かに生息していると思うが、とりあえず、会員による誘導は本日で終わりとなる。

まだ見てないという方は、今晩が最後のチャンスかもしれないので、是非お越しいただけたらと思う。

集まった浄財は、本日集計後、ホームページでお知らせの予定です。

皆様有難うございました。

 

 


2012年 JT NPO助成事業交付式

2012-06-08 07:49:55 | Weblog

昨日(6/7) 水戸市五軒町にあるJT(日本たばこ産業)水戸支社において「2012年 JT NPO助成事業交付式」が午後2時より行われ、私と日向野事務局長、山崎担当理事の3人が出席をした。

JT側からは水戸支店長 斉藤 剛氏他、佐久間業務部長、鈴木業務部次長、糸井課長、本社CSR推進部より井上真維マネージャーが御出席され、他に、大好きいばらき県民会議 鈴木紀一事務局次長 、(社)茨城県社会福祉協議会 福祉の街づくり推進部長 篠原 義典氏、いばらきNPOセンター・コモンズ 大野 覚 事務局次長、昨年度助成先団体 アサザ基金 坂田智子氏が出席された。

今年度、全国から261件の応募申請があり、最終的に45法人に対し、総額約5700万円の助成をされたとの御報告があった。

茨城県では「里山を守る会」の事業が光栄にも採択していただいた。JT社外有識者で構成される「NPO助成プログラム推進委委員会」の審議を経て決定されると言うことであった。

2時に式が始まり、まず、JT水戸支店長の斉藤氏より御挨拶があり、助成金884,000円の交付書を会場中央にて私に手渡された。

その後助成団体の事業概要の発表があり、私からプロジェクターを使い、里山を守る会の活動と今回助成対象となった「自然体験支援事業」の具体的な内容について御説明をした。約20分の説明の後、質疑応答があり、これまでの活動に対し、高い評価と、一方でこれからの課題について質疑があった。

続いて、昨年助成を受けられたNPO法人・アサザ基金の坂田さんより事業報告があり、牛久市神谷小学校の児童が学校近くの谷津田の再生に取り組む過程で、地域の雨水対策に着目。区長、議員、市長を、招いて児童自ら市に対し、雨水対策を提案し、子供が町を動かす原動力になった事例を紹介。

児童の提案は「一度に谷津田に水が集まるのを防ぎ、将来的に田んぼの湧き水を増やす効果につなげる」として簡単な雨水浸透枡の設置や、雨水タンクの設置を各家庭に呼びかけている。アサザ基金はそのような児童・学校の活動をサポートし、谷津田の再生に尽力されている。

報告後、自由な意見交換があり、それぞれの立場での質疑や応答が繰り返された。

今回、貴重な助成金を頂、責任を持ち、子供たちの自然体験の事業に生かしたい。

 

 

JT水戸支店  斉藤 剛氏より交付書を授与される

 日向野事務局長と山崎担当理事

  

今年度事業のプレゼンを行う。

 交付式が終了し、集合写真。


ホタル

2012-06-04 04:46:59 | Weblog

里山を守る会では7,8年前より、ホタルの自然繁殖に取り組んでいるが、なかなか思うように数が増えなかった。

それでも初めて5,6匹の源氏ホタルが飛んだ時の感動は今でもはっきり覚えている。

ホタルがこの辺りから姿を消してどのくらい経つだろう?30年前は家の近くの小川や田んぼからいくらでも見られた気がする。7月の頃だから平家ボタルだったかも知れない。

「里山にホタルを呼び戻したい」。 「ホタルは自然環境復活の象徴だ」。というような気負いもあったような気がする。

先進地に研修に行ったり、養殖をしている方を招いたり、いろいろな手立てをこれまでに行った。

昨年、正式なホタル部会が出来、養殖に携わる会員が増えたことで今年の観賞会が実現した。

(今までは会員と一部の人がひそかに楽しんでいた)

当面、自然発生と、養殖を併用したホタル再生事業を進めて行く方針であるが、自然発生の里山にしたいということはすべての会員が望むところである。

餌となるカワニナの養殖もあわせて重要なポイントになるだろう。

ホタルが自然に飛び、それを静かに観賞する。ホタルに負荷をかけない観賞とは?

これからも理想的なホタルの繁殖、観賞方法を皆で考えて行きたい。