里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

今年も終盤

2012-12-28 06:57:40 | Weblog

12月28日 今年もいよいよ残り少なくなった。官庁は今日が御用納め。

自営者であるわたしは12月31日が御用納めである。今年も色々なことがあった。里山事業

においては、思いがけない賞をたくさん頂いた。

本当に予期せぬ賞であり、喜びも格別なものがありました。

一方、その期待に応えなければというプレッシャー。更なる前進を課せられたとの思いもあります。

    活動を始めて今年で13年目を迎えますが、里山で見る子供の本質(本能)は昔も今も変

わりはないということを改めて感じております。

ただ、子供を取り巻く環境がここ25年~30年にかけてすさまじい速さで変貌し、このまま文

明の中で過ごすことは子供にとって必ずしも好ましい環境ではないこともはっきりしてきました。

昨年の大震災が発生した時、電気もガスも水道も止まりました。

そんな中、年配方の多い集落では自主的に薪を集め、湯を沸かし、食事を作り、なんと風呂

まで共同で作ってしまったそうです。

一方、若い世代が多い集落では「何がない、これもない。」と苦情ばかりが先行し、自主的な

解決方法を見つけられずに、協力体制もとれず、惨憺たる状況が続いたそうです。

子供時代の体験不足がもたらした現象だと思います。

 昨年の大震災は大きな被害と供に、貴重な教訓をわたしたちに残しました。

文科省では小学校の校庭にテントを張り、宿泊体験を児童にさせるべきとの提言を示しました。

私たちも、生まれた時から便利な生活環境に浸り続けている今の子供たちを、自然の

中に呼び込み、火を熾させ、友達と自由に遊びながら覚える体験こそが重要であると考えています。

ある意味、子供が育つ環境としては不幸な時代に生まれた現代の子供たち。

本来、子供が持っている本質を発揮できる環境(自然と指導者)を整えてやることがわたしたち大人の責任だと痛感しています。

自然を畏敬し、情緒豊かな日本人を再生するには、幼年期の自然体験・良質の指導者を準備することが重要だと思います。

わたしたちも更に研鑽を積み、来年もまた、子供たちと里山で再会できることを楽しみにしています。

良いお年をお迎えください。

 


国際ソロプチミストつくば(SIつくば)

2012-12-22 07:44:08 | Weblog

昨日(12月21日)つくば市ホテルオークラで開かれている国際ソロプチミストつくばの12月例会に出席させていただき、平成24年度ソロプチミスト社会ボランティア賞の副賞である奨励金20万円の授与式に出席させていただいた。

 SIつくばの例会所(つくば市ホテルオークラ)

大変立派な会議室で、すでに昼食の用意がされていた。わたしの分まで御用意いただき、恐縮した。

現在、SIつくばの会員の方は21名おいでになると伺った。

丁度、わたしの正面に20代と思われる若い女性が座り、用意された昼食を食べていたが、会員の方にしてはえらく若い人だなと思ってい

たら、まもなくなぞが解けた。

筑波大学に留学している中国の方だった。ソロプチミストつくばでは毎年、何人かの留学生に奨学金の援助を行い、毎月の例会に授与さ

れているとのことであった。こうした草の根活動が国家間の理解を深める大きな原動力になるんだなと思った。すごいな~。

 加藤会長より奨学金を受け取る中国の留学生

 

授与が終わり、留学生がお礼の言葉を述べた。「奨学金を頂いて毎度ありがとうございます。」 会場に失笑が漏れた。

加藤会長は優しく、この場合「いつもありがとうございます。」というのが正解ですよ。と注意すると、直ぐに言い直し、「勉強になりました。」

と言った。 とてもほほえましい場面であった。

さて、わたしの方ですが、昼食が済み、いよいよ加藤会長より副賞(20万)の授与である。

待ちかねた瞬間である。(失礼)

 確かに頂戴いたしました。有難うございます。

 

記念撮影の後、お礼の挨拶と、里山を守る会の概要を20分ほどお話させていただいた。

 皆様、真剣に聞いててくださった。

この度の受賞を励みに、又、推薦してくださったSIつくばの皆様の期待を裏切らないように、会員一同心を合わせ、理想に向かって前進す

ることを心に刻みました。

ありがとう ございました。

 

 

 

 

 


子育てアドバイザー

2012-12-08 06:14:20 | Weblog

12月6日(木) 筑西市子育てアドバイザーの皆さんと市の社会福祉課 協同による、幼児を持つ親子の交流を目的に五郎助山で焼き芋・里山遊びの交流会が開かれた。

ピープル(市報)による呼びかけで約30組の親子が集まった。それを 筑西市子育てアドバイザーの皆さんと市の社会福祉課でサポートし、

里山の焼き芋名人がお手伝いをするという手はずである。

焼き芋用のそだを集め熾き火づくり

 芋が到着

 

当日はお天気にも恵まれ、風もなく絶好の里山日和であった。1~2歳から3歳ぐらいのお子さんを連れたお母さんたちが続々と集まってきた。

各々好きなように里山の中で過ごし、焼き芋を焼く現場に来て焚き火のぬくもりを楽しむ親子やハンモックを楽しむ親子、テーブルベンチで会話が弾むお母さんたち。

とてもほほえましい風景だ。

 ハンモックは大人気

 

そのうち落ち葉を集め、焼き芋の現場に運ぶ事を始めた親子に子育て支援のメンバーも積極的に参加。瞬く間に子供たちに伝播し、楽しいゲームに変身してしまった。

 とても一生懸命、落ち葉を運んでくれた。

子供たちはお手伝いが大好きだ。 

お芋を入れて、約一時間。「焼けたぞー」の合図に打ち木をたたく。

続々と親子がテーブルベンチの周りに集まり、アツアツの焼き芋を手に取る。

思い思いの場所で焼き芋試食会が始まった。

 おいちい。

丁度この日は木曜日。森ようちえん五郎助の活動日であった。

メンバーの方より、早速、森のようちえん五郎助の説明と入会のお知らせをされていた。是非、御入会されることを願う。

 

去る11月27日には川島地区の親子クラブが、やはり焼き芋とドラム缶ピザを体験し、楽しい親子でのひと時を自然のなかで体感し、喜ん

でくれた。こうした取り組みは大歓迎である。

大いに里山の秋を親子で満喫していただきたい。幼児から自然に親しむことがとても大切だと私たちは思っています。

とても良い一日でした。

 

 


「身近なみどり整備事業」始まる。

2012-12-03 22:09:37 | Weblog

県の予算で市が行う「平成24年身近なみどり整備事業」が開始した。五郎助山入り口付近う約1ヘクタールを整備する事業である。

地元、(有)長沢造園さんが落札し、整備を進めている。 五郎助山の入り口であるのになかなか整備が進まず、気になっていた場所であるが、11人の地権者の御理解を得、整備されることとなった。

整備作業中  

資材置き場から五郎助山の入り口付近  

             資材置き場との境界は意図的に緑を残した。

                   奥まで見通せるようになった。

 篠竹が刈り払われ、すっきりした雑木林 

左右どちらも整備され景観が向上

左手が駐車場方面  

 

これでほぼ全体が整備され、面積も約6ヘクタールとなった。2年目からは里山を守る会が整備を担って行く事になる。 

子供たちの活動の場がさらに広がり、景観的にも素晴らしい原風景が出現した。

この風景をいつまでも保全して行きたいものだ。 それには地権者の方々の御理解と御支援、そして地域の皆さんの御協力がぜひとも必要である。

是非、拡張、整備された五郎助山にお出でいただきたい。