令和4年3月13日(日) 第8期わんぱく自然塾卒塾式が行われた。スタッフの一員として午前8時に五郎助山に集合した。
私の受け持ちは卒塾記念樹と記念プレートの準備である。今年度の記念樹は「こぶし」にした。千昌夫さんが歌う「北国の春」に出てくる春を告げる樹木である。五郎助山にはすでに何本か自生する「こぶし」があるが、もう少し増やしたいと思った。
記念プレートはバーナーで焼いた厚手の杉板を2枚用意し、そこに参加者全員の名前を書いてもらう予定である。
すでに幸田塾長をはじめスタッフの面々は卒塾式に向けた準備を始めていた。櫻井さん、倉持さんはそれぞれ土浦、つくばから毎回通ってきてくれる。すごいことだ。
午前9時開会に向けて塾生たちも家族に送られて次々、会場に入ってくる。検温と手の消毒をお願いし、感染防止に気を遣う。
開会までの間、塾生たちは思い思いの場所で自由に遊んでいる。
誰に規制されることもなく、のびのびと遊んでいる。この光景はとても自然で、このまま時間が過ぎてもいいのではないかと思うほどだ。
間々田副塾長から集合の号令がかかり、塾生たちが並ぶ。今日一日のスケジュールの説明の後、ドラム缶ピザのための生地づくりが始まった。
生地の上にトマトソースやウインナーやチーズを載せ、ドラム缶釜で焼かれる。三つあるドラム缶釜はフル回転だ。3分から4分で焼きがり、全員の生地が焼きあがったところで、「いただきま~す。」の声が上がった。
私たちスタッフの分も焼き上がり、塾生たちと一緒にいただいた。
記念植樹は塾生たちが穴を掘り、水をやり支柱を立て、プレートを取り付けた。
塾生たちが大人になり、子供を持ち、親子で五郎助山に来訪したとき、この「こぶし」はどれほどの高さになっているだろう。
そのころ、私たちは存在しないかもしれない。しかし、できる限りこの環境とこれまで塾生たちが植樹してくれた思い出の記念樹を守って行きたい。
冒険広場では一人一人、幸田塾長から卒塾証書が手渡され、4年生~6年生まで連続参加し、「里山名人」となった4名の塾生にその証書と記念バッチが送られた。
来年度も第9期「わんぱく自然塾」は開催される。コロナ禍で、家に閉じこもる子供たちが多くなり、世界中の子供たちがゲーム依存症になっているという報道もあり、私たちは友達との外遊びの楽しさ、自然の中で五感を総動員した遊びを今こそ実現したい。
いよいよ4月から第9期「わんぱく自然塾」の募集が始まる。毎回募集を始めて数時間で埋まってしまうので今回は多数の場合、抽選になるかもしれない。今回もより多くの子供たちが集まることを期待している。