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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

藤枝MYFC 2019最終節

2019年12月09日 17時07分48秒 | 藤枝MYFC
都合が悪くて現地観戦できず、ダゾーンで観戦

藤枝 1-0 北九州

得点者:岩渕

感想
既にJ3首位と来季のJ2昇格を決めた北九州との対戦。
首位チーム相手に1-0で勝利。しっかり無失点で守りきり、途中出場の8岩渕が数少ないチャンスをモノにした試合だった。

これで藤枝は2019シーズンを3位フィニッシュ。昨シーズンの16位から大きく躍進した年となった。昨シーズンの32得点48失点が、今季は42得点31失点となり、得点が10増え、失点が17減った結果になった。
今季特に目を引いたのが守備の安定感。GK1杉本、3バック22川島6秋本4秋山、アンカー30松岡の5人はほぼ不動メンバーとしてシーズンを戦い切り、この5人の活躍が今季の藤枝の躍進の立役者となったと言って過言ではないと思う。
今季の藤枝は大量得点する試合は少なかったが、それ以上に無駄な失点が少ないチームで、無駄な失点をせず攻撃では数少ないチャンスをモノにした1-0や2-1での勝利の試合が多かった。

そして今季から加入したベテランの活躍もチームに大きな変化をもたらした。6秋本(36歳)は3バックの中央で1年間DFラインを統率し続けた。14谷澤(34歳)は中盤でのボール支配率を高め攻撃にアクセントを加えた。20森島(31歳)はその圧倒的なファジカルで最前線で体を張り続け16得点。J3得点ランク3位になりしっかり結果も残した。そして1年間チームを中盤の底で支え続けた30松岡(34歳)。30松岡のカバーリングでチームが救われたシーンというのは数え切れず、藤枝が無駄な失点が減った一番の要因に30松岡のカバーリングの素早さと正確さがあったからこそだと思う。

シーズンが始まり好調なスタートを切った藤枝だったが、好調の要因がベテランの活躍という事で序盤は「夏場に疲れが出て失速するのでは?」という不安があったがそれは杞憂に終わった。理由はシーズン途中加入選手の活躍がシーズン中の藤枝MYFCにもう1つの変化をもたらしたから。シーズン開幕直前に加入した33安藤は藤枝の左サイドを強化、相手守備組織を打開する武器となった。36那須川は正確な左足のキックで得点を演出。3バックもこなす器用さも見せてチームに構成に幅をもたらした。34清本は抜群のテクニックで攻撃のアクセントとなり試合終盤の膠着した状況を打破する存在となっていた。35吉平はリーグ終盤で少ないチャンスをモノにしてチームに勝利をもたらした。これらリーグ途中で加入した選手が活躍と、8岩渕、9谷口、24安東といった既存の選手の活躍もあって藤枝はシーズン中にチームが進化。失速することなく1年を通じて首位争いを演じるチームになっていた。

最後に今季の躍進を語るうえで忘れてはいけないのが石﨑監督の存在。今季の藤枝の躍進は限られた戦力を最大限に活かした石﨑監督の手腕があってこその結果だと言って良いと思う。チームに安定をもたらした守備組織の構築、選手交代によってチームに攻撃のスイッチを入れる采配。選手の特徴を活かした配置をしながらも、それによって生まれるウィークポイントをうまく潰す采配。さすがJリーグで通算600試合以上の最多記録を持つ監督だけあると思う。