Rhythm Technique Fightingspirits

藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

決定力不足

2008年09月11日 23時50分40秒 | その他
いまや日本サッカー界に定着してしまった「決定力不足」について少し考えてみたいと思います。


私の考える決定力不足の原因
・日本民族性によるもの
 協調性を大事にし、自分ひとりが目立とうとしない日本人は、根本的にFW向きではない。

・育成における考え方
 育成において、「攻める形」にこだわりすぎている。綺麗な形で攻めることにこだわり、強引なシュートが少なくなっている。シュート意識の低下。

・トップリーグのFW事情
 J1各チームが助っ人外国人を補強するポイントで一番多いのがFW。その為若手の日本人FWの出場機会が必然的に少ない。経験不足。


・サテライトリーグ事情
 サテライトの試合数が少なく、生ぬるい試合ばかりの為、若手プロ選手が成長しない。

・世論
 世間のFWに対する見方が厳しい。
 例えばドイツW杯の柳沢。
クロアチア戦でのシュートミスで戦犯にされ世間から叩かれたが、本当の問題は柳沢のシュートミスではなく、これと言った決定機がその柳沢のシュートミスの場面しかなかったこと。
1試合で1度だけの決定機をキッチリ決められるFWは今の日本にはいないと思う。


そもそも「シュートミス」という言葉自体使い方が少しおかしいと思う。
決定機でシュートを外した場合、全て「シュートミス」という一言で片付けられるが、本当にミスだったのか?
その決定機で決められる実力のある選手が外した場合は「ミス」だと思うが、決定機で必ず決められる選手なんていない、決める実力がない人が外したらそれは「シュートミス」とは言わない。

「ゴール前でボールをもらって、GKとDFがものすごいスピードでプレッシャーをかけて来る中で、冷静に狭いシュートコースへ正確にボールを蹴りこむ」
これはそんなに簡単なことではない。

こういった状況でシュートを外して、「シュートミスだ、もったいない」というかも知れないが、時間を巻き戻してもう一度やらせても、たぶんその選手は同じようにシュートを外す。
シュートを決める実力が無いのだから。



・決定機でシュートを決めることはそんなに簡単なことではない。
・根本的にシュート数(決定機)を増やすことが重要。
そんなふうに私は思います。



3種や4種の年代の場合、練習試合などで
「ペナルティーエリア内で前を向いてボールを持ったら、シュートを打たなければいけない」
こんな少し強引な指導をしても私は良いと思います。

高円宮杯 優勝予想

2008年09月11日 23時19分06秒 | 高校サッカー・クラブユース
もう1試合消化していますが、一応優勝予想をしてみたいと思います。

優勝:柏Y
準優勝:FC東京Y
ベスト4:C大阪Y・浦和Y

月並みな予想となってしまいました。
高体連チームこの中にどれだけ食い込んでこられるかが注目です。

個の力では例年通りユース勢の方が上まっていますが、選手層と体力・精神面を生かした高体連チームの躍進に期待したいところです。
高体連チームで期待しているのは、鹿児島城西・野州・そして静学です。

高円宮杯 流経大柏vs広島皆実

2008年09月08日 23時57分06秒 | 高校サッカー・クラブユース
流経大柏4-2広島皆実

得点者:20分 古川(流経) セットプレーのセカンドボール押し込む
    41分 玉田(広島) 右サイドからのクロスを中央であわせる
    64分 金島(広島) 右サイドからのクロスを中央でヘッド
    73分 吉村(流経) ミドルシュートらしい(見ていない)
    88分 田口(流経) 見ていない
    89分 村瀬(流経) 見ていない

スタメン

流経大柏
     谷口
佐藤 馬場 小川 福田
     興梠
  富田    河本
     古川
   久場  田口



広島皆実
     神舎
村田 井林 松岡 崎原
   谷本 宮下 
 浜田     佐々木
   玉田 金島


※この試合は帰りの電車の都合で、後半30分位までしか見ませんでした。
つまり、私が帰るときは2-1で広島皆実が勝っていました。


感想
両チームとも今シーズン初の観戦でした。

流経大柏について
ハッキリ言ってガッカリしました。
去年見せた中盤での素早いパス回しに注目したかったのですが、中盤でのパス回しは全くと言って良いほどなく、ボールを取ったら前線にロングボールを当てるという、少し昔の「国見のサッカー」に非常に似たサッカーをしていました。
部分的に個の力で局面を打開していたシーンはありましたが、チームとしてのまとまりも感じられず、決定機どころかシュート数も少なく見ていてつまらなかったです。
とても不細工なサッカーでした。期待していただけにとても残念でした。
今年の流経大柏は、中盤での組み立てがうまくいかず、本来FWの田口をボランチで起用していたと聞いていましたが、今日の試合ではFWで起用されていました。しかし前半30分からは、河本とポディションチェンジを行い、右のSHを務めていました、(でもあまり機能していませんでした)
なぜ、流経が逆転できたのかは直接見ていなかったので分かりませんが、ハッキリ言って後半30分までは流経の負けゲームでした。
この日の流経がいつもの流経でなかったと思いたいです。
「日本一の高校」があんなサッカーをしているとは思いたくないです。



広島皆実について
流経より良いサッカーをしていました。皆実の方が見ていて楽しかったですし、押していました。
しっかり守り、ボールを取ったらサイドに展開するという戦術が浸透しているようで、基本的に攻撃はその形でした。
1失点目は、CKが逆サイドに流れたところをダイレクトに折り返されて、DFがボールウォッチャーになり、中央のマークが甘くなったところを突かれての失点でした。この失点以外は、しっかり守り流経に攻撃の形を作らせていませんでした。
攻撃は、ボランチ10谷本がサイドに展開し、中で待っている高さと強さのある9金島と、ドリブルの得意な11玉田の2トップが決めるという形が出来ています。
個人的に目に付いたのは、右SBの2村田です。広島皆実の同点弾は、この村田の右サイドを縦に突破してあげたクロスを玉田が決めたのですが、村田の縦の突破が素晴らしかったです。(目の前にいた田口を綺麗に抜き去った)



結果だけ見れば、流経大柏の順当勝ちですが、内容は広島皆実の勝ちだったと思います。(後半30分まで)
流経はゲーム内容を立て直すことが出来るのか心配です。(田口をボランチに戻すことも十分考えられる)総体優勝チームの名に恥じないゲームをしてほしいものです。
でも、次の相手は柏U-18だからそんな余裕は無いか・・・。



 

柏U-18について

2008年09月04日 21時45分07秒 | 高校サッカー・クラブユース
高円宮杯で静学初戦の対戦相手となる柏U-18について

ハッキリ言って非常に強いチームです。
今年のユース年代のチームの中で№1のポテンシャルを持っていると言って良いとおもいます。
間違いなく優勝候補の筆頭に挙げられるチームです。

特徴は、トップに昇格してもおかしくない実力を持った選手が5~6人おり、その選手達がうまく融合してチームとして機能している点だと思います。

クラブユース選手権決勝時のフォーメーション

    松下
御牧 茨田 島川 酒井
    仙石
  畑川  武富
山崎      指宿
    工藤



サッカーダイジェストスタメン予想

    松下
御牧 茨田 島川 山崎
   仙石 畑田
 武富     牧内
   工藤 指宿


松下:当たりだすとスーパーセーブを連発する。たまにボンミスもあり。
島川・茨田:共に正確なフィードが持ち味で「高さ・強さ」というイメージは薄い。
御牧:しっかりした守備をベースにたまに見せる攻撃参加も迫力がある。
仙石:柏の攻撃の基点。パスの出所。守備力もある。
畑田:仙石の相棒。好守に駆け回り仙石の負担を減らす。
武富:アイディア豊かな2列目の選手。攻撃にアクセントを加え決定機を演出する。
山崎:サイドを駆け上がるドリブラー。左右どちらの足でも蹴れる。昨年のU-17W杯で吉田豊が務めた左SBでアジア予選時はこの男が不動のレギュラーだった。
工藤:ポストプレーがうまい。前線でボールが収まる選手。バランスのよいFW。
指宿:身長191cmだがヘディングは苦手。とにかく足元がうまい選手。サイドからドリブルで1人かわして中に切れ込んでゴールを決めるプレーが持ち味。

酒井:フィジカルの強さと速さのあるSB。守備に徹すればCBでも十分起用できると思われるが、スピードにのったオーバーラップからの攻撃も破壊力がある。スタメン予想ではいないが、怪我でなければ間違いなく出てくる選手。

比嘉:今年2月にU-19日本代表のカタール遠征で大怪我をして高円宮杯も不出場と思われるが、このチームで最も注目されていた選手。



     

北京五輪世代選手 総決算6

2008年09月02日 23時47分39秒 | オリンピック代表
【FW】

李忠成 FC東京Y→FC東京→柏
元々はFC東京ユースの選手だったが、2年目に柏に移籍、移籍した年に8試合出場し、3年目J2の拍で主力FWとして31試合に出場し8得点を決め注目される。翌年もJ1で30試合10得点と継続して活躍し、日本国籍も取得。北京五輪代表に選出されエースと呼ばれるまでになる。五輪チームでは確かに活躍はしていたが、決定的な仕事という意味ではこれといったインパクトのあるシーンはあまり思い浮かばない。エースと呼ばれていたのも、「他に継続して活躍していた日本人FWがいなかったから」だと思っている。気持ちの強い個人的に好きなタイプの選手なので今後はA代表目指して頑張ってほしいと思う。




豊田陽平 星陵高→名古屋→山形
身体能力が高く器の大きな選手。名古屋では2年目に20試合出場し4得点上げているが、監督が代わった3年目は、ポストプレーが不得意なことで監督の構想外になり9試合と出場機会が激減し、翌年山形に移籍している。山形ではすぐにレギュラーを獲得ししばらく召集の無かった北京五輪代表にも復帰を果たし本大会メンバー入りを勝ち取った。長所はフィジカルの強さとスピード、課題はボールキープ力。身長があるためポストプレーヤーとの誤解を受けやすいが、最大の長所はスピード。その為、前線にいる彼にボールをわたすと、反転して裏を取ろうとする動きが目立つ。前線でボールが収まるポストプレーヤータイプではない。



岡崎慎司 滝川第二→清水
ゴン中山を尊敬し、(ゴンに)非常にタイプの似たFW。滝川第二の高校選手権の時から注目されていて、その時の雑誌に紹介されていた言葉は「常に3つの選択肢を持っている選手」つまりボールをもらった時にドリブルかパスかシュートか等々、常に3種類の選択肢がある選手という、少し珍しい紹介をされていた。プロ入り後、最初の2年は出番が無かったが、3年目にトップ下でレギュラーポディションをつかみ、チームが好調に順位を上げたことで、五輪代表チームにも召集されるようになる。得意なプレーはニアポストに飛び込むダイビングヘッドで、技術は無いが気持ちの入ったプレーは見ていて気持ちが良い。末永く清水で愛される選手になってほしい。




森本貴之 東京VY→東京V→カターニャ
中学生でJリーグデビューした怪物FW。中学2年時の東京VYの一員として出場したナイキプレミア杯(中学年代のサッカーチーム唯一の世界大会)でMVPを獲得している。また、この頃の試合で既に中学年代では飛びぬけた存在だった森本のいる東京Vジュニアユースの対戦相手の監督が立てた森本対策が「森本に3~4点取られるのは仕方が無いから、うちはそれ以上点を取って勝つ」という作戦が実際にあったらしい。05年に飛び級でワールドユースに出場し3試合後半途中から出場している。07年のU-20W杯は怪我のため出場を辞退している。06年(18歳)に海外移籍し、2年目には得点も挙げている。東京V時代は怪我のため活躍した機会が少なくあまり騒がれなかったが、実績だけ見たらこれまでの日本人選手の中でも飛びぬけている。今後どこまで伸びるのか期待したい選手。

Jリーグのアジア枠導入について

2008年09月02日 22時58分47秒 | Jリーグ
Jリーグが来シーズンからアジア選手枠をこれまでの外国人枠3人とは別に1枠もうけるようですね。

実質外国人枠が4人になったようなものです。


個人的にはこの制度は反対です。

アジア枠に反対と言うわけではなく、外国人枠が4人になることに反対です。

外国人枠を2人にしてアジア枠を1人の計3人なら賛成でした。


理由は、それだけ日本人選手の出場機会が減るからです。(特に日本人FW)
どこのチームも結果を求める場合、まず最初にFWでの外国人枠の使用を考えると思います。
そのため日本人のFW選手がなかなか試合に出られないチームが多いのが現状です。
今回の制度はそれに拍車をかけるものだと思います。

日本の決定力不足がより進行してしまわないか心配です。