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選手権静岡県予選展望

2017年11月02日 21時12分57秒 | 高校サッカー・クラブユース
今週末から選手権静岡県予選の決勝トーナメントが始まる。

優勝争いは、静学、開誠館、藤枝東、桜が丘の第1シード4校が中心と見て間違いないだろう。

下馬評はやはり3冠チャレンジとなる静学が最も注目されている。
3冠を最後に達成したのは20年前の清商が最後。運良くここまで2冠取れた今年の世代にとっては、統計的、ジンクス的に選手権は取れないとみるのが妥当。

藤枝東は春先は調子が出なかったが、うまい2年生ボランチがたくさんいるチーム事情をストロングポイントに変えて、ポゼッション中心に割り切って夏以降にチームカラーをハッキリさせてきてから調子が上向いた。

開誠館は昨年から取り組んできていた組織的ハイプレスは最近はあまり見せていない。これが完成したら非常にレベルの高いサッカーになるので期待していたが、最近はしっかり守ってまずは前線に繋ぐサッカーをしているように見える。

桜が丘は今年が最も期待された世代だったが、なかなかチームの調子が上向いてこない。3年前から「清商スタイル」のカウンターサッカーからショートパスをつなぐ「桜が丘スタイル」へのモデルチェンジを試みていたが、なかなかそれがうまくまとまっていない印象。ただし清商の最も恐ろしいところは、内容は悪くても勝ち切るサッカーの術を持ち得ている事。死んだふりをさせたら静岡県で一番うまい。


この第1シード4校を追うのが、清水東、袋井、富士市立といった県Aリーグ勢。

総体準優勝の清水東はクラブユース出身で能力高い小林、坂本、出口といった中心選手が縦のラインをしっかり固め、個の能力の高さを活かしたサッカーを見せている印象。トップ下の1年生佐野も注目したい選手。静清との1回戦は注目試合の1つ。

袋井は例年通り非常に組織力の高いサッカーが特徴。組織的守備で相手の攻撃を封じ込めシュートを打たせない守備は相変わらず見事。その組織守備に加えてFW永田という個の強いFWがいるのも強み。

富士市立はこだわりのテクニックとポゼッションサッカーで1回戦で桜が丘と対戦。富士市立にとってはインターハイのリベンジマッチ。インターハイは後半30分まで1-0でリードしながらも残り10分で逆転負け。前半は桜が丘相手に完全にポゼッションで上回る見事なサッカーを見せただけに、良い試合を期待したいところ。

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