Rhythm Technique Fightingspirits

藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

J2 藤枝MYFC対ベガルタ仙台

2023年04月23日 17時47分10秒 | 藤枝MYFC
藤枝総合にてJ2を観戦

藤枝 3ー2 仙台 ※公式入場者数:2816人

得点
前半44分 (藤)ハイボール対応で仙台GKとCBが交錯、こぼれ玉を9渡辺がゴールへ流し込む
後半17分 (仙)14相良のクロスを9中山が決める
後半19分 (仙)6エヴェルトンの縦パスに抜け出した11郷家が決める
後半40分 (藤)9渡辺のパスを受けた24久保のミドルシュート
後半45分 (藤)3鈴木のフィードを22久富が競り勝ち落としたボールを28矢村が胸トラップからの振り向きざまボレー


得点には至らなかった決定機
前半2分 (仙) 32鎌田がミドルシュート放つがポスト直撃
前半34分 (藤)27榎本が左サイドえぐりクロス、24久保が合わせるが枠外
後半3分 (仙)13山田のカウンターからのシュートを27榎本がポストに直撃しながらのスーパークリア
後半23分 (藤)27榎本のパスを受けた9渡辺のシュートが枠外
後半43分 (藤)27榎本のクロスを10横山が頭で合わせるがGKセーブ

藤枝スタメン
      41北村
  5小笠原2川島 3鈴木
    15杉田 7水野
24久保         27榎本
    10横山 8岩渕
      9渡辺
交代
前半19分 岩渕→17平尾(負傷交代)
後半26分 小笠原→22久富
後半26分 水野→28矢村(矢村と渡辺の2トップ、杉田のワンボランチ)
後半36分 平尾→11アンデルソン

仙台スタメン
      33林
5若狭 15菅田 20キム 41内田
    32鎌田 6エヴェルトン
 11郷家       18気田
    7中島 13山田
交代
後半14分 山田→9中山
後半14分 中島→16加藤(加藤が2列目左、郷家がFW)
後半14分 気田→14相良
後半32分 郷家→4蜂須賀(蜂須賀が2列目右、加藤がFW)
後半38分 鎌田→8松下

【感想】
会場が大いに盛り上がった今シーズンのベストゲームと言って良い試合。
後半逆転されてからの後半ロスタイムの劇的決勝点。仙台相手に藤枝が持ち前の攻撃サッカー見頃に競り勝った試合。
試合は前半から藤枝優位の試合展開。良い流れの中から前半の内に先制。後半に入り藤枝が息切れしている間に仙台が攻勢を仕掛けあっという間に仙台が逆転。藤枝は後半26分の選手交代から一気にギアをあげて攻勢を仕掛け後半40分に同点。そこから攻撃の手を緩めることなく、守備意識を高めることなく、リスクを負い続け攻撃し続けた結果アディショナルタイムの決勝点が生まれた。藤枝の攻撃サッカーが結実した試合展開だった。
前半のハイペースの影響で後半の中だるみする時間帯に運動量が落ちて、そのタイミングを見逃さず攻勢を仕掛けてきて逆転に成功した仙台の勝負勘はさすが長くJ1にいたチームと感じた。先代が同点に追いついた直後からの仙台サポーター「ここが勝負所」という感じのこの試合一番の一体となった声援は凄まじかった。(アウェーでこれなんだから、ホームのユアスタだったら「スタジアムが生き物のように揺れ動くような錯覚を感じるんだろうな」と思った)
今日の試合を現場観戦した藤枝サポーターにとって今日の試合は良い意味で脳裏に残り続ける試合。いわゆる「ハマってしまう」きっかけには十分な試合内容。仙台サポーターに比べたら藤枝サポーターの数はまだまだだけれど今日の試合で確実に「ハマってしまったリピーター」は増えたと思う。

【個人的に注目したシーン】
前半10分までに27榎本が左サイドを2回えぐりクロスをあげたシーン。
試合序盤から27榎本が仙台相手に「違い」を見せつけたシーン。5若狭と15菅田が、藤枝の攻撃後に27榎本を2度見3度見していたのが印象的だった。

前半13分10秒 9渡辺がGKにプレスをかけCKを獲得したシーン。
行くところで行って結果を残す。拍手しかない。

前半38分00秒 2川島のパスカット
相手の攻撃を見事シャットアウトしたシーン。サラッと見過ごされてしまいそうなシーンだけれどチームへの貢献度の高いプレー。

前半44分の9渡辺の得点シーン
渡辺の得点の嗅覚を感じさせたシーン。相手GKとCBが対応する前にこぼれてきたら得点できるポディションに動き出していた。

【個人的に最も注目したシーン】
藤枝が後半40分に同点に追いついた後、試合終了まで自分は15杉田の動きをひたすら追いかけて見ていた。
相手にリードを許していた藤枝は攻撃的な選手を次々に投入してかなりリスクをかけて攻めていた。同点に追いついて守備意識を高めるのか?そのままリスクを負って攻め続けるのか?主将でワンボランチになっていた15杉田が周囲の選手にどんな指示を出しどんな動きをするのか?これに注目していた。
結果はリスクをかけて攻め続けて勝ちを目指す戦い方で、チーム内でも迷いはなかったように見えた。15杉田も中盤の底の位置で3バックと連携しながら守備面での仕事をこなしながらも攻撃の起点の動きも見せていた。同点に追いついた後のチームの意思統一が早かった事、チーム内に迷いがなかったことは試合終了間際の決勝点に結びついた大きな要因だったと思う。
余談だが15杉田の中盤底でのハイボール競り合いの勝率が地味に高いのが凄いと感じる。身長も体格も決して恵まれた選手ではないが、ボールの落下点を的確に捕らえて空中戦をしていて、自分より身長の高い選手相手にも十分に競り合えている。ホント目立たないところで効いている。


【選手個評】
北村:キックの精度が後もう少しほしい。
小笠原:18気田のドリブルを警戒しすぎたか相手に少し自由を与えてしまった。
川島:3バックの中心でチームの守備を統率。失点シーン以外は守備の柱としてチームを支え続けた。
鈴木:決勝点につながるロングフィード。守備面でもよく闘っていた。
杉田:まさにチームの肺。見事なまでの裏方仕事。
水野:前半の藤枝のボールが良く動く攻撃に貢献。
久保:値千金の同点弾。結果を残した。
榎本:J2でも「違い」を見せている。来期藤枝がJ1に昇格しないと榎本が1人でJ1に個人昇格しそうな勢い。
横山:トラップで何度も相手をはがし技術を見せた。後半のヘッドを決めて結果を残したかった。
岩渕:負傷交代。筋肉系?心配
渡辺:先制点の他、2点目をアシスト。
平尾:良く動き回りボールに絡み攻撃を活性化。決定的な仕事は出来なかった。
久富:決勝点を生んだ空中戦の競り勝ちは大きな仕事
矢村:値千金の決勝点。難しい体勢からの難しい角度からの矢村は特徴が活きる。
アンデルソン:前への推進力を見せた。短い時間でも結果がほしい。