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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

J2 藤枝MYFC対ファジアーノ岡山

2023年04月08日 17時51分40秒 | 藤枝MYFC
藤枝総合にてJ2を観戦

藤枝 2ー2 岡山

得点
前半21分 (岡)CKから5柳が頭で合わせる
後半29分 (藤)27榎本のクロスを23徳永が決める
後半31分 (藤)27榎本のクロスを相手DFがオウンゴール
後半45分 (岡)CKの跳ね返りを23ヨルディがダイレクトボレー

得点には至らなかった決定機
前半16分 (岡)18桜川のドリブルシュートをGK41北村がファインセーブ
前半25分 (岡)クロスを18桜川が頭で落とし、8ステファンた頭で合わせるが枠外
前半41分 (藤)24久保の又抜きクロスを27榎本がボレーで合わせるが枠外


藤枝スタメン
      41北村
  5小笠原2川島 3鈴木
   6新井 15杉田
24久保        27榎本
   10横山 8岩渕
     9渡辺
交代
後半23分 岩渕→23徳永
後半27分 新井→7水野
後半42分 横山→22久富
後半42分 榎本→4山田
後半42分から5バックにシステム変更
後半42分からの選手配置は以下のとおり
    41
22 4 5 2 3
   7 15
 24     23
    9


岡山スタメン
      1掘田
16河野 23ヨルディ5柳  2高木
    6輪笠 8ステファン
14田中         22佐野
    9ハン 18桜川
交代
後半19分 9→99ルカオ
後半32分 8→44仙波
後半32分 14→19木村
後半38分 6→41田部井

【感想】
前半立ち上がりは藤枝が積極的な前プレスから押し込む時間が続いたが、岡山の堅い守備にハマりシュートまで行くことが出来ず、前半15分過ぎても藤枝はシュート打てず徐々に岡山のプレスにハマりだすと岡山ペースになりセットプレーから岡山が先制。
後半立ち上がりは前半に引き続き岡山ペースも徐々に岡山のプレスが弱まり藤枝が前を向いてボールをつなげる時間帯が増え、後半20分過ぎには藤枝の時間帯がだいぶ作れるようになった。そして後半29分と31分に27榎本の仕掛けから立て続けに得点を奪い藤枝が一気に逆転。
何とか同点に追いつこうと攻勢を仕掛ける岡山の攻撃を何とか凌ぎきろうと藤枝は5バックにして応戦するが、後半ロスタイムにセットプレーのリバウンドをオウンゴールをした233ヨルディにダイレクトで決められ土壇場で岡山が同点に追いつき試合終了。
激しい内容の試合になったが結果は2ー2のドローゲームとなった。
岡山はさすがのJ2上位チーム。守備組織と個の守備力の堅さは秋田や甲府以上のものを感じた。それに加えて育成年代から将来を嘱望されていた18桜川のフィジカルの強さも際立っていた。21歳の18桜川に関しては、フィニッシュの粗さはあるが日本サッカー界期待の怪物候補といって良い素材だと思う。

【個人的に注目したシーン】
前半12分30秒 藤枝ダブルボランチの15杉田と6新井が共に前向きになったシーン。中盤の底でパスをつなぐシーンで共に前向きになり中盤の底に穴が空き、そこから相手の攻撃の芽ができかけたシーンだった。

前半36分 9渡辺のシュートシーン
前半立ち上がりから積極的に攻め込んだ藤枝だったが、この試合の藤枝の最初のシュートが前半36分の渡辺のシュート。最初のシュートを放つまでに36分を要した。最初のシュートが前半5分までだと複数得点の試合になりやすく、前半15分過ぎてもシュートが打てないと得点が入らないジリジリした試合になりやすい。(あくまで目安だけれど不思議なことに以外と当たる)

前半43分 41北村がボールをキャッチして直後に前へダッシュ。素早く前へボールを出すフリをしたシーン
岡山は高い位置からのプレスで藤枝のパス回しを封じようとしていた。GKがボールを持つと18桜川や22佐野は高い位置からのプレスを積極的にかける準備をするシーンも目立った。北村が素早くカウンターをすると見せかけたことで相手の守備ラインが下がり藤枝は自陣でゆとりを持ってボールをつなぐスペースを作り出すことが出来た。

後半1分20秒 24久保の仕掛けに対する2高木の守備
久保の仕掛けからのクロスをブロックしてクロスをあげさせなかった2高木の守備はSBの守備の手本のような良い対応だった。

後半34分40秒 岡山のカウンターを受けそうになった時の24久保の戻りとその直後の15杉田の前線でのプレス
後半34分の一番苦しい時間帯で見せた24久保の守備に穴をあけない素早い戻りと、その直後岡山がボールを後ろに戻したシーンで見せた15杉田の積極的なプレス。苦しい時間帯で相手の攻撃に自由を与えない見事な動きだった。


【この試合で最も注目したこと】
終了間際に同点に追いつかれて勝点3を逃した惜しい試合だったけれど、前半の内容は負け試合だったので結果的に岡山相手に勝点1を取れたのは上出来と言って良い試合だったと思う。
岡山の守備の堅さは秋田や甲府以上と言っても良い出来で、さらに怪物候補の21歳の18桜川の破壊力も合わさりかなりの強敵だった。
藤枝は27榎本の活躍で2得点取れたが、試合全体を見たら岡山の守備の堅さや組織力に比較したら藤枝は粗さが目立つ試合だった。
J2の上位チームの組織力や守備力を十分に体感することが出来た試合。試合内容では岡山に劣勢に立たされる時間帯も多かった。こういうチーム相手に組織力でも内容でも90分優勢に試合を進められるようになればJ1も見えてくる。
試合内容はまだまだ、藤枝の伸びしろもまだまだ、J2の上位チームから学ぶことの多い試合となった。

【選手個評価】
北村:前半のファインセーブはチームを救った。
小笠原:序盤のパスミスがもったいなかった
川島:フィジカルのある相手FWに引くことなく真っ向から対応
鈴木:周りと連携しながら相手FWを押さえ込んだ
新井:後半選手間の距離が悪く間延び、中盤底で修正したかった
杉田:運動量豊富にボールに絡み続けた
久保:右サイドで攻撃の起点を作り続けた。守備も奮闘
榎本:今日のMVP 2得点は共に榎本の得点と言って良い内容
岩渕:裏への意識を出し過ぎてオフサイドにかかってしまった
横山:中央から細かくつないで崩そうとするも岡山守備網に捕まった
渡辺:前線で体を張りシュートも放つ得点は奪えなかったが及第点の出来
徳永:積極的に動き出しボールを引き出す。値千金の同点弾
水野:無理につなごうとして無駄なファール与えてしまった
久富・山田:時間短く評価無し 守備固め起用で同点に追いつかれたが失点シーンは相手をほめるしかない