Rhythm Technique Fightingspirits

藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

サニックス杯3日目

2009年03月22日 16時37分40秒 | 高校サッカー・クラブユース
U-17日本 5-0 鹿児島実業 ※前半のみ観戦

得点
前半6分 堀米FK→岡本が右足で合わせる
前半11分 堀米のドリブル突破からシュート
前半21分 前線でボールを受けた杉本が振り向きざまクロス→田中のヘディングシュート
前半24分 杉本が前線でくさびのボールを受けて、裏に飛び出した田中にスルーパス→田中が決める


日本スタメン
     渡辺
多田 岡本 内田達 中島
   小島 堀米
 小林     宮崎
   杉本 田中



鹿児島実業スタメン
     杉山
  梅元 脇元 重信
   野間 市田
 大内田    中島
     迫屋
   丸山  下栗


感想
U-17日本
・メンバーも大きく変わり、前日の9失点したチームとはまったく別のチームになっていた。
・堀米・小島・小林の3人が確実にボールキープでき、中盤に落ち着きがあった。
・中盤から杉本にくさびのボールが良く収まった。杉本は前線で確実にポスト役をこなしていた。
・宮崎はボールを持つと必ずドリブルで仕掛けるタイプ。鹿実DFも手を焼いていた。
・多田(略字)は労を惜しまずアップダウンを繰り返す。テクニックは無いが気持ちでカバーしている感じで好感が持てる。静学OBの吉田豊(甲府)と同じ野生の臭いを感じる。
・内田達也のDF統率はさすが。


鹿児島実業
・DFでは相手FWの杉本にボールが入った時、杉本のフィジカルの前に全くボールを奪うことが出来ず、結局杉本1人に2~3人かけて守ることになって周りの守備が手薄になり、U-17日本代表の一方的ペースに拍車をかけた。
・今時のユース年代のチームでは珍しい3バック。試験的なもの?
・試合内容が一方的だったため、あまり目立った選手は見つけられなかったが、CBの脇元はきっと良い選手。長身で出足の良い守備をしていた。


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大津 2-4 東京VY ※後半のみ観戦

得点
前半は1-1
後半5分 (東) 高木善の右足ミドルシュート
後半7分 (大) 松本がゴール前の混戦からヘディングシュート
後半30分(東) 八塚が右サイド駆け上がり、右足ロングシュート
後半40分(東) 大津が最後攻め上がってきたところのカウンター、高木俊が縦パスに抜け出す


大津後半スタメン
     藤嶋
古垣 藤本 古賀 本田
   右近 車屋
 藤崎     澤田
   宮本 松本

交代
宮本→米良
米良→岩崎翔


東京VY後半スタメン
     大坪
八塚 香西 高野 井上
     三竿
  端山    及川
牧野  高木善 高木俊
    

感想
大津
選手権でも活躍したユース代表候補の岩崎司・谷口は直前に登録メンバーから外れていました。あと同じく代表候補のFW坂田もこの試合は不出場。
・目についたのは、GKの藤嶋、2列目の澤田・藤崎とFWの松本。
GK藤嶋はさすがこの年代ではトップクラスのGK。何度とあった決定機をスーパーセーブで2点は防いでいた。
澤田・藤崎共にドリブルで幾度も相手陣内深いところをえぐっていた。
松本は細身ですが、落ち着いてボールに良く絡んでいた印象。
最終的に点差は開きましたが、内容はかなり接戦。大津は飛車角落ち(岩崎司・谷口)で東京VYにこれだけの試合が出来たということで、かなり今年も良いチームに仕上げてくると思う。
この大会の登録選手数が参加チームで一番少ない18人だった。


東京VY
・やはり高木善にボールを預けて攻撃が始まる。高木善はこの試合でも抜群の存在感
・2-2の同点から八塚が決勝弾を決めた時の選手達の喜び方が、この試合東京Vにとって厳しい戦いだったと思われた。


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前橋育英 0-0(PK3-5) 市立船橋

前橋育英スタメン
     小澤
伊東 代田 小山 田中
   細萱 木村
 木下     粕川
   皆川 西澤

交代
伊東→竹石(竹石がDH、細萱がSB)
木下→上星
西澤→仲原(仲原が2列目、上星がFW)


市船スタメン
    有富
馬渡 水野 山田 林
   望月 今瀬
 石原     君塚
   箕輪 松下

交代
箕輪→雨宮
松下→藤橋
藤橋→本田
君塚→関根



感想
前橋育英
・前の試合を見て感じたが、やはり木村は良い選手。DHでイキイキプレー
・市船のプレスに前線にボールを預けることが出来ない。
・若干プレスの弱くなった後半に、選手や配置を換えてみるが結局決定機は作れず。


市船
・特別にすごい良いと感じた選手はいなかったが、チーム全体でかけてくるプレスは脅威。
・相手の長所を消して、ボールを取ったら素早く縦パスカウンターが徹底されている。非常に嫌なチーム。
・市船らしい(しっかり守ってカウンター)と感じた。カウンターは非常にシンプル
・選手が個々にプレスをかけるのではなく、チーム全体で連動しながらプレスをかけるため、相手は出しどころがなくなり、バックラインでまわすか、苦し紛れの縦パスになってしまい、それを奪い取って素早い縦パスカウンターが徹底されていた。
・プレスの連携については声を掛け合い周りの動きを皆で確認していた。(特にGKからの声が良く出ていた)
・相手の攻撃の形を作らせないゲーム運び
・(疲労のためか)後半にプレスが弱くなった。 



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作陽 2-1 佐賀東

得点
前半5分 (作) 吉田の振り向き右足ロングシュート
前半10分 (作) 武井のFK→西田の右足シュート
前半16分 (佐) スルーパスに抜け出した香妻のシュート


作陽スタメン
    池口
小端 西田 河津 中桐
   武井 渡部
 柳  吉田 須藤
    岩崎

交代
中桐→原田
小端→中村
須藤→村木
※柳が前半にラフプレーで黄1枚、後半シュミレーションで黄2枚目退場


佐賀東スタメン
      有馬
前山慎 前山拓 酒田 財木
      江頭
  古川      黒川
      永富
   香妻    山田

交代
永富→一色
前山慎→原田
香妻→本田
※途中で古川と江頭がポディションチェンジ


感想
作陽
・この時期はまだまだチーム作りで仕上がっていないと思っていたが、すでに作陽らしい戦術で選手が動く(選手同士の連動での動き)チームだった。
・特にダブルボランチ2人は頭の良い作陽らしい選手だと感じた。
・選手の戦術理解度はさすが、しかし選手個々の能力はそれほど高いとは感じなかった。
・22番をつけていた須藤という選手が目に付いた。新2年生で184cmの長身、体もガッチリしていて、個人能力で局面を打開するタイプに見えた。(C大阪Yの杉本をもっと荒削りにした感じ)まだまだ雑な部分が多いがポテンシャルの高さを感じた。非常に作陽らしく無い選手。なんで作陽に入ったのか不思議。化けるか消えるかの選手。野村監督がどうやって育てるのか楽しみ。
登録はFW、試合中は左サイドをやっていたが、前線で生きる選手だと思う。


佐賀東
・ユース代表候補のFW赤崎、DF上村は不在
・個人的に目に付いたのはMF黒川、テクニックのある良い選手。
・作陽が1人少なくなるもうまくかわされ攻めきれず
・昨年総体で見た時は全員が労を惜しまず動き回るチームだったが、この試合を見た限りまだ昨年の良いところが出来ていない。中心選手が戻ってきて変わるのか今後注目したい。


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流経大柏 - 前橋育英 ※前半のみ観戦

流経大柏スタメン
     緒方
吉村 木下 水木 梅澤

仲座 相良 馬場 宇佐美
 
   佐藤 宮本


前橋育英スタメン
     志村
伊東 小山 代田 竹石
     細萱
  木下    仲原
     上星
   皆川  粕川


感想
流経柏
・10番のレフティーMF福井、9番のFWグレイブスは不在
・前線からプレスをかけてボールを奪いにくる
・市船の全体で出しどころを無くすプレスとは全く違い、個々にボールを奪いに来るプレス
・ボールを奪ったら誰かに預けることなく、そこから攻撃開始
・どんどんボールを奪おうとする姿勢は流経らしさを感じる・
・前線2人は共に長身、佐藤が187cm、新2年の宮本が181cm。佐藤は65kgと非常に細身だが体できれば面白い選手になるかもしれない


前橋育英
・ワンボランチを試す

サニックス杯2日目

2009年03月22日 10時30分30秒 | 高校サッカー・クラブユース
サニックス杯最終日を残して福岡から帰ってきました。
2日間で約6試合観戦、非常に充実した2日間でした。

当初の目的は、U-17日本代表候補選手のチェックと全国の強豪校新チームの確認で、結局日本代表のほか東福岡、前橋育英、市船、流経柏、大津、鹿児島城西、鹿児島実業、作陽、佐賀東、東京VYをわずかな時間ながら見ることが出来ました。


U-17日本 0-9 チャンフン高校(韓国) ※前半のみ観戦
前半0-3 後半0-6

日本スタメン
      嘉味田
内田恭 キローラン 岡本 望月
     幸野  小島
  土居        宮市
     小野  小牟田

交代
小牟田→杉本
土居→大本


感想
 
日本はグループリーグ突破を決めた消化試合、チャンフンはグループリーグ突破をかけた大一番という試合で、試合開始前から両チームのテンションは大きく違っていた。
今回の日本のメンバーは、本大会当落線上と思われるメンバーで構成。チャンフン戦スタメンは完全なテストといった感じのメンバー。
あとは箇条書きで
・日本は攻撃が全く機能せず。パスがつながらない。
・DFは玉際の厳しいところで負けていた。「そこを行かせたらダメだろう」というところで負けるシーンが多く、それが後半の大量失点にもつながったと思われる。
・日本の攻撃で形になっていたのは、小島のパスと宮市の突破のみ。
・たぶん、後半は集中力がきれていた。

記録的な大敗となったこの試合、U-17代表の課題でもあるバックアップメンバーに対する不安が大きくなったことと、集中を切らさないよう大声を出してリーダーシップをとる選手がいないことが、この試合で出た最大の課題だったと思う。




東京VY 1-1(PK9-8)鹿児島城西 ※後半のみ観戦

東京Vスタメン
     大坪
八塚 香西 高野 都並
   三竿 端山
 及川 新村 高木俊
    高木善


城西スタメン
     下市
神宮司 宮崎 蔵園 森迫
     青木場
  鮫島     川村
森山   室屋   伊地知


感想

東京V
本来MFの高木善が1トップで、この高木善にボールを預け、周りの選手が流動的に動いてショートパスをつないでゴールに迫る攻撃パターン。
高木善の圧倒的なキープ力があるからできる攻撃だと感じた。攻撃の指揮をとる選手は2列目か3列目の印象があったけれども、最前線の選手がボールをキープして周りを使うという「こんなやり方もあるのか」と感じたと同時に、高木善が既にこの年代で異彩を放つ存在になっていたとも感じた。
基本ショートパスでロングボールはあまり蹴らない。ボランチが1枚残るという決まり事もないのか、2ボランチが2人とも上がっているシーンも見られた。(その時はSBが下がって対応)
まだ試している時期であろう、試合中にかなり中盤のシステムを変えていた。
高木善以外で目立ったのは、高木俊のスピードと八塚のサイドアタック、そして香西と高野のCB2枚は安定していた。
他の強豪校も多数見たが、今回の参加チームの中では、この東京VYが少し抜けている印象を受けた。


鹿児島城西
東京VYにボールを支配され、まったくと言ってよいほどマイボールに出来ない。
しかし、蔵園中心にゴール前を固める守備で失点は許さない。
攻撃はボールを取った後のカウンターで、伊地知のスピード頼みという感じだった。
ボール支配では勝てないと割り切ったのか、相手にボールを支配させゴール前を固め最後のところで失点を許さなかった守備は城西の底力を感じさせた。
ただボールを取ってからの攻撃がロングボールカウンターのみで淡白。迫力が感じられなかった。




前橋育英 4-3 東福岡

得点
前半6分 (東) 深町がエリア内で倒されPK獲得 深町がPK決める。
前半16分 (前) 皆川からスルーパス→飛び出した竹石が決める。
前半20分 (東) 松内FKから(?)がヘディングシュート
後半12分 (前) 粕川が左サイドドリブル突破からクロス→逆サイドの木下が折り返す→粕川がゴール前でつめる。
後半30分 (前) 西澤が裏に抜け出し1対1、GKがはじいたところを木村がつめる
後半35分 (前) 木下が右サイドからミドルシュートを突き刺す。
後半40分 (東) 松内のクロスをDFとGKが連携ミス、こぼれ玉を東福岡選手つめる。


前橋育英スタメン
     小澤
木村 代田 小山 田中
   上星 竹石
 木下     粕川
   皆川 西澤

交代
上星→細萱(木村がDH、細萱がSB)
竹石→伊東


東福岡スタメン
    浪花
鷹尾 廣木 興梠 福吉
    篠原
 田中    松内
    増田
 深町    荒木


感想

前橋育英
小島、小牟田はU-17代表のため不在。選手権で活躍した中美も不在
・ボランチの選手が定まらない感じだったが、小島が入れば落ち着くと思う。
・戦術で動くというよりも、個々の能力を生かして試合をする感じ、個々の能力の高さは今年も全国トップクラスだと感じた。
・皆川は体が強い、西澤は飛び出しがうまい、木村はSBでは目立たなかったがDHに入ったらボールに良く絡み、動きが非常に良くなった。
・パワープレー時には竹石のロングスローが相手の脅威になった。



東福岡
九州新人戦優勝校、今年の東福岡は強いらしい。
・一番目に付いたのはFW深町、自分でも決められるだろうが、それ以上に周りを使うのがうまい選手だと感じた。(パスやスルー)
・中盤は篠原が1ボランチ、他の3選手の守備意識が低いのか、攻撃時には1人で広大なスペースを埋めていた。篠原は能力の高い選手だと思ったが、ボールを奪った後そのまま攻めあがる傾向があり、そうすると中盤の底に完全に穴が出来てしまい、そこから失点や決定機を作られる場面が多々あった。
・右サイドの田中はドリブラー、左サイドの松内はパサーと、左右で全くタイプが異なっていた。
・この試合東福岡の一番の問題点は、DFラインの集中力が切れる時間が何度かあったこと。ラインがボロボロになり何度も裏を取られた。
・能力は高いけど攻撃好きなアンカーと、集中の切れるDFラインによる4失点だった。




サニックス杯3日目については後程書き込みます。