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ソノがチンソン大君を見限って・・・というのは、見せかけだけの口げんかでした。
仲間に迷惑をかけないため、出て行ったと思わせて、実はチェギョンの傍に兵として潜り込んだのです。守るために。
ミョンへがチェギョンに毒を飲ませようとした時、ソノが声をかけました。で、未遂に終わったのです。
でも、チェギョンは門の上に磔となってしまいました。十字架に縛られた状態です。
囮でした。
必ず盗賊・・・大君がチェギョンを助けに来るとイム・サホンは思っていました。
現れたところを、待ち伏せし、殺してしまおうと言う魂胆です。
チェギョンは高い場所から潜んだ兵たちがよく見えました。
“来ないで”・・・と、心で祈りました。
ソノは、水を飲ませようとしました。でも、チェギョンは水さえ飲みません。死を覚悟しているとソノは思いました。
チンソン大君は、進上物の目録をチェックしていました。イム・サホンの不正の証拠を掴もうとしていたのかな?
その時、背中の矢傷を見た仲間が、毒矢の可能性があると指摘。
チェギョンが毒消しの応急手当てをしてくれていたので、軽い影響で済んだ大君。
その時思い出しました。チェギョンも矢傷を負っていたことを。
慌ててチェギョンが磔になっている門に行ってみたのですが、潜んだ兵の多さを見て、突入は断念。無謀ですわな。
大君は燕山君を利用することを思いつきました。
チェギョンを大切にしていた様子を見ていたからです。
燕山君は、チェギョンがそんな事になっているとはつゆ知らず、酒屋にいました。
助け船をだしたのに、チェギョンがそれを拒んだわけで。だったら、もうどうにでもなれ・・・って感じ。
そこに、矢文が射かけられたのです。
『昭義門でチェギョンが死んでいた。殺してくれて感謝する』
と、書かれていました。
慌てて駆け付けた燕山君。
チェギョンは毒がまわり、意識がもうろうとしていました。
遠くから駆けてくるのが、大君に見えました。
待たないと言ったけど、本当は待っていたのです。
危ないところでした。
御医の手当てを受け、チェギョンは命を取り留めました。
燕山君は、心配で傍を離れられません。自ら解毒剤を飲ませるほどでした。
燕山君が所用で部屋を出た時、大君がそっと入って来ました。
大君も、治療の様子を見ていたのです。燕山君が優しく解毒剤を飲ませるのも見ていました。
チェギョン、謝らないぞ。待たないと言っていたのに、待っていただろう。心の中で何度も俺の名前を呼びながら・・・。
呟くチンソン大君。
チェギョンの意識が戻りました。
朦朧としながら大君に言いました。これで借りを返せます・・・と。5年前、大君一人に罪をかぶせたことですね。
大君は、チェギョンから約束の証にもらった指輪を返し、部屋を出て行きました。
約束が無効なら、証は返さないと・・・と。
燕山君はイム・サホンに冷たく言いました。盗賊を捕まえろと言ったのに、なんてざまだ・・・と。
イム・サホンの手下たちが、チェギョンのように磔になっていました。
「今度余の命令なしに身内を傷つけたら、そなたの首をいただく。」
剣を突きつけられたイム・サホン。迂闊に動けなくなったかと思いましたが、まだチンソン大君とシン・スグンを捕えることを諦めてはいませんでした。
彼は燕山君の腹心は自分以外にいないと思っていました。
チンソン大君は、ソノと共にしばらく都を離れると言い置き、姿を消しました。
様々な天災を鎮めるためにも、罪人の恩赦が必要だと、燕山君はチェギョン赦免すると決定しました。
ところが、重臣たちがこぞってそれに反対したのです。
と言うのは、その盗賊が自分たちの家屋敷に盗みに入って、大きな被害を受けたんだとか。
盗賊を逃がしたチェギョンを赦免してはならないと訴えたのです。
これ、イム・サホンの仕業でした。
どうしてもチェギョンを釈放してはならないと考えたのです。
シン・スグンは燕山君の前に進み出ました。跪いて言いました。
辞職すると言いました。そして、娘チェギョンが共犯かどうかは定かじゃ無いが、一緒にいたことは確かなので、そのことについても、自分が娘の代わりに罰を受ける・・・と。
「絶対に許さぬ。」
と、燕山君は言いました。
燕山君の信任の篤さがよく分かりました。
でも、誰かが責任を取らなくてはいけないので・・・とシン・スグンは言いました。
ならば、盗賊を捕まえて来い王命だとして、どんな手段を使っても良いから・・・と燕山君。
イム・サホンは、今回もシン・スグンに負けました。
シン・スグンは、藁席待罪をしました。
それを知ったチェギョンは、病み上がりの身体で駆け付けました。
どうなることかと、重臣たちは遠巻きにして見ていました。
そこに、燕山君が。
「王様。王命の厳しさを損なってはなりません。どうか予定通り刑罰を与えてください。君主の罰は公平であるべきです。王様は私を救おうと尽力なさってくれ機会をくださいました。その機会に背いたのは私です。父では無く、私を罰してください。」
チェギョンの言葉は、燕山君の心に響きました。
でも、ふらふらのチェギョンをそのままにしてはおけませんでした。
内医院に運べ・・・と燕山君は言いました。
その時、チェギョンが倒れたのです。
「お待ちください」
遠くから声がかかりました。
チンソン大君でした。
とうとう宮廷に現れたのです。
チャスン大妃は驚き、不安な表情を浮かべました。
誰だと聞かれた大君は、真っ直ぐに燕山君を見つめて言いました。
「ヨクです。帰って来ました。」
おおっもう、姿を現すの