レビュー一覧は、こちらから。
人違いだと分かって、退散しようとしたチェギョンですが、ふと思いついたことがあって、燕山君を振り返りました。
兄になってください・・・。
なんて唐突な 燕山君は、こんな図々しい奴、見た事無かったでしょう。
その理由と言うのが、宿に部屋を求めても、自分の様な若造では貸してくれないに決まってる。立派な武将が兄だと分かったら、泊めてくれるに違いないという事だったのです。
出来心でチェギョンの頼みを聞いてあげた燕山君。
ところが、一緒に食べたクッパに薬が入ってたらしく、二人揃って意識を失ってしまったのです。
幸い、毒ではなかったので、意識は戻りましたが。
先に目を覚ましたチェギョンは、一人で逃げる事も出来たのに、燕山君をリヤカーに乗せて必死に都の門まで運びました。
途中で意識が戻った燕山君ですが、チェギョンにそのまま運ばせました。
やっとのことで門前まで来たんだけど、チェギョンは力尽きて倒れてしまいました。
燕山君が治療を受けさせ、意識は戻ったのですが、真っ先に聞いたのは燕山君の体調。
何故一人で逃げなかったのかと、呆れたように聞いた燕山君。
「家族を置いて一人では行けません。武士様が私の兄になってくれたでしょう?家族は生きるのも一緒、死ぬのも一緒です。」
チェギョンの言葉が胸に刺さったでしょうね、燕山君。
結局、燕山君は、自分たちに薬を盛った宿の夫婦を自分の手で殺してしまいましたよ。
チェギョンは家の前まで帰って来たものの、何と言って両親に会えば良いか・・・と途方にくれました。
手紙を盗られてしまいましたからね。口実が無いのです。
その時、立派な行列が自分の家に入って行くのを見ました。
チャスン大妃とチンソン大君でした。
チェギョンとの縁組を正式に話しあおうということです。
でもね、チンソン大君は何も聞かされないまま、連れて来られたって事らしく、ふくれっ面を隠そうともしません。
シン・スグンと妻も、戸惑いを隠せませんでした。
彼らがチェギョンを隠すのは、どうやら予言があったようです。王族と近づくなという・・・。
で、チェギョンが如何に至らない娘かというのを、これでもかってくらいにあげつらいましてね。どう考えても大君の妻などというのは務まらないと言ったのです。
それを盗み聞きしていたチェギョンは悲しくなりました。
自分を田舎に置いておくのは、やっぱり自分が恥ずかしい娘だからだ・・・と。
チンソン大君も、シン氏との縁組は兄の疑いを増すだけだと思っているので、全くその気はありません。
乗り気なのは、チャスン大妃のみ。
その時、盗み聞きに気付いたチンソン大君が扉を開けたもんだから、チェギョンの存在がばれちゃった
あの少年が縁組の相手だと知ったチンソン大君は、驚き、ますますその気にはなれません。
でも、チェギョンは、自分が王の弟である大君の相手にふさわしい立派な女性だと両親に認めてもらいたいがため、この縁談を受けたいと言い放ったのです。
チャスン大妃は、チェギョンに好ましい印象を抱いたようですが、チェギョンの両親は苦い顔です。
シン・スグンは、何としてもこの話を白紙に戻したいと考えています。
だから、チェギョンに翌日にでも田舎に戻るよう命じました。
チンソン大君は、燕山君に言いました。
シン氏の娘とは結婚しません。兄上を疑って命乞いするみたいだから。私を殺したりしないと分かっています。でも、歓迎されないのも分かります。なので、一生結婚しなくてもかまいません。ご命令なら一生大人になりません。
私は、兄上の弟として生きます。
必死の眼差しを見ると、その言葉を信じたくなるのも当たり前でしょう。
その夜は、チンソン大君の琵琶の音色を聞きながら、休んだ燕山君でした。
翌日、チェギョンはチンソン大君と約束した村に行きました。財布と手紙を盗んだ者を捕まえるためです。
チンソン大君は、盗んだと思われる少年を知っていたのです。
チェギョンは精一杯おめかしをしていました。この際、口説き落として結婚しちゃおうって作戦です。それが都に残れる唯一の方法だと考えたのです。
ところが、彼らが出向いた時、村は大騒ぎのさなか。
進上米を盗んだとして、その少年の家族が村人たちから責められていたのです。
庇おうと思ったチンソン大君ですが、母のチャスン大妃から、世間の事は聞かず見ず口を挟まずの立場でいるよう口を酸っぱくして言われて来ていたので、そのままスルーしようとしました。
でも、チェギョンはそんな事出来ませんでした。
思わず“大君”と口走ってしまったことから、事は大きくなってしまい、結局、チンソン大君が何とか少年を庇って事を収めることができたのです。
大君が村人に善政を施したってことで、後々に問題になりそうですわ。
庇ってくれた事に感動した少年は、チンソン大君とチェギョンに命をかけて仕えると約束しました。
でも、チェギョンは友達になろうと言いました。
チンソン大君と自分とその少年ソノは、この時友情を誓ったのです。
ま、チンソン大君はイマイチ本気にしていないようですけどね。
燕山君が悩んでいるのは、成宗の遺言を記した密旨の存在でした。
それが本当にあるのか。そしてあるのなら、今どこに?・・・とね。
イム・サホンが情報を掴みました。
成宗が臨終の時に宿直した史官が身分を隠して村に住んでいる・・・と。
既に監視はつけてあると言うイム・サホン。
その村が、ソノの住む村だったのです。怪しげな兵がソノの家の近くにいましたよ。
まさか、ソノの父親
イム・サホンは密旨の存在をチャスン大妃側が知っているかもしれない・・・なんて事を匂わせました。
チンソン大君との仲を裂こうとしていますよ。
疑念をかき立てるような言い方をしています。そして、一気にチャスン大妃たちを亡きモノにしてしまう考えのようですが・・・。