大阪城での四季のうつろい

相棒や友人たちとの日々の行動を記録するため、2005年(平成17年)リタイア後ブログをはじめました。

森ノ宮遺跡

2018年08月26日 | 史跡
昨日、森ノ宮遺跡展示室へ猛暑の中出掛けました。
場所は、地下鉄中央線森ノ宮駅から徒歩1~2分の大阪市労働会館内ピロティホール地下室。

森ノ宮遺跡
昭和35年ごろ工事中に縄文・弥生時代の土器片が発見されたことをきっかけに調査が開始され、昭和46年大阪市労働会館新築に先立つ調査の際、大きな貝塚(50m×50m・西日本最大)が発見され、発掘されたものを展示。
(写真下左縄文土器・右弥生土器)

この地には縄文前期(5千年前)から人が住みはじめ、縄文後期(4千年前)にはマガキの貝塚がつくられ、縄文晩期(3千年前)には前面の海が淡水化し貝塚もセタシジミを中心としたものに変化していきました。

貝塚からは、マガキ、セタシジミや魚骨・漁具が多く発見されたほか、埋葬された10数体の縄文人の骨(約5千年前)・縄文と弥生の土器・豊臣秀吉の金箔を貼った瓦等(写真上)が出土。
展示されている人骨(写真下)は、身長148cmの30歳台の女性で「モリコ」と名付けられています。
膝が折り曲げられ、頭が胸の上にあることから屈葬であったことがうかがえます。

当時、環状線の東側は生駒山の麓まで海でしたので、住人の住まいは、この場所から西側の坂の上にあったようですが残念ながら住居跡は見つかっていません。

この貝塚の目玉は、発掘された人骨そのものが展示されている事でしょう。保存のための樹脂加工が施されているため、濃い茶色で照明に反射して見えるのもやむを得ないでしょう。

展示室は年に数日の公開されるのみで、今回は24日から26日までです。
折角の貴重な出土品ですので、もう少し立派な常設館にしてもらいたいものです。
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