島の医者になって、た頃もあった

70代男の日記風ブログです。新連載「京都へ、京都から」も始めました。

奈留島百人一首96

2014-06-23 | 奈留島百人一首
 
 96. 花さそふ 嵐の庭の 雪ならで
           ふりゆくものは わが身なりけり

                    入道前太政大臣(1171~1244)
 前の太政大臣で、出家されている人ということでこの名がついた藤原公経(キンツネ)は、小倉百人一首の作者中最後に死んだ人ですので、百人一首の作者は約600年の間から選ばれていることになります。
まあ定家が選んだ小倉百人一首は、「600年間ヒットチャートベスト100」と言えないことはないんでしょうね。
 「桜の花をさそい散らして激しい風の吹く庭は、ちょうど(降りゆく)ようだが、ふと考えると(古るゆく)のは、実は私なんですなあ。」
 この歌自体はなかなかのものだと思いますが、公経本人は鎌倉幕府にも取り入って、公家の間でも権力を握り、その金で贅沢な遊びに耽った、あまりいい人ではなかったようです。
 
 96. 皆さそふ 餅まきの日の 床ならで
           ふりゆくものは 紅白の餅

             さそふ・の・の・ゆ・ならで・ふりゆくものは  16字 同じ
 奈留島ではお祝い事や祭り、又何かの行事があると、「餅まき」をする習慣がありますし、餅まきがあると、それなりに人もたくさん集まってきます。
新築の上棟式では、餅の中にお金が入っている時もあったり、時には抽選券も入ってる餅まきもあるようです。
 
 基本的には、このようなビニィール袋に入った紅白の餅が撒かれます。
餅まきの餅は、奈留島の餅屋さんの餅だと思いますが、なかなか美味しく、家で作るぜんざいに入れると絶品です。
 餅まきで餅をたくさん拾うコツは、決して撒いてる人や空中を飛んでくる餅を見てはいけません、ひたすら下を向いて床をすべってくる餅を拾うのです。
 そんな情景やコツを上手に入れ込んだ一首になりました。

       返事
花水木さん:宗教で戦争が起こる理由がわからない時がありますが、
     あまり信じ込むのは宗教も主義主張もよくないですね、
     全てのことに少し疑問を持って、自信なく生きていくことの方が好きです。
大雪男さん:前回の本歌、ホンマになんか良さがわかりませんよね。
     ラグビーはイタリアにかろうじて勝ちましたが、もう1歩2歩前進を願っています。
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3 コメント

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Unknown (花水木)
2014-06-23 18:24:08
豆まきとか、餅撒き等で、私がいつも苦戦した理由が解りました。撒き人とか、撒かれた物ばかりを目で追っていたんです。慣れたお年寄りが、袋一杯持ってる光景は何度も見ました。

奈留島百人一首を詠むにあたり、元歌を全部知っている事に、今更と言われそうですが、驚いています。
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Unknown (大雪男)
2014-06-23 22:25:54
花水木さんは餅拾いのコツをご存知なかったのですか。
今からは確実にゲットできますね。
先生は全部覚えてるんですから、若者風に言えば記憶力ヤバい!ですね。
返信する
Unknown ()
2014-06-24 06:48:43
この春 吉野に行った時餅まきの神事に遭遇。背が高くて未だソフトボールで遊んでる連れ合いは上でキャッチ 私はひたすら 下でこぼれ落ちたのをひらいましたよ。昔の棟上げの餅 今みたいに袋に入ってなかったからえらいことになった餅もありました。

トライアスロンの件に戻りますが その日にごとうチャンネル USTREAMでの中継がみれました。

五島の教会は青い空と海によく映えますね。
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