年末恒例となったボクシング世界戦をみました
村田選手は上手い試合運びで勝利を得ました、いよいよ世界戦が間近になってきました
八重樫選手のもらったボディーは見てる方がぞっとしました
空手の稽古で腹部を蹴らせたり、突かせたりします
当てる(当てさせる)場所は腹直筋(おへそから少し上まで)の所です
そこは腹筋を締めたり、腹圧をかけることによって、衝撃に耐えることが出来ます
その上は丈夫な肋骨が守ってくれます(みぞおちは別です、ここに打撃をもらうと横隔膜がけいれんします)
ですが脇腹の肋骨の最後の部分は危険です、まず折れやすいですし、筋肉も薄いので内蔵(腎臓など)にダメージが来ます
回し蹴りをその部分にモロに受けたら、悶絶します(危ないと思ったら、あて所をずらしたりします)
八重樫さんのダウンした打撃を見て、その痛さを想像してしまいました
さて最後の試合は井上選手です、7戦無敗の最年少チャンピョンですが、相手は伝説的な名選手で現チャンピョンです
防御が上手く、ほとんどダウンのない選手だそうです
苦労するだろうなと思ってみていましたが、井上選手のパンチのスピードと伸びが素晴らしかったです
また、威力もテレビを通してみてもそのすごさがわかりました
相手は様子を見るつもりだったのでしょうが、あっという間に井上選手のスピードに巻き込まれてしまいました
一ラウンド中盤に放った、思いっきり振った右フックが頭部に当たりダウンしました
ただ頭部(特に前頭部)は人体でもっと固いところです、スローで見るとテンプル(こめかみ、頭蓋骨の接続部)と前頭部の中間です
拳いためたんじゃないかと思いました
拳は結構弱いものなのです、素人が下手に拳で殴っていると、拳頭や指を怪我します
まして頭(前頭部)を思い切り拳で殴ったら、拳がまず間違いなく負けます(骨折します)
それでパンチに対するブロックで前頭部で受ける方法もあるほどです(それで空手は拳をつくる稽古をします)
井上選手はオーソドックスな構えなので右が主戦力になります、相手はダウンしたにもかかわらず冷静な顔をしていました(試合が長引くとヤバイなと感じていました)
拳を怪我してなければいいがと思っていたら、左がテンプルに入り2度目のダウンを奪いました
2ラウンド目は途中から相手は手が出ません、動きが違いすぎて手が出せないように思います
井上選手のパンチ力そしてタイミングスピードを十分感じたからだと思います
そして何度かボデーに良いのが入りました(3.4発は結構効いたパンチがあると見ました)
そして最後は八重樫選手がやられたパンチと同じ、左フックが脇腹の弱いところにジャストヒットして試合が終了しました
すごいフックでした、スピードは勿論、軽量級とは思えないほどの威力でした
いや~すごい選手です、まだ若いし、来年には本場アメリカで世界的な戦いをするようになるんじゃないでしょうか
ボクシングは大好きでよく見ていますが、こんな強くて華のある選手久しぶりに見ました