西都モノクローム

西都大好きな市議会議員が、徒然なるままに街のこと、写真のこと、空手のこと語ります。

行政調査

2010-10-31 01:30:40 | 日記
百聞は一見にしかず、という言葉があります。
ネットで見ても、本で見ても、人に聞いても、それは判断する本人が一度見ることにはかなわないということです。
有難い事に議員にはいろいろな情報が集まります、でもその字面だけ追っては間違った判断をしがちです。
やはり実際自分がその場に立ちそこの空気を吸い、光を感じることが何より大切なことだと思います。

議員は年に一度、常任委員会事にテーマを決め他市の状況を研修する機会があります、それが行政調査です。
私の所属している産業建設常任委員会は、有難い事に新人議員の私の意見を汲んでいただき調査対象を決めることができました。
それを2日間にわたり報告していきます。
まず全体の行程を述べ、その中でどのような研修があったか述べていきます。
今回の研修場所は3つです「瀬戸内市」「尾道市」「宇部市」です、そこに共通するのは何らかの形で交通体系に自転車を組み込んでいることです。

世界を見ても、脱化石燃料時代に向けて、ある程度の距離における交通手段としての自転車は非常に重要視されています。
「ドイツ」「オランダ」「フランス」「イギリス」「アメリカ」など先進国は10年以上も前から取り組んでいます
。その流れを国においては国土交通省が新たな取り組みを行っています、自治体においてもそうです、富山、新潟、名古屋などなど行っています。
今回は市の規模があまり離れていない市をピックアップして調査しました。
それが先の3市です、もう取り組んでいるところあり、今から本格的に取り組んでいこうとしているところありと研修にはうってつけでした。

もちろん産業建設ですから、観光行政についてもいろいろ聞けるはずです。
それでは今日は瀬戸内市について報告します。
この市は平成18年に3町が合併してできた新しい市です。

市の基本コンセプトは合併した3つの地域の特色を重要視しています。
1.「日本のエーゲ」牛窓
2.「竹久夢二」の生誕地邑久
3.名刀「備前長船」の長船
それぞれの特色を生かし町作りをしていました。

今回はそのなかの地域の遺産名刀「備前長船」を使った観光行政を視察しました。
日本刀は単なる武器でなく、芸術であり、歴史であり、文化であることを主旨として施設が作られていました。
そこは、単なる観光施設でなく、工房の趣です。
日本刀は完全なる分業で成り立っており(鍛冶屋、研屋、さや屋等々です)、それを1箇所でまかなっているところは、全国でも珍しく愛好家が訪れるそうです。
そういった環境の中で、若いマイスターが育ち、伝統を伝えていく姿を見ることができました。

また熱心な学芸員がおられ、熱意をこめて説明をしてくれます、おかげで日本刀についてちょっとした知識(本で読んでもなかなか知ことができない)を得れました。

自転車については「bike biz」として市全体で取り組もうとしています。
通勤の手段として自転車を進めたり、自転車通勤手当を提唱したりしています。

またお金のかかる新たな自転車道を作るという考えでなく、今ある道路を徹底的に検証していこうと考えていました。
その中で、自転車に乗って楽しい工夫や実際経費に反映する「カーボンオフセット」の考えを取り入れています。

自転車の目線で周囲を美しくしていこうと取り組んでいました。
また九州の福岡と言う地名が、ここの福岡と言う町が由来だとしり、歴史の不思議さを感じることができました。

明日は尾道移行を紹介します。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ドキュメンタリー・フォト・... | トップ | いいぞ!妻高校サッカー部 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事