西都モノクローム

西都大好きな市議会議員が、徒然なるままに街のこと、写真のこと、空手のこと語ります。

行政調査行きました

2019-08-25 00:07:29 | 日記
2019 8/21~23 行政調査
産業建設常任委員会で行政調査に行ってきました
調査先は北海道の東神楽町と東川町です
さてもう12年前の事です、神奈川県相模原市で日本の写真の町大集合と言う催しがありました
その時選ばれた町は相模原市・酒田市・周南市・宮崎市・そして東川町の5つの市町でした
宮崎市が選ばれ、宮崎市の代表として私が行きました
なぜ私が行ったかというと
芥川仁さんという写真家が「ドキュメンタリーフォトフェスティバル宮崎」という日本では希有なフェスを行っており、またそのフェスが日本写真協会の地域振興賞(大変名誉のある賞)を得ることが出来ました
そういったことで相模原から招待を受けたのですが、芥川さんの予定がつかず、代わりに私が行くことになったのです
相模原に行ったらレセプションがあり、開会式、表彰式(写真公募展も開催)基調講演、そして全国の写真の町でのパネルディスカッションが行われました
その時宮崎市以外の市町村の写真に対する取組の熱意にビックリしました
特に主催地の相模原市は市長以下職員幹部がずらりとそろい、予算規模からやっていることから驚き物でした
ドキュフォトも宮崎市から助成金をいただいていたのですが、その額は数十万
勿論行政として他にフェスティバルを援助することもなく、我々の手弁当と芥川さんの写真に対する思いだけで運営してきましたから。でも私はそれが普通だと思っていました
毎回大赤字でした(でも今は永友啓一郎さんが引き継いで行っています)
そんな中宮崎市以外の市町村の取組は行政が主導で「写真」を地域振興や文化隆盛のツールとしていました
他の市町は予算の桁が2つぐらい違います
特に町である東川町の(私に言わせれば)常軌を逸した取組には驚愕でした
東川町を代表して話されたのは当時町の特別対策室長の山森敏晴さんでした
1985年から写真のまちを宣言した、人口7700人(2007年当時)だがまちづくりと教育を二つの柱において(その根本に写真を位置づけ)町の発展を行っている、また写真になって恥ずかしくない町を目指す、写真を通して国際交流、教育(写真甲子園)を作りあげるなど、当時の私はその熱意に刺激を受けました

東川町はあれから12年今どんな町になっているんだろう、いつかはこの目で見たいと思っていました
そこで市議会の行政調査として希望を出しました
勿論産業建設常任委員会の調査ですから、所管外は調査できませんが、まちづくりの方法論として希望をしました
調べてみると東川は人口が増えていました(8300人超)、山森さんが言われたビジョンが実現されていました
また同じ近郊に東神楽町があり、ここも人口増加率10.1%と全道1位の町がありました、ここは「花の町」として著名なところです
少子化、人口減、消滅都市などとネガティぶな将来像が地方都市でささやかされている現在
この二つの町の秘密を学びたいと思い委員会全員一致で決定しました
で実際私にとっても素晴らしい学びと気づきを得た調査でしたし、他のメンバーにとっても同様だったようです
ある長老議員は長年の町で今回がもっと得るところが多かったと言っていたほどでした
この調査は各委員が色々な面で市や市民に還元してくることになると信じています

私もとにかくまず一般質問の中に織り込んでいきたい、要望していきたいと考えています
私の心にとまった、キーワードを少しここに書きます
(東神楽町)
・「花の町」は観光局向けの物でなく、町民の環境衛生を向上させたいという純粋な思いから取り組んだ
・人に住んでもらうためにどうすればいいか、他の町と対比しながら取り組んだ
・特に他市の欠点を除いて取り組んだ、決定的な違いを見つけていかねば住宅政策は無理(他市町村のまねをしたり同じ事をしていたらダメと言うこと、独自な施策を汗をかきながら創っていく)
・農業が経済的に成り立つような施策を考えていった
・町民への支援で花苗の生産供給を行う育苗センターを設置
・町民との意識の乖離が起こらないように(行政の独りよがり)、取り組んだ
・住宅開発は黒字化している
 
 
 
 
 
(東川町)
・水が美味(上水道無し)
・東川は旭川のベッドタウンを目指していない、昼人口が夜人口より多い

・教育と医療があって人は住む
 

・住民が文化に触れる環境を創ることは行政の役目、そしてそれは住民にとって誇りとなる
 
・宅地造成には厳しい規範を作り、町並みの統一感を出した(塀を禁じたり、土地と建物の面積比、建築物の色や素材)
・行政主導の計画的な宅地造成

・国際交流に特に力を入れた
・飲食店やセレクトショップなどお店が楽しい、若者が住みたくなり、来たくなるまちづくり
・職員にはなるだけ海外に行ってもらい、気づきを得て欲しい(これは大事な考えです)
 

・行政マンは営業マン、写真の町、国際交流などを行うためにメーカーや行政廻りを熱心にやっている(ある職員さんが東川町はブラック企業ですよ・・と笑みを浮かべながら言いました)
ほかまだいろいろと学びました、これを早く自分の体にしみこませて議員活動に活かしていきたいと考えます
とても良い視察が出来ました(北海道の食べ物もおいしかったし・・・)
 
 
コメント
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