大津波の続編です。
三陸沿岸は有名なリアス式海岸で、鋸(のこ)の刃のようにギザギザです。
そのような地形は津波を増大させるといわれていました。
今回は正に2倍も3倍も大きくなりました。
襟裳岬で3.5mですから直近の三陸沿岸に、10mを超える津波が押し寄せたに違いありません。
その津波が狭いところに入り、20m、30mになったようです。
もともと津波に弱いところですから、対策は十分とられていました。
過去の経験から高さ10mの防潮提を備えていたところを、津波ははるか上を超え民家を押し流しました。
そしてその防潮提を粉々に砕き、家屋や人と共に引いていったのです。
数年前に起きたスマトラ沖地震による津波の映像を見て驚いた記憶があります。
今回の震災は、リアルタイムでものすごい映像が流れてきました。
防潮提を乗り越え民家に襲いかかる津波、静かに農地を飲み込みながら盛土上の道路に激突する津波、とても水がなせる業とは思えない凶暴さです。
この津波は原子力発電所をも襲いました。
原発はきっと、この巨大地震には耐えられたのだと思います。
支障は生じたのかもしれませんが、少なくとも今回のような大事故には至らなかったと思います。
原発は大きな地震の際に安全装置が働いて自動停止します。
大きな地震の際、停電になることが多いのです。
停電になることを想定し、自家発電施設の設置が義務付けられています。
今回は津波が原発施設を水浸しにし、命の綱の自家発電機を使い物にならないものにしました。
停電になり自家発電設備が使えなくなると全ての終わりのように思いますが、さすが原発です。
燃料棒が出す熱を利用した、冷却水を循環させる仕組みがあったのです。
でも今回の場合、その仕組みが不十分で炉を冷やす能力が足りませんでした。
時間が経つにつれ炉内の温度が上がり、それにつれ冷却水の温度も上がり、蒸発により水量が減少してきました。
・・・
振り返ると大きな問題が2点窺われます。
自家発電設備が水に浸かってしまったことです。
想定外の津波なのは間違いありませんが、水没すると使い物にならなくなる性格なものですから防水の工夫が必要でした。
燃料棒が出す熱を利用した冷却水を循環させる仕組みが十分機能しなかったのは、このような状況が起こるわけが無いとの甘い考えがあったように思います。
いまさら言っても仕方が無いのかもしれません。
しかし、全てを想定外の災害のせいにするのはとても危険です。
三陸沿岸は有名なリアス式海岸で、鋸(のこ)の刃のようにギザギザです。
そのような地形は津波を増大させるといわれていました。
今回は正に2倍も3倍も大きくなりました。
襟裳岬で3.5mですから直近の三陸沿岸に、10mを超える津波が押し寄せたに違いありません。
その津波が狭いところに入り、20m、30mになったようです。
もともと津波に弱いところですから、対策は十分とられていました。
過去の経験から高さ10mの防潮提を備えていたところを、津波ははるか上を超え民家を押し流しました。
そしてその防潮提を粉々に砕き、家屋や人と共に引いていったのです。
数年前に起きたスマトラ沖地震による津波の映像を見て驚いた記憶があります。
今回の震災は、リアルタイムでものすごい映像が流れてきました。
防潮提を乗り越え民家に襲いかかる津波、静かに農地を飲み込みながら盛土上の道路に激突する津波、とても水がなせる業とは思えない凶暴さです。
この津波は原子力発電所をも襲いました。
原発はきっと、この巨大地震には耐えられたのだと思います。
支障は生じたのかもしれませんが、少なくとも今回のような大事故には至らなかったと思います。
原発は大きな地震の際に安全装置が働いて自動停止します。
大きな地震の際、停電になることが多いのです。
停電になることを想定し、自家発電施設の設置が義務付けられています。
今回は津波が原発施設を水浸しにし、命の綱の自家発電機を使い物にならないものにしました。
停電になり自家発電設備が使えなくなると全ての終わりのように思いますが、さすが原発です。
燃料棒が出す熱を利用した、冷却水を循環させる仕組みがあったのです。
でも今回の場合、その仕組みが不十分で炉を冷やす能力が足りませんでした。
時間が経つにつれ炉内の温度が上がり、それにつれ冷却水の温度も上がり、蒸発により水量が減少してきました。
・・・
振り返ると大きな問題が2点窺われます。
自家発電設備が水に浸かってしまったことです。
想定外の津波なのは間違いありませんが、水没すると使い物にならなくなる性格なものですから防水の工夫が必要でした。
燃料棒が出す熱を利用した冷却水を循環させる仕組みが十分機能しなかったのは、このような状況が起こるわけが無いとの甘い考えがあったように思います。
いまさら言っても仕方が無いのかもしれません。
しかし、全てを想定外の災害のせいにするのはとても危険です。