アナーキー小池の反体制日記

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#1923 表日本と裏日本

2016年04月13日 | 国内の話題
お約束の”明日の仕事に役立つ”新シリーズです。

日本は、昔から国を大きく分けた場合の呼び名を持っていましたが、時代の変遷とともにその呼び名が大きく変わってきているのです。

ボクが小中学生の頃、表日本と裏日本という言い方をしていました。
太平洋側を表日本、日本海側を裏日本と呼んでいました。
学校の授業でも習いましたし、教科書にも載っていました。

太平洋側と日本海側とでは気候がずいぶん異なり、特に日本海側では冬季間、雨や雪ばっかりで晴れることが無いと、力を入れて教えている教師がいました。
だから日本海側は裏なのだ、太平洋側は晴れているので表なのだ、と言わんばかりです。
当時ボクは太平洋側に住んでいましたし、その教師も太平洋側にだけしか住んだことがなかったのでしょう。

全国的に、そんな変な先入観を持たれる、との意見が出てきたのでしょう。
いつの頃からか、表日本と裏日本との言い方はなくなり、代わりに太平洋側と日本海側、と呼ぶようになりました。

・・・
ずっと昔の聖徳太子の時代の前から明治中期まで、日本海側を内日本、太平洋側を外日本、と呼んでいたことを知っている人って少ないと思います。
当時の交易の相手国は中国と朝鮮です。
もっぱら日本海を輸送船が行き来していたのです。
国内の海上輸送も、北前船をはじめとする日本海ルートが中心でした。
太平洋を渡ってくる外国船なんてほとんど無い時代でしたし、太平洋は波が荒いため、国内の海上輸送も太平洋側は陸伝いの小規模なものしかありませんでした。
(もちろん、江戸時代の鎖国時は中国や朝鮮との交易もわずかなものになりました)

・・・
時代とともに、どんなものも変わります。
千数百年もの間、日本海側は日本の交易の中心でした。
そして、交易の中心が太平洋側に代わったのですが、まだたった百数十年です。
この先も形態が変わり、きっと呼び方も変わることでしょう。

次回は、東日本と西日本です。

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