アナーキー小池の反体制日記

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#1285 生物のエネルギー源

2013年09月25日 | 自然と環境
昔、全ての生物は太陽のエネルギーにより生きていると言われてました。
ところが何十年か前に、太陽エネルギーを必要としない生物がいるのが確認されました。
深海底にある、熱水噴出孔に多数の生物が生存しているのが確認できたのです。
海底下にある火山の噴火口です。

その中には酸素を必要としない、熱水噴出孔から噴出する硫化物をエネルギー源とする微生物もあり、生命誕生はこの熱水噴出孔ではないとの説があるほどです。
生物の誕生は、高温・高圧が最適とされ、深海底の熱水噴出孔付近がぴったりだと言うのです。

近年、深海底の熱水噴出孔付近だけではなく、岩盤の深くにたくさんの微生物が棲(す)んでいることがわかりました。
ボクたちの感覚では岩盤に生物が棲めると思えないのですが、微生物の目を通して岩盤を見ると、それはスポンジのように無数の穴が開いているのだそうです。
その岩盤に棲む微生物は、地下数百mからマントルに近い数十kmの間に生息します。
その深度に太陽の熱は到達しません。
彼等が求める熱は、マントルが発するものです。

微生物と侮(あなど)るなかれ、岩盤内に生息する微生物の総体重量は、地表や海中に棲む生物の総重量に匹敵するのだそうです。
地下深くにボクたちが知らない、微生物の世界があるなんて驚きです。

地球の歴史を紐解(ひもと)くと、生物が誕生してから何度も、地球全てが長い期間、氷に覆われたり、灼熱に覆われたことがわかっています。
でも、生物は途切れることなく生存を続けています。
深海底の熱水噴出孔や深岩盤層に棲む微生物が、生命の糸を切らさなかったのです。
かつ、この大絶滅が次なる大進化の起爆剤となったというのですから、不可思議千万です。

ただ、6千5百万年前の恐竜絶滅の要因になったといわれる隕石の落下による大異変は、地球全てが長い期間氷に覆われたり灼熱に覆われたのと異なります。
地表・水中の多くの種が失われましたが、高等生物の少しは生き延びたのです。
そのおかげで、ボクたちヒトも生まれたのです。

ボクたちは、大絶滅を生き抜いてきたその末裔なのです。(その割りにひ弱ですが)

ボクの認識不足で、間違いがあろうと思います。特に、太陽エネルギーを必要としない生物について疑問を持っています。
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