つきのこ的徒然日記

見たこと感じたことを徒然なるままに。
わがまま自由気ままにゆったりと・・・。

あぁ~~、美しき「「玉さま天女」 羽衣

2007-10-17 08:12:15 | 歌舞伎
先日、十月大歌舞伎昼の部に出向く。10月に入り3度目の歌舞伎鑑賞です。

お目当ては玉三郎さんの「羽衣」です。

その前に「赤い陣羽織」「恋飛大和の往来」の芝居があったのですが、
ほとんど寝てました。

大いに興味があった玉さまの「羽衣」

それは、今現在も続いている私の稽古の曲「羽衣」クセ。
7月からまだずっとお稽古しています!
基本中の基本ということで師匠は徹底してご指導してくださっている。
私は師匠のスピリットをいただいていると感じている。←すごくうれしい!
少しでも師匠のように完璧に舞えるようになりたい!

ここ数ヵ月、私の脳の中は「羽衣」の乙女、天人が舞っているのです。

てな、わけで余計に

玉三郎さんの「羽衣」拝見したかったのです。←えへっ、言い訳^^;

チラシには「羽衣伝説」をもとに、能の風情も取り入れた
新たな振り付けによる舞台と書いてある。興味大有りです!

伯竜は片岡愛之助さん。きりっとした男前の漁師でした。
当然のことですが、歌舞伎なので化粧してまげもある伯竜です。

伯竜が美しい衣を見つけ、持ち帰ろうとすると
天女が現れ、どうか羽衣を返して欲しいと懇願します。

ストーリーはお能と同じで、
衣を着たのち、天に帰ってしまうのではと危惧する伯竜に、

「いや疑いは人間にあり。天に偽りなきものを」と、
「玉さま天女」は、はっきり申します!!

そして、しばらく能の序ノ舞が続きます。
すり足、サシ、ヒラキ、大左右、他、完全に能の型です。

お友人の観世清和さんから教わったのかしら・・・・?

「浦霞、たなびきにけり・・・・・・・・・(かなり大幅に省略したお囃子の謡)・・・・・
霞にまぎれて失せにけり」

この謡と囃子ときには、「玉さま天女」はすでに歌舞伎の踊りになっていました。

あぁ~、観客すべての方が、目が釘付け状態になっていました。

ほんとにお美しい「玉さま天女」、時間が止まってほしかったくらいです!

玉三郎さんの踊りは、いつ観ても時間感覚をなくしてしまいます。

お能は「面」をつけることによって、この世の人ではない天人を
演じることが可能になります。お能より素が出ている歌舞伎、
人間界でない天人を演じることが出来るのは、
玉三郎さん以外に考えられないなぁ~とつくづく思いました。

私は帰りに「玉さま天女」のブロマイド買っちゃいました^^;
お恥ずかしいことですが・・・・。