マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

マイクロソフトアカウントパスワード対応

2015年12月21日 08時47分12秒 | つうしん
朝一にパソコンを立ちあげて、書き溜めていた記事をブログにアップする。

ほぼ毎日の日課。

ようやくノートパソコンも動き出した。

この日もそうしておこうと思って朝食を摂ってから出かける前の日課作業に入る。

電源をあげるが昨日までの映像は出力ではない。

昨日までは何のアクションを求めるものも出ずにメニュー画面が出てきたが、この日は違った。

なんと、マイクロソフトアカウントパスワードを求める画面が出たのだ。

パスワードなんてものはHDDの中にあるメモしかない。

立ち上がっていないから見ることは不可能だ。

どうしようもなく諦めて仕事に向かった。

帰宅後、なんとかしなければと思って出てきたパスワードをどうするか考えてみた。

とりあえずタブレット端末でパスワードを忘れた場合の対処を探してみるしかない。

手がかりはhttps://account.live.com/resetだった。

キーインして開いてみる。

名前、住所、電話番号は入力できるがメールに初めて入れた内容を書け・・覚えているわけないでしょ。

どうしようもない伝達にあきれ返る。

メールは受信したものの、まだ発信はしていない。

他にも何かがあったが該当する情報は持ち合わせていない。

諦めてノードパソコンメーカーのゲートウエイに相談してみる。

ネットができないから電話相談だ。

何度かトライして電話が繋がった。

担当者に事象を伝えた。

返ってきた答えはリカバリーで初期設定に戻す、である。

立ち上がって3日目であるが、元会社の人が送信してくれたメールから画像を取り出していた。

それはパソコンのマイピクチャに収めていた。

取り急ぎであったのでそうしていた。

リカバリーをすればそれは消える。

ましてやマイクロソフトOfficePersonal2013のダウンロードインスト-ルは2時間もかけた。

やり直しは避けたい。

こうなれば知人に頼るしかない。

そう思って電話をしたら受けてくれた。

夕方、訪れた知人宅には数人の知り合いもおられた。

久しぶりの顔合わせである。

つもる話しは後回し。

用意してくれたパソコンに使っていたハンディ型のHDDを繋げてみる。

ウイルスワクチン処理をしているHDDはウイルスをもっていない。

大丈夫だ。

出力されたワードで書いたパスワードメモが出てきた。

紙に書いて持ち込んだノートパソコンに投入する。

無事に立ち上がった。

感謝、感謝の知人たちに厚く御礼を申し上げる。

今後のことを考えて控えたパスワードメモはノートパソコンに貼っておいた。

自宅に戻って電源立ち上げる。

先ほどメモったパスワードを入力する。

難なく立ち上がってほっとした。

日課のブログも記事を投稿した。

フエイスブックにこれまでの経緯をアップした。

(H27. 3. 9 記)

マイクロソフトOffice2013購入

2015年12月20日 08時47分14秒 | つうしん
この日は完全なる休日。

仕事も取材もない。

じっくり腰を据えて新規パソコンの設定の日とする。

慣れないWIN8.1のメニュー画面。

ファイルを開けるのは判ったが、移動やコピーの方法が判らない。

XPではメニューにあったがWIN8.1ではどこにあるのかさっぱり判らない。

見当たらないのである。

コピーはバックアップ。

ワードやエクセルで作った資料外付けHDDにバックアップしたいが見当たらないことに困ってしまう。

仕方ない、判るまでは毎回名前を付けて、当該の同一ファイルにバックアップせざるを得ない。

4日間もアップできていなかったブログに久しぶりの書き込みで再開する。

空白の日が生じたのはブログを開設した平成17年8月以来、はじめてのことだ。

毎日アップを目指していたブログ。

実は一週間に亘って空白があった。

やむを得ない自身の病状で入院・手術をしたことがある。

平成21年6月のことである。

入院先にはパソコンは持ち込めない。

術後退院した日から再開するのであるが日付けを遡って繋げていた。

いわゆる騙しである。

それはともかく、ウイルスワクチンソフトはノートン。

動いているような感じもするが何も表示されない。

無線LANのランプがチカチカしているので動いていると思うのだが・・・。

ふっと出力したメッセージ。

インストールが失敗したのか再起動のメッセージが出た。

命令に従わざるを得ない。

再起動すれば「セキュリテイパックのアクティブ化」が出た。

なんだか判らないが「今すぐアクティブ化」する。

メールアドレスはヤフーのアドレスを指定した。

Acerも同様にヤフーのアドレスでID設定をした。

これらは今まで通りに外付けHDDにメモして書き残す。

ここからは今まで使っていたマイクロソフトOfficePersonal2007をCDでインストールする。

WIN8.1でも支障なく動作するとジョーシン富雄南イオンタウンの店員さんから伝えられていた。

再インストールの際にはマイクロソフトOfficeのライセンス認証は音声指示でしたほうがいいと云っていた。

ネットで探し出したマイクロソフトの電話番号。

架けてみる。

製品は「2」とかアナウンスされるが、よう判らん。

何度かトライして担当者がコールされた。

なんやらパッケージとかCDのネーミングの色とかCD版の色とかを問われる。

返ってきた声は「これは一体型につき再認証はできない」である。

パッケージや使用許諾書に書いてあると一点張り。

パッケージにはそういうことが書いていない。

壊れたパソコンはOfficeがセットされたプリインストール一体型であるから対応しないというのだ。

不親切な文面では理解できない。

今後は素人でも判るように表現されたいと願って電話を切った。

こうなればあらためて新規のパッケージを購入するしかない。

そう思って出かけたジョーシン富雄南イオンタウン。

店内に置かれてあったマイクロソフトOfficePersonal2013を探し出す。

あったパッケージには2台まで使えると書いてある。

製品は税抜きで29,800円であるがジョーシン会員割引で10%オフ。

僅かだが助かる。

パッケージにはCDが付属していない。

ネットよりダウンロードするらしい。

パッケージの中身は紙説明書が数頁。

同梱にプロダクトキーを書いてあるカードがある。

万が一の場合は再インストールするバックアップするファイルを入手しなければならないが有償である。

コスト削減をしたパッケージにバックアップを有償するというマクロソフトの商法はなんでも金を取る主義になったのかと思った。

インターネットSETUPを出力して25文字のプロダクトキーを入力する。

マイクロソフトのアカウントを作成するには名前、住所、電話番号までが要求される。

送られてきたメールに返ってきたセキュリテイコードは「4530」。

メッセージにある部分をクリックする。

それを確認してから、あらためてアカウントパスワードを入力する。

これでセットアップが完了した。

「ようこそ」画面でインストールするも有効期限切れで実行されずにエラー。

再度、プロダクトキーの入力画面に戻る。

しばらくすればダウンロードインストールが動き出した。

けっこーな時間がかかる。

97%表示が出たころだ。

「もうし訳ございません。接続している回線の速度が遅いため、この操作にはしばらく時間がかかる可能性があります」と出力した。

まいったわ、である。

テレビの一時間番組が見終えるぐらいの時間がかかるダウンロードインストールに根負けしてしまいそうで、思わずCD版に戻せと云いたくなる。

コストセーブしたマイクロソフトの手段に辟易する。

顧客満足度は1%もないと思った。

ダウンロードインストールは64%になっていた。

「このページで一定時間操作がありませんでした」と表示される。

セッションがタイムアウトした。

アカウントページで戻るにして「更新」をクリックせよと出る。

無線LANはずっとチカチカして動いているようだ。

いったいどうすりゃいいのだ。

始まって1時間も超えたころに90%表示。

「新しいOfficeへようこそ」が出た。

ライセンス条項をじっくり読んだがどこにも「2個まで」とかいう文字表示はない。

サインを求められてメルアドIDとパスワードを入力する。

出たのはゲートウエイのタイムアウト。

なんのこっちゃだと思ったが無視した。

早速、ワードを起動したら自動的にインターネットのライセンス認証に移った。

認証は自動に行われたようだ。

「診断」を実行してメールのアウトルックメールアカウントに名前やメールアドレス(KCN)を入力する。

パスワードはKCNが指定するコードを入力した。

「暗号化された接続はできない」という表示が出たが、暗号化されてなければ「次へ」である。

POP3が設定されて完了したアウトルック。

ようやくここまで設定ができたことに何時間費やしたことか。

(H27. 3. 8 記)

ゲートウエイNE512-F14Dをゲット

2015年12月19日 09時43分28秒 | つうしん
三輪の成願稲荷神社取材を終えて自宅に戻った。

注文していたゲートウエイNE512-F14Dが入庫したという連絡はなかった。

しばらく間をおいてジョーシン富雄南イオンタウンに出かけた。

つい先ほど届いたという。

会員サービスで3千円を割り引いた35,664円はクレジット支払い。

貯めていたポイント753pで少し安くなった。

同時に注文していたサンワサプライのUSB-HUB255SVも買って合計で税込39,337円だ。

梱包を解いてノートパソコンを取り出す。

黒光りのノートパソコンは薄い。

蓋は開けにくい。

ゲートウエイの説明書はたったの一枚。

英語もあれば中国語で表記しているので読めない。

よくよく見れば日本語も書いてあった。

図面に沿って接続した電源コード。

バッテリーランプが青色になるまでしばらく待つ。

充電できるまで待つ。

マウスをUSBポートに接続して電源をオンする。

しばらくして画面が出力された。

地域言語は日本語、レイアウト、MicrosoftIME、タイムゾーンは大阪など設定をしていく。

出力されたライセンス条項はさらっと読んで同意する。

WIN8.1およびAcerエンドユーザーを使用許諾する。

アンチウイルスソフトはノートンだ。

Eメールアドレスを指定してパーソナル設定をする。

PC名はこれまで通りのマネジャーだ。

無線LANを感知してオンライン接続の番号が出力される。

受信アンテナが一番高い無線LAN機械固有番号(SSID)である。

次は32桁のセキュリテイコードだ。

入力しようにもコードは覚えていない。

メモに残しているがHDD内。

見ようにも見れない初期設定段階。

作業をそのままにして購入店のジョーシンに向けて車を走らせた。

店員さんに尋ねたセキュリテイコード。

無線LANの機械横か裏面に書いてあるという。

我が家の無線LANはブッファロー製のG54エアーステーション。

平成17年12月に購入した優れもの。

機器上部にあるAOSSボタンを押すだけで認識される。

セキュリテイコードなんてものは記憶にない。

困ったことになったと伝えたらそれは機械に書いてあるというのである。

自宅に戻ってセキュリテイコードはどこにあるのか探してみたが見つからない。

困ったことである。

このような状態であると今度は電話をかけてジョーシン店に尋ねた。

出てきた店員さんは判らなければ「スキップ」を押して続行してくださいという。

そういうことか。

立ち上がればHDDを繋げられる。

そう思って続行する立上作業。

お使いのアカウントが出た。

ユーザー名もマネジャーとしたかったが、同一名称では受け付けられない。

仕方なく2015マネジャーとした。

のちのちセットアップした年代がこれで判る。

「こんにちは」が出力されてパソコンのセットアップが始まった。

ストアから新しいアプリをさらに入手できますと出てくる。

「アプリをインストールしています」が表示した。

背景の色がいろいろと変化する。

「最後の処理をしています」が出ている間も背景色がチカチカと変化する。

その間、「PCの電源は切らないで・・」だ。

続いて「アプリの製品を準備しています」。

AcerIDでサインアップせよというメッセージが出力されたが、まだないのでパスする。

ノートパソコンの左下にある旗のような四角い窓が四つあるマークよりメニュー画面を出す。

これでHDDが繋げられる。

IDやパスワードに記憶がないセキュリテイコードも記録していたHDDはHD-DPMU2。

USBポートに接続したら認識してくれた。

旗マークを右クリックすればエクスプローラーメニューが出る。

それをクリックしたら表示されたHD-DPMU2。

記録していたワードを開けば自動的にKingSoftOffice2013のワードが動き出す。

大切なメモを探す。

書いてあったセキュリテイコードは32桁。

紙面に手書きしてひとまず完了とする。

電源をオフして再度オンする。

パソコンは立ち上がった。

ここでネットワークを接続する。

Wi-Fiのアドレスが検知されてクリックする。

自動的に接続する。

ネットワークセキュリテイキー要求に対して32桁のセキュリテイコードを一つ一つ確かめながら入力したらエラーで弾かれた。

ふっと思い出した。

平成23年10月14日に行ったネット回線の切り替え工事。

モデムを適応型に替えた際に行ったセキュリテイコードは判りやすいように13桁に設定していたのだ。

そのこともメモに書き残していた。

それを入力したらセッティングができた。

バンザイであるが、接続されないと返ってくる。

無線LANのAOSSボタンを押しまくった。

上部の黄色いランプが点灯するが検知しない。

おかしいのでは、と思って電源をオフ/オンした。

何度かトライしていたら接続ができた。

これでインターネットが立ち上がる。

クリックすればMSNが立ち上がる。

Gooも出してみた。

左側にお気に入り列も出してみた。

いろいろなアイコンがあるが、慣れない画面にどこになにがあるのか悩ませる。

外付けHDDやUSBなどは買ってきたサンワサプライのUSB-HUB255SVに繋げてみるがどうも怪しい。

接続できたと思ったHDDやUSBが消えるものがある。

なんやかやして2個を接続して作業を続行する。

インターネットエクスプローラーでGoo、Yahoo、フエイスブックやグーグルを探し出してとりあえずお気に入り入り。

グーグルクロームもインストールした。

それにしてもだ。

WIN8.1のリッチテキストはどこにあるのか。

探してみるが見つからない。

あれやこれやでメニュー画面の中のアプリにたどり着いた。

そこにあったワークパッドやメモ帳、ペイント出力がXPと違っていて困惑するWIN8.1のメニュー・アプリである。

今夜はひとまずここまで。

フエイスブックの知人に受賞祝いのメッセージをコメントしてパソコン一日目を終えた。

(H27. 3. 7 EOS40D撮影)

成願稲荷神社の三月初午

2015年12月18日 07時45分11秒 | 民俗あれこれ(ハタアメ編)
新暦三月の初午の日に初午祭が行われ、参列者に昔懐かしいハタアメ(旗飴)を配られると知って出かけた桜井市三輪の成願稲荷神社。

大神神社の神宮寺の一つである浄願寺の鎮護社として正応三年(1290)に創始されたと伝わる。

成願稲荷神社はかつて大字高宮の氏神社であった。

大神神社の神職がいうには昭和40年に大神神社末社として移管したそうだ。

石灯篭に「稲荷社 享和三年癸亥(1803)九月吉日 寄進壽七」。

台座に「石工 佐保庄村儀助」の刻印が見られる。

奈良県内で佐保庄といえば天理市の佐保庄町。

機会があれば関係性を調査したいものである。

三月初午祭の神事に大神神社の神職が参進する。

参集した人たちは大字高宮と馬場。

この日は30数名の一般参賀など大勢の人たちが参拝する。



修祓、祓えの詞、斎主一拝、献饌、祝詞奏上など神事が行われ、巫女さんによる浦安の舞も奉納される三月初午祭。

雨天を想定して立てたテント内の人たちは大字高宮・馬場。

玉串を奉奠される。

周りを囲んでいるのは一般参賀者だ。



本殿社横に置いてあったハタアメ。

藁束に挿している。

ハタアメは五色の幟旗。

委託した業者が製造したものである。

透明な包みで飴を覆って藁束に挿す。

この作業は大神神社の神職によって行われただそうだ。



斎主一同が退儀されたあとに一般参賀者へハタアメを一人一本ずつ配られる。



大神神社広報によれば、かつてはお稲荷さんを祀っている家や商店は初午の日に飴を神棚に奉ったのち、付近の子供たちやお客さんにふるまう風習があったと伝える。

幟旗には商店の名前が書かれていたものがあったそうだ。



ちなみに大神神社神職のご厚意でいただいた五色のハタアメは帰ってから旗を広げて並べてみた。

(H27. 3. 7 EOS40D撮影)

次機種のノートパソコンを求める

2015年12月17日 13時58分58秒 | つうしん
データ復旧サービス社への手配と並行に次機種ノートパソコンを探す。

以前に買った量販店はジョーシン横田店。

我が家から20分もかかる。

その後にできたイオンモール大和郡山店にもジョーシン電機がある。

横田よりも近い10分間の距離。

そこよりももっと近いのは富雄南イオンタウン。

ここにもジョーシン電機がある。

車で走ってわずか2分間の距離だ。

店内に展示してあるパソコンはいろいろあるが狙いのメーカーはただ一つ。

ゲートウェイ社製品である。

WIN7かWIN8を探してみる。

何台かが展示してあった。

一つはWIN8.1のNE512-F14Dだ。

KingSoftOffice2013が付いて35,800円。

二つ目は同じくWIN8.1のNE51-A14D。

マイクロソフトOffice2013が付いて47,000円。

三つめはWIN7のNE572-N14 D7で38,800円。

悩ませる機種選定である。

店員さんにWIN7がいいのか、それともWIN8がいいのか尋ねてみた。

今年の秋にはWIN10が発売される。

WIN7であれば次元がまたまた離れる。

勧められてWIN8にした。

WIN8とWIN8.1の違いはないにか。

操作性を考慮してWIN7により近いメニュー画面にしたというのだ。

四角い旗マークが左下にある。

それを右クリックすればほぼ今までどおり。

WIN8.1であるが、タブレット端末のように画面をスライドさせる機能はない。

そういう仕様はまったくいらない。

画面を触るには重い腰を上げなくてはならない。

そんなしんどいことはしたくない。

家にはXP時代に使っていたマイクロソフトOffice2007がある。

箱に入っていたから使えるであろうと判断した。

KingSoftOffice2013は内蔵されているがまったく使うことは考えない。

不要であればアンインストールすればいいのだ。

そう思って決断した購入パソコンはWIN8.1のNE512-F14D。

明日6日から始まるジョーシン会員サービス。

3万円以上であれば3千円の割引がある。

あるにはあるが、翌日でなければならない。

在庫を調べてもらったら7日には着くという。

購入日は7日であるから会員サービスは受けられるという。

これで決まった割引特典で実際の税込み価格は35,664円になった。

ほぼ税抜き価格になったが問題はUSBの数だ。

電源が壊れたゲートウェイML6020JのUSBは四つ。

当然ながらUSB2.0対応である。

ところがNE512-F14DのUSBの数は三つ。

二つは2.0対応だが一つは3.0対応である。

データ復旧HDDは3.0対応。

速度が早いからそれを繋ぐ予定である。

2.0は二つ。

うち一つはマウスである。

残りは一つ。

絶対数が足らない。

これまで使っていたハブポートは4ポート。

我が家には筐体型のHDDが3台ある。

ハンディ型は2台だ。

これらをすべて繋げたい。

そう思ってUSBが多数繋げられるハブポートを探す。

最大が7ポート。

並んでいた製品は3.0対応と2.0対応があるが2.0対応に決めた。

製品はサンワサプライのUSB-HUB255SV。

値段は税込みで3,673円である。

支払いは7日にした。

(H27. 3. 5 記)

電源が落ちこみ気分も落ち込んだゲートウェイML6020J

2015年12月16日 12時00分51秒 | つうしん
大和郡山市小林町の新福寺で行われたオコナイ取材を終えて帰宅した。

この日は午前中に田原本町の蔵堂で行われた薬師さんの将軍さんも取材していた。

昼食はトライアルで買ってきたあられ天丼を持ち帰った家で食べていた。

新福寺のオコナイが始まるまでの数時間はカメラに収めた記録写真のダウンロードやデータの整備をしていた。

作業のすべては平成20年8月3日に購入したゲートウェイML6020Jだ。

それまでは筐体のソニー製パソコンだった。

行事など画像データはとても多い。

一年間で200以上の行事を取材している。

記録データはすべてがJPEG仕様。

パソコン容量から考えてとてもじゃないがRAW仕様は容量的にも変換作業に無理がある。

収録した画像は関係先にパソコンを持ち込んで検証する場合がある。

講演をする可能性もありノートパソコンに切り替えていた。

ML6020JはXP仕様。

ビジネスマン時代から使っている仕様はとても使いやすいがXPのサポートは平成26年4月に終了した。

このころから機種をWIN7かWIN8に切り替えるべく量販店で品定めをしていた。

立上時間も十数分もかかるノートパソコンであるが、いつかは支障がでるかもしれないと感じていたが購入決断はできずにいた。

帰宅して稼動させたままだったパソコンの電源を入れてみる。

反応しない。

おかしいと思ったのは電源ボタンスイッチだ。

内部に落ち込んだままになっていた。

指で押しても動かない。

凹んだままになっていた。

スイッチは復帰せずに陥没状態なのである。

先端が尖がった器具でひっかけて引き揚げようとしたが動かない。

完全な状態で斜めに陥没しているのだ。

頭の中は真っ白になっていた。

ついさっきにダウンロードした貴重な行事写真のデータはパソコン内部に閉じ込められた。

行事は写真だけでなく文章をワード(正確にはリッチテキスト文)で書いている。

情報はエクセルを用いて整備している。

これらは更新の都度にバックアップしている。

携帯電話で収録した動画も同様に外付けHDDにバックアップしている。

そういうクセがついているのだが画像のバックアップは纏めてしていた。

最後にバックアップしたのは1月中旬までだった。

焦りが募りこの夜は悶悶として寝つきが悪かった。

翌日の4日は仕事がある。

パソコンを修理する工房が近くにある。

国道24号線沿いにあるパソコン工房だ。

パソコンの修理ならここだと決めていた。

メーカー問わず、他社製、自作型、ノートパソコンなど持ち込めばワンコインで診断するHPにも書いてあった。

そう思って持ち込んだゲートウェイML6020Jを見るなり「できません」と応対した店員が伝える。

なんとか内蔵するデータを取り出したいと云っても「ノートパソコンは外装を外すこともできない」である。

ノートパソコンは一切対応できないというのだ。

それならそうと案内すべきである。

看板に偽りありと思ったパソコン工房の対応にまいる。

メーカーに問合せをするしかないと返答する。

インターネットで受け付けているというがパソコンはこれ一台。

どうしようもない。

調べてくれたのはゲートウェイ社のサポート電話。

とにもかくも電話をするしかない。

製品番号を伝えたらサポート期間が過ぎているというのだ。

メーカーのサポートは7年間。

ゲートウェイML6020Jを買ってから6年と数か月。

「まだでしょう」と伝えたが修理どころか受付も一切しないという。

どうやら発売してからの7年間のようだ。

いったいどうすればいいのか。

電話応対に出たサポートに泣く泣く申し出たら日本データ復旧サービス会社の連絡先を紹介してくださった。

救われる手段は見つかったが高額になること間違いなしである。

稀に見たことがある自作修理のブログ。

どなたのブログなのか覚えているわけがない。

昨夜、悶悶としながらタブレット端末で同様の電源不具合対応をネット検索していた。

ヒットしたブログ投稿。

電源ボタン周りを小刀かなんかで削り取っている映像が出てきた。

陥没したスイッチを動くようにしたという記事であるが・・・それはしたくない。

安全性を考えて日本データ復旧サービス会社に電話見積もりをした。

救いたいデータはマイピクチャもあればマイドキュメントもある。

それぞれの画像枚数はどれぐらいかの問いに対して60枚、30枚と答える。

さて、Cドライブである。

枚数はおよそ1000枚。

いや、それ以上、もっと多いかもしれない。

伝えられた概算見積もりは14万円から上限40万円。

ゲートウェイ社からの紹介ということで15%引きになるという。

お金に換えられない貴重なデータ復旧。

その場で決断してクロネコヤマト運輸を利用する送付手段を教えてもらった。

壊れたパソコンは崩れない・倒れないように梱包するのである。

思い立ったのはスーパーAコープ。

空箱がいっぱいある。

緩衝材の詰め物も家にある。

こういうときのためにいくつか残している。

ちょっとした隙間は新聞紙をぐしゃぐしゃにして詰めるということだ。

輸送は着払い。

日本データ復旧サービス社が支払う。

指定したFAX番号を伝える。

帰宅したらFAXが届いていた。

指定された宛名を書く。

データ復旧サービス申込書・同意書に氏名、住所、電話番号を記載する。

復旧するサービスにレ点を入れてパソコンを収めた箱に同封する前、念のために電源ボタンを尖がった器具で上げてみた。

ぴょっこと上がった。

ボタンを押す。

電源ランプが点いた。

が、一瞬にして消えた。

何度かトライしたが同じである。

自前の修復は完全に諦めた。

つい先日、講演会場に持ち込んだノートパソコン。

設営ができてから数分後に電源が切れた。

コンセントが外れていたのである。

これははっきりしている事象である。

記憶を手繰ってみた。

そういえば何か月か前のこと、ウイルスワクチンを作動していた時のことだ。

作動中に電源が落ちたのである。

その事象は何度か発生した。

他の作業をしているときも発生していた電源異常。

この段階でいずれはまったく動作しなくなるであろうと判断しておれば・・・。

今更後悔してももう遅い。

一、二度の同事象が発生すれば故障の前兆と認識しなくては・・・。

と思ったがもう遅い。

決断は早めにということだ。

XPのサービス終了に伴って新たにハンディ型HDDを購入していた。

たいがいのデータは保存していた。

いつ壊れるやもしれない恐怖感であったが、数か月も経てば失念する。

怠った結果が高額の支払いを生み出したのだ。手抜きすれば大きな代償が発生することを改めて考えさせられた電源ユニットの故障は今後の使い方に肝を銘じたのである。

翌日の5日。

きっちり引き取りに来たクロネコヤマト運輸。

よろしくお願いしますと見送った。

次の日の6日、FAXが送られてきた。

データ復旧調査が完了した報告書と見積書である。

障害状況は中度の論理障害。

復元の可能性は良好。

そりゃそうだろ。

電源ユニットが故障しただけなので論理障害も影響していないと思っていたが、中度である。

ただし、10%以下の破損データが含まれる可能性があると書いてあった。

データ復旧の見積もり金額は10万8千円。

1万2百円のメーカー紹介割引もあった。

わずかであるが助かる割引価格。

物理障害であればこれの何倍かの見積もり金額になったであろう。

気持ち分救われた。

復旧データは2TBのHDDに収録される納品媒体。

バックアップセット付きで1万9千円。

新たに購入したと考えればいいのだ。

支払いは銀行振り込みもあれば佐川急便のe-コレクトもある。

e-コレクトは代引き手数料がかかる。

一方、銀行振り込みであれば振込手数料がかかる。

振込金額によって手数料がかわる。

差引したらほぼ同一手数料。

e-コレクトなら送付されたときにクレジットカード扱いができる。

現金よりもそのほうが助かる。

助かるのはなんといってもポイントである。

手間なども考えてe-コレクトを指定してFAX申し込みをした。

消費税も入れて総額は12万7百44円だ。

(H27. 3. 3~6 記)
(H27. 3. 4 EOS40D撮影)

小林町新福寺の叩き納めオコナイ

2015年12月15日 12時00分11秒 | 大和郡山市へ
寺伝によれば白鳳年間に役の小角が創建されたという大和郡山市小林町の新福寺。

鎌倉時代造立の薬師如来立像を安置する。

これも寺伝であるが、同寺には平安時代末期の定朝(じょうちょう)作の観音仏もあったそうだ。

地元では近年において併設する杵築神社の拝殿を改築された。

それを機会に新福寺・観音堂も建て替えることになった。

昭和43年の屋根瓦改修の際に発見された棟札によれば、観音堂は元禄九年(1696)に上棟大工小泉六兵衛・新五郎および法隆寺傳兵衛・九兵衛、龍田忠兵衛によって建て替えられたようだ。

320年ぶりに新築されることになった観音堂。



5月に解体する前の最後のお堂で内陣の縁を叩く「オコナイ」行事が行われた。

見納めのオコナイの場を撮っておいてほしいと願われて訪れたのだ。



オコナイに用意されるのはヤナギの木とフジの木。

お札は住職が墨書する。

右に牛頭天王、左は新福寺で、中央に寶印の文字に朱印の宝印が押されている。

朱印は不動明王の姿。

魔除けのお札だという。

いつのころか判らないが「牛玉」が「牛頭天王」に変化したのでは、と住職はいうが、併設する杵築神社の祭神は牛頭天王。

「座」によって祭祀されている。

「オコナイ」も「座」の長老の務めであることからそうしたのかも知れない。

本尊を安置する黒ずんだ厨子は年代ものだが製作年は不明。

上部に描かれていた絵にストロボを発光したら琵琶、楽太鼓、締太鼓が現われた。



右のほうにも絵がある。



琵琶、楽太鼓は同じような感じだが右端は箏のようだ。

厨子もいずれは解体するらしいと聞き、民俗にとっても貴重な絵は写真に記録する。



法要、焼香を終えれば、フジの木を手にして縁叩きが行われる。

かつては子供たちによって縁叩きが行われていた。

少子化によって小林町の子供はごくごく数人。



数年前からは大人も加わるようにした。

叩き納めの縁叩き。

何度も何度も繰り返す「ランジョー」を合図に思いを込めて縁を叩く。

解体される本堂。



内陣の縁は壊れてもいいくらいに叩いてほしいと願われて叩く。

心の中に住む悪魔を叩きのめして追い出してくださいと住職が伝える。

内陣の縁はこれまで叩いた傷跡がある。



元禄九年(1696)から延々と叩いてきた歴史の証しに手を合わせる。

観音堂を新築されたらピカピカの縁。

新品になれば叩き辛いだろうと思う。



縁叩きを終えたら袋に収めたごーさんを額に押す。

朱肉はないが、参拝者一人ずつ押してくださる。



この年は住職のご厚意で古びた袋からごーさんを出して見せてくださった。



誰もが初めて見るごーさんである。



これまでお札に押すことはなかったごーさんに感動する。

ちなみに平成22年に初めて訪れた際に拝見したお札はこれだ。

宝印の形はまったく違う。

いつのころか判らないがお札に押すための宝印は別途に作られたようだ。

(H27. 3. 3 EOS40D撮影)

スーパートライアルのあられ天丼

2015年12月14日 12時00分22秒 | あれこれテイクアウト
蔵堂の取材を終えた帰路は家の買い物。

在庫がなくなった「ワニカラシ」を買い求める。

「ワニカラシ」は我が家の必需品。

これ以外に「ショウガ」もある。

練りチューブで売っている「ワニカラシ」。

覚えやすいように頭の中にメモった。

「ワニカラシ」は「ワサビ」、「ニンニク」、「カラシ」の三品だ。

帰路にあるスーパートライアルは大和小泉店。

お買い得の品が揃っている。

「ワニカラシ」は一本が税抜き59円。

驚くべき価格帯。味に拘らない我が家はこれでいいのだ。

買い置きのカップラーメンも確保したこの日の昼食は何にするか、である。

弁当類はいろんな種類がある。

いずれも格安で美味しい。

この日に選んだ「あられ天丼」。

3月3日は「ヒナアレラ」。

「あられ」に「アラレ」ではないが、なんとなくネーミングに惹きつけられて買った。

自宅に戻ってレンジでチン。

温めていただいた。

天丼ではあるが、盛りは小物。

いろんな揚げものを盛っている。

カボチャ、サツメイモ、タメネギ、チクワ、コエビなどの天ぷらに数種類の豆もある。

大豆に青大豆。

黒豆もあれば名前の知らない2種類の豆もある。

味は塩茹でしたものだろうか。

がっつりいただく「あられ天丼」が美味しいのだ。

特に気にいったのはシャキシャキ感があるタマネギだ。

食感が天つゆに絡まり食欲をそそる。

豆はいろんな味がする。

名前の知らない豆は形が面白かった。

まるでブシュカンのような形だ。

さまざまな味で楽しませてくれた「あられ天丼」は税抜き299円。

お腹を満たしてくれた。

(H27. 3. 3 SB932SH撮影)

蔵堂薬師さんの将軍さん

2015年12月13日 12時00分21秒 | 田原本町へ
3月3日は桃の節句の雛祭り。

華やかなイベントは目もくれず出かけた先は田原本町の蔵堂。

毎年交替される須佐之男神社の祭祀をつとめるトーヤ(当屋)は4人。

年中行事は正月の元旦祭、3月のショウグンサン(将軍さん)、8月のオヒマッツアン(お日待ち)に10月のヨミヤ(百味の御食)だ。

4回あるから4人がそれぞれの行事の代表年番にあたる。

「蔵堂のしょうごんさん」は昭和59年に発刊された『田原本町の年中行事』の目次に書いてあったが詳細は不明だった。

村屋神社の守屋宮司が若干話してくれたことだけが手がかり。

墨書するごーさん札はヤナギの枝に挟んで供えることしか聞いていなかった。

朝早くから公民館で調整をしていた4人のトーヤ。

墨書していたのは守屋宮司だ。



墨書文字は流れるような形。

文字とは思えない。

そこに朱も書き入れる。

ふにゃふにゃした文字は神代(じんだい)文字と呼ばれる。

神代文字は別名に「ひふみ文字」とも云われるらしい。

墨書した文字は「スサノオノミコト」だという。

「スサノオノミコト」は牛頭さんを祀る須佐之男神社のことだ。

朱はなんとなく宝印をあらわしているように思えた。

そう言ったら宮司もそう思うといった。

書ができたごーさん札はネコヤナギの木に挟む。



20本も準備したネコヤナギはすべてが芽吹き状態。

今にも開きそうな感じだ。

お札を四つ折りにして挟む部分には切り込みを入れてある。

外れないように下部に輪ゴムで止められた。

ナタで切り込みを入れた真竹に御幣を挿す。

それに杉の葉を挿した。

これら、祭具の調整を済ませたトーヤ4人と宮司は小字名奥垣内に鎮座する須佐之男神社に向かう。



行事を終えたときに村各戸に配るモチも運ぶ。

須佐之男神社・社殿は二社。

左は弁天さんを祀る市杵島姫神社で、右が須佐之男神社だ。

かつては神社右横に神宮寺の薬師堂があったと宮司は話していたが史料は残っていない。

薬師堂があった場の西側に梅が咲いていた。

行事は一般的な神事で行われるが、ヤナギの枝やごーさん札があることから、かつてはショウゴンサンと呼ばれていた寺行事であった。

ショウゴンサンを充てる感じは「荘厳さん」。

いつしか訛って呼び名はショウグンサンになった。

充てる感じは「将軍さん」だ。

このような事例は奈良県内にいくつかある。

蔵堂の薬師さんの将軍さん行事のお札は「スサノオノミコト」文字。

かつては薬師堂の「牛玉宝印」を押したごーさんであったと推測されるのだ。

いつしか寺が廃れて神社行事に移ったと考えられる。



神饌御供はコジュウタに盛った二升一臼で搗いたモチもあれば、アジやホウレンソウなどもある。

アジは二尾。

「ハラハラドウシ」に合わせて盛る。

付け加えていうならば「ウミバラ カワセ」であるという宮司。

「ウミバラ カワセ」の意は海の魚であれば腹合わせ。

川魚であれば背中合わせにするというのだ。

アジは海の魚であるから「ハラハラドウシ」。

つまり二尾のアジはお腹とお腹合わせにするのである。



宮司一拝、祝詞奏上、玉串奉奠などの神事を終えたら、宮司と一人のトーヤが東の塚に向かって出かける。

先頭を行く宮司はサカキの幣を持つ。

後方にトーヤ(当屋)が就く。

杉の葉を挿した竹の御幣を持つ。



集落を抜けてまっすぐな道の農道をお渡り。

昔の農道はもっと狭かったそうだ。

今では広げられてトラクターも走る農道。

500mほどのお渡りに黙々と歩いていく。

10分ほどで着いた地にこんもりと盛り土をしたような塚がある。

それが東の塚。

ここは隣村の天理市檜垣町(ひがいちょう)との境界地辺りである。

南側に蔵堂池がある。

この辺りの昔。

遡ること飛鳥時代。

曲水の宴をしていたと宮司が話す。

曲がりくねった小川に遊ぶ宮中の宴であったろう。

北側は天理市遠田(おいだ)町。

三つの井戸があったことから「御井戸」。

「みいど」とも読めるが「おいど」であった。

「おいど」が「おいだ」に変化して、充てる漢字も「遠田」になったと宮司が話す。

塚の北側は十六条、南は十七条(小字に下六条・上六条)の名がある条理の地。

蔵堂は十八条。

すべてが条理制の地番割りになるそうだ。

ちなみに塚がある小字名は郡神であるが、読み名知らず、である。



天理市檜垣町内の田んぼにある塚をサカキ幣で祓い清める宮司。

トーヤは御幣を塚の中央に立てる。



この地より東南は纏向遺跡。

その向こうに見える山は三輪山。

田園が広がる地から遠望した。



塚での神事を終えた宮司とトーヤは公民館として利用している蔵堂誠宏会館に戻っていく。

これより須佐之男神社に供えたネコヤナギのごーさんを各戸に配る。

トーヤモチは小学6年生までの子供が居る家庭に配られる。

かつては学校帰りに弁当を貰いに行った。

その足でモチを貰いに行った。

モチを貰うのは男の子だった。

子供が貰ったモチは薬になる。

一年間は病気にならなかったという言い伝えがあったそうだ。

隣町の檜垣町の人はこれを見ていたら腹痛になると云って逃げていったという逸話もあるらしい。

ちなみに農家を営む家に配られたネコヤナギのごーさんは苗代を作った際に立てているそうだ。

だいたいが5月のGWになるという。

(H27. 3. 3 EOS40D撮影)

高取町丹生谷の旧跡・行事

2015年12月12日 12時00分43秒 | 民俗あれこれ(ハタアメ編)
住民の案内で高取町丹生谷の「あこうさん」の祭事場を教えてもらった。

数年前に新しく建てた鳥居がある「アサギヤマ」に鎮座する赤穂稲荷大明神に歴史を示すものはないものかと案内人とともに探してみた。

「大正十二年四月 奉献 喜多村チヲ」の刻印があった狛犬。

一方の狛犬は「大正十四年八月 大阪□□」だった。

10年前ぐらいまでは三月二の午の日の「あこうさん」の御供横に100本ぐらいの「ハタアメ」も供えていた。

子供の頃だと述懐される「あこうさん」。

「ハタアメ」を貰いに山を登っていたという。

いつしか「ハタアメ」を貰いに来る子供が少なくなった。

「たぶんハタアメに興味をもたなくなったので来なくなった」ともいう。

貰いに来る子がいなければ供えることもないだろうとやめたようだ。

その「ハタアメ」は赤穂稲荷大明神より西に400m歩いた御所市の戸毛(とうげ)にある「いろは製菓」で買っていたそうだ。

ちなみに発掘されていないので断定はできないが、「アサギヤマ」は古墳山の可能性があるという。

「あこうさん」の日にはアンツケモチやキナコモチを作って食べているそうだ。

御供は野菜の立て御膳。

赤穂稲荷大明神の旗を立てる。

昔は急な坂道の参道に何本も立てたそうだ。

手伝う人が少なくなり現在は中断しているという。

アンツケモチや立て御膳などを調える時間は丁度昼頃になる。

場は清九郎会館。

作ったアンツケモチやキナコモチを食べる。

これが昼食になる。

食事を済ませて「あこうさん」の行事が行われる。

立て御膳を供えて般若心経を三巻唱える。

それが終われば氏神さんの春日神社へ向かう。



あこうさんのお参りは春日神社境内社になる稲荷社の高光神社である。

高光神社は親しみを込めて「タカミツ」さんと呼んでいる。

ここでも三巻の般若心経を唱える。



案内人は、今では参ることのない小字ハツヲ(八尾寺)に鎮座する通称「ハツオジ」も案内してくださった。

鎮座地の小字は「ハチオオウジ」。

個人的に信仰されている人が参られているようだ。

神名は「八王子大神」だ。

正徳三年癸巳(1713)九月に遷された春日神社の元社地と伝わる「ハツオジ」はおそらくスサノオ神を祀る「八王子社」であったかもしれない。

丹生谷は奥山(手前にヤスミ場)、南、上(中本家)、中(茶屋)、下、北(春日神社鎮座地)、西ケ町の7垣内。

「カンジョウガイト」の呼び名がある場所が昔の図絵に記されているらしい。

曽我川の交差点になるらしい。

住民はこの場に勧請縄を架けていたのだろうと話すが、腑に落ちない。

というのも丹生谷はかつて「紀路」の街道。

高取から西へ向かっていく高野街道だった。

大淀町・薬水から重阪を経て吉野川へ出た。

そこからは東へ川を下って紀州に向かったそうだ。

丹生谷は街道の重要な地。

宿場町であったかも知れない。

そうであれば「カンジョウガイト」の「カンジョウ」は「勘定」であると考えてもよかろう。

丹生谷のトンドは各垣内単位で行われていたが、現在は統合されて春日神社境内になった。

トンドは毎年の1月14日・18時半より行われる。

竹で脚を組んで雑木を詰め込む。

藁束や正月を飾った各戸の注連縄も内部に入れる。

火を点けるのはその年のトシオトコ(年男)。

春日神社のオヒカリをトンドに遷す。

火を点ける方角は恵方だ。

勢いよく燃え上がるトンドの火が鎮火すればローソクに火取りする。

それを提灯に入れて持ち帰る。

遷した火はカマド(竃)の火種にする。

その火で炊くのはアズキガユ。

家人が食べる量を作る。

丹生谷のある垣内では伊勢講の営みがある。

4月16日、講中の家に「天照皇大神宮」の掛図を掲げるようだ。

随分前のことだが、4月はじめに奥山垣内に鎮座する船倉弁財天神社のおんだ祭を拝見したことがある。

かつてはここに御湯釜があったそうだ。

湯釜で思いだされた案内人。

大字観覚寺で御湯があると話していた。

観覚寺に鎮座する神社は高皇産霊神社。

調べてみる価値があるかも知れない。

(H27. 3. 2 EOS40D撮影)